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2011.09.14

【世界選手権第2日】男子グレコローマン84kg級・岡太一(自衛隊)

敗者復活戦でも回ってしまった岡

 【イスタンブール(トルコ)、文=保高幸子、撮影=矢吹建夫】報道陣の囲みが終わった後も「今まで支えてもらったコーチたちに申し訳なくて…」と、控え室に戻るのを躊躇していた。初戦敗退。男子グレコローマン84kg級の岡太一(自衛隊)は、その後、初戦で敗れたアルム・セリモフ(ベラルーシ)が決勝進出したため敗者復活に回ったが、スタミナ戦の末、最後はローリングで返され敗退。課題の多く残る大会となった。

 初戦の相手は2005年世界王者。今大会でもチャンピオンとなった強豪だ。若手の岡とは力の差があったかもしれない。岡も「もっとスタンドで点を取れると思ったけど取れなかった。はね返されるような感じでした。世界との力の違いを感じました。もっと頑張らなければ…」と反省ばかりだ。

 「今までやってきたことを思い切りやろう、と思って出たんですが、自分のレスリングを出せなかった。もっと出せると思う」と言う。目標は五輪出場権(5位以内)だっただけに、「初戦黒星の後、気持ちは落ちました」というのは当然だ。

 セリマウが勝っていくのを見て、敗者復活戦があるかもしれないと希望が見えてきた。それが決まったのは初戦から6時間ほど経っていた。気持ちを切り替え、臨んだジャナルベク・ケンジエフ(キルギス)戦も敗戦。反省は初戦と同じ。「やってきたことができなかった」。スタミナ勝負といきたい所だったが、それ以前に力の差があり、スタミナで勝負する段階に持ち込めなかった。

 直接ポイントにはつながらず結果には残らなかったが、思い切り前へいくレスリングはできていた。前へ出るというのは、いままでいろんな日本のレスラーがつまずいてきたところであり、勝つために必要な要素。スタミナ勝負で勝つところまではいかなかったものの、「初戦の相手は強かったですが、2ピリオド目では少しばてているのが分かった」という発見もあった。これから目指す方向が見えた。

 「これで挑戦が終わったわけではないので、次は絶対に五輪出場権を獲れるようにがんばりたいです」。国内でも、まだ日本のチャンピオンとしての存在感は示せていないので、「チャンピオンと言われるよう強くなりたいです」と言う。今回の経験で得たものは大きく影響するだろう。それを活かし、3月のアジア予選に向けて、急ピッチで強化したいところだ。







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