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2011.09.15

世界選手権第3日…小原日登美(自衛隊)が8度目の世界一で五輪出場枠を獲得!

 来年のロンドン五輪の出場予選を兼ねた世界選手権第3日は9月14 日、トルコ・イスタンブールで男子グレコローマン74㎏級と女子48、51㎏級が行われ、女子48㎏級の小原日登美(旧姓坂本=自衛隊)が決勝で2009年世界一のマリア・スタドニク(アゼルバイジャン)を破り、この階級で2年連続2度目、51kg級と合わせて8度目の世界チャンピオンに輝いた。

 小原は準々決勝で2008年北京五輪チャンピオンのキャロル・ヒュン(カナダ)をストレートで下して日本にとって初めての五輪出場枠を獲得。その後も勝って決勝に進出した。

 スタドニクとの決勝は、第1ピリオドのラスト2秒に0-2から3点タックルを取られて落とす不覚。しかし第2、3ピリオドをともに1-0で競り勝ち、金メダルを手にした。

 初出場の女子51㎏級の志土地希果(至学館大)は初戦から順調に勝ち進んだが準決勝で昨年3位のザミラ・ラクマノバ(ロシア)に敗れ、3位決定戦へ。しかし、ジェシカ・マクドナルド(カナダ)に0-2で敗れ、メダルに手が届かなかった。

 男子グレコローマン74㎏級で昨年5位の金久保武大(ALSOK)は、初戦のオーストラリア戦は勝利したが、2回戦のピーター(ハンガリー)にストレートで敗れて、敗者復活戦もなく試合を終了した。男子グレコローマンは全日程が終了し、メダルはなく、五輪出場枠もなしに終わった。

 各選手の成績は下記のとおり。

【お断り】日登美選手は入籍以来、坂本姓で掲載してきましたが、自衛隊からの申し入れにより、今後は本名の「小原」で掲載します。

セコンドの栄和人監督と藤川健治コーチが祝福

この笑顔、来年のロンドンでも!


◎男子グレコローマン

 【74kg級】金久保武大(ALSOK)  23位=47選手出場

1回戦 ○[0-2(0-1,0-2)]Hassan Shahsavan(オーストラリア)
《試合経過》 第1ピリオド、金久保はスタンドで投げをかけられてふらつくがこらえる。グラウンドのディフェンスでしっかり守って1点。第2ピリオドは、スタンドで押し出して1点を奪って試合を決めた。
2回戦 ●[0-2(0-1,0-2)]Peter Bacsi(ハンガリー)
《試合経過》 第1ピリオドのスタンドは金久保が優位に進めるが得点ならず。青の金久保がディフェンスに回ったグラウンドでしっかり守れず、ローリングで2失点。第2ピリオドは、スタンドで外に投げ出されて1点。リードされたままグラウンドのディフェンスとなり、攻撃できずに終わった。
※敗者復活戦へ回れず

◎女子

【48kg級】小原日登美(自衛隊)   優勝=40選手出場

1回戦  BYE
2回戦 ○[2-0(TF6-0=0:58,7-2)]Lenka Matejova(スロバキア)
《試合経過》第1ピリオドはバックポイントからのローリングを2度決めるなどして6-0とテクニカルフォールを奪う。2ピリオド目も積極的に攻める小原だが、ローリングを乗られてフォール態勢へ持ち込まれる。なんとか逃げたあと、仕切りなおして攻め続け7-2で勝利した。
3回戦 ○[2-0(3-0,TF6-0=0:26)]Hennette Slattum(ノルウェー)
《試合経過》第1ピリオド、右タックルで1点を奪い、1分18秒にもタックルで1点追加。ラスト5秒にも相手を引き落としてバックに回って3-0とした。第2ピリオドは、開始8秒で豪快な3点タックルを決め、その流れでニアフォールに持ち込みカウントをつけて2+1点とし、6-0でテクニカルフォールを決めた。
4回戦 ○[2-0(1-0=2:07,1-0)]Huynh Carol(カナダ)
《試合経過》第1ピリオド、序盤から小原は果敢にタックルを仕掛けるが、ヒュンが組み手で阻む。2分間得点できずボールピックアップとなったが、小原にボールが出ておちついて、テークダウンを決めた。第2ピリオドは、開始15秒に低いタックルを場外際で決めて1点。それを守りきって勝負を決めた。
準決勝 ○[フォール、1P1:42(F6-2)]Zhao Shasha(中国)
《試合経過》第1ピリオド、力強くがぶられて後手に回った小原だが、その後タックルから1点、その後ローリングを返したところを乗られて2-2となり3-2。1分42秒、相手が仕掛けてきたところをうまく返してフォールした。
決勝 ○[2-1(2-3,1-0,1-0)]Mariya Stadnyk(アゼルバイジャン)
《試合経過》第1ピリオド開始30秒過ぎにタックルで相手にしりもちをつかせて1点。第2ピリオドはがぶってバックに回って1点。さらにカウンター攻撃で3-0とするが、ラスト4秒に、相手の鮮やかな3点タックルをくらってビッグポイントの差で落とす。第2ピリオド、第3ピリオドと地道に1点を積み重ねて2-1で勝利した。

【51kg級】志土地希果(至学館大)    5位=23選手出場

1回戦 ○[2-0(2-0,1-0)]Aurelie Basset(フランス)
《試合経過》 第1ピリオド、開始早々にバックを奪って1点。終盤にも相手のタックルを切ってバックポイントを追加して2-0。第2ピリオドは、バックポイントを奪って1-0とした。のと
2回戦 ○[2-0(2-1,1-0)]Olga Narepekha(ウクライナ)
《試合経過》 第1ピリオド1分15秒、一本背負いを受けるがなんとかこらえて無失点。志土地は終盤にタックルから強引にニアフォールに持ち込んで2点。その後バックポイントを許したが2-1で勝った。第2ピリオドは1-0で取った。
3回戦 ○[2-1(1-0,0-4,1L-1)]Han Kumok(北朝鮮)
《試合経過》 第1ピリオドはラスト5秒、志土地が仕掛け、両足タックルで1点をゲット。1-0で先制した。第2ピリオドは34秒、もぐりこまれるようにしてタックルを受けて1失点。中盤にもがぶりから回られて1点を取られ、レッグホールドで2点を加えられて0-4。第3ピリオドは1分30秒に志土地がタックル。がぶられてもつれ、押し出されて1失点。志土地はラスト11秒にタックルを仕掛け、バックを取って貴重な1点を取り、1-1のラストポイントでこのピリオドを取った。
準決勝 ●[0-2(0-3,0-5)]Zamira Rakhmanova(ロシア)
《試合経過》 第1ピリオドは、スタンドで互角に争うが、ラスト10秒に足をつかまれて強引にテークダウン。そのままローリングを受けてしまって0-3。第2ピリオドも終盤に、倒されて1点、そのままニアフォールに持ち込まれて3失点。さらにローリングで2失点し、0-5とされた。
3位決定戦 ●[0-2(1-6,0-1)]Jessica MACDONALD(カナダ)
《試合経過》第1ピリオド、志土地が攻めてタックルが決まったかに見えたが返され、ポイントは志土地が1点で相手が2点。1分20秒にタックルを回り込まれた志土地はグラウンドで2+1点を取られた。第2ピリオドは0-0のあと、1分25秒に仕掛けた志土地だが、回り込まれて痛恨の1失点。0-1で敗れた。

 







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