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2011.09.16

【世界選手権第4日】女子59kg級・斉藤貴子(自衛隊)

銅メダルを決め、セコンドへ駆け寄る斉藤

 【イスタンブール(トルコ)、文=樋口郁夫、撮影=矢吹建夫】世界選手権初出場の女子59kg級の斉藤貴子(自衛隊)は、金メダルこそ手にかなかったものの、3位決定戦で逆転のフォール勝ち。意地を見せて銅メダルを手にした。

 マットを降りて記者団に囲まれると、斉藤はこらえきれずに涙声へ。「メダルを持ち帰るかえることができて本当によかった。最後まであきらめずにできた」と、第1ピリオドを取られながらの激戦を制した喜びを表した。

 初めて背負う“日の丸”は「重く、何度もつぶされそうになった」と言う。しかし、前日金メダルを取った自衛隊の先輩の坂本日登美のほか、コーチ陣が支えてくれ、「持ちこたえることができた」と言う。 「いつもなら、第1ピリオドをリードされた段階であわてていた。今日は落ち着いてできた。これも皆さんが支えてくれたおかげです」と、周囲への感謝の気持ちを繰り返した。

 3位決定戦の相手のドルジ・ナルマンダク(モンゴル)は、昨年の世界王者を押しのけて同国代表となった選手。「がっちりと組み合ってくる選手」と聞いていて、実際にその通りだったので離れたところから飛び込むタックルに方向展開。これがあたって逆転勝ちにつながった。コーチ陣の情報収集力があったからこそだが、それを勝利につなげられるのは実力があればこそ。

 唯一負けた相手が、2009年に51kg級で世界一に輝いているソフィア・マットソン(スウェーデン)。昨年の世界選手権も51kg級に出た選手で(3位)、その後55kg級にアップ。国内に強豪(イダ・テレス・ネレル)がいる関係で59kg級に出たが、本来の階級は55kg級と思われる。

 にもかかわらず59kg級で優勝するのは、確固たる実力の裏付けがあるからほかならない。「うまさを感じました。技の切れとか…」と斉藤。手足の長さを最大限に使った技術に翻弄された形で、世界一を目指すには、もうひと工夫が必要のようだ。

 まずは「12月の全日本選手権で勝ちます」。国内での地位を不動のものとし、あらためて世界へ挑む-。







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