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2011.09.17

世界選手権第6日…湯元健一(ALSOK)が銅メダルを獲得!

世界王者バシク・クドゥホフを追い詰めた湯元健一

 来年のロンドン五輪の出場予選を兼ねた世界選手権第6日は9月17日、トルコ・イスタンブールで、男子60、84、96㎏級が行われ、60㎏級の湯元健一(ALSOK)が、敗者復活戦を勝ち抜いて銅メダルを獲得した。これで日本勢の五輪出場権は4つ目で、男子勢は初の切符となった。

 湯元は、初戦(2回戦)のブルガリア選手を2-1で勝ち、3回戦で北京五輪の準決勝で敗れているバシル・フェドリシン(ウクライナ)にリベンジを達成した。しかし準々決勝で55㎏級時代も含めて世界V4のベシック・クドゥホフに0-2で敗れ、敗者復活戦へ。そこを勝ち抜き、3位決定戦ではフランスの選手をストレートで下して銅メダルを獲得した。

 これで、日本男子は世界選手権で2006年から5大会連続でメダルを獲得。2008年北京五輪を含めれば6年連続でメダルを取った。

 男子84㎏級の松本真也(警視庁)は、初戦から接戦を制して3回戦を勝ち抜いたが、準々決勝でロシアにストレート負け。同96㎏級の磯川孝生(徳山大職)は初戦で南アフリカの選手に敗れ、ともに敗者復活に回れずに試合を終えた。

 各選手の成績は下記のとおり。

(注)60kg級世界王者を、これまで「クドゥコフ」としてきましたが、「クドゥホフ」とします。


 ◎男子フリースタイル

 【60㎏級】湯元健一(ALSOK)3位=47選手出場

1回戦 BYE
2回戦 ○[2-1(0-3,3-2,2-1)]Vladimir Dubov(ブルガリア)
《試合経過》第1ピリオド、1分42秒に持ち上げの両足タックルで3失点。第2ピリオドは、タックルに行ったところをバックに付かれて1失点。1分30秒に右足タックルから押し出されて0-2とされる。だが、ラスト10秒で相手が入ってきたところをカウンターで、外無双で3-2と逆転。第3ピリオドは、完全に湯元ペース。2度のタックルを決めて終盤に1点を返されるが2-1で振り切った。
3回戦 ○[2-0(1-0=2:03,1-0=2:01)]Vasyl Fedoryshyn(ウクライナ)
《試合経過》第1ピリオドはボールピックアップになって、湯元が攻撃で落ち着いてテークダウン。第2ピリオドの終盤、タックルを潰されたところをレッグフォールをかけられるが、湯元が上手く乗って2点。だが、チャレンジの末0-0に戻された。2ピリオド目もボールになって、湯元が青をひきおちついて1点を取り、北京五輪準決勝のリベンジを達成。
準々決勝 ●[0-2(0-2=2:03,0-1=2:08)]Besik Kudukhov(ロシア)
《試合経過》第1ピリオド、互いに遠い間合いでけん制。時間内に得点ならずクリンチとなり、青のクドゥホフが2点を落ち着いて決めた。第2ピリオド、35秒に湯元がタックルで相手の足を取って背後に着いたが、うまく逃げられて無得点。またもクリンチとなり攻撃権を得たクドゥホフがテークダウンを決めた。
敗者復活1回戦 ○[2-0(3-0,TF7-0=1:03)]Wifredo Hernandez(ベネズエラ)
《試合経過》 第1ピリオド、タックルからバックポイントを奪ってアンクルホールドに移行。3-0で折り返す。第2ピリオドは、左タックルで2点を奪うとそこからアンクル2発で6-0と試合を決めた。
3位決定戦 ○[2-0(3-0,2-0)]Didier Pais(フランス)
《試合経過》 第1ピリオドの30秒、タックルで崩して場外ポイントで1点。その後も両足タックルから片足タックルに切り替えて1点。終盤には相手が攻めたところをカウンターでバックポイントをもらって3-0とした。第2ピリオドは、終盤にタックルを決め、ラストにも左タックルで1点を追加した。
※五輪出場権獲得

【84kg級】松本真也(警視庁)      8位=46選手出場

1回戦 ○[2-0(2-0,2-0)]Adrian Aboujaoude(ブラジル)
《試合経過》 第1ピリオド、開始早々に注意を受ける松本。1分に両足タックルで場外へ押し出して1点。1分39秒に両足タックルから持ち上げてバックポイント1点。2-0で折り返す。第2ピリオド、終盤にタックルで1点。さらに場外ポイントを追加して2-0とした。
2回戦 ○[2-1(1-0,0-1=2:06,3-0)]Andrea Sorbello(イタリア)
《試合経過》第1ピリオド終盤、左タックルで1点。第2ピリオドは、得点できずにクリンチとなり、防御となってテークダウンを許して0-1。第3ピリオドは、1分30秒、松本が右への片足タックルを決め、速攻でワンツー攻撃。3-0として勝利した。
3回戦 ○[2-1(0-1=2:03,2-0,4-3)]Alexander Dolly(アイルランド)
《試合経過》第1ピリオドは0-0のあと、松本がクリンチの防御。しのげずにテークダウンを奪われた。第2ピリオドは開始早々に松本が片足タックルで先制。中盤にもタックルを決めて2-0とした。第3ピリオド、松本のタックルは相手のがぶり返しを受けてしまい0-3。松本はタックルで1点を返したあと、1分すぎに3点となるタックルを決めて4-3と逆転。そのままのスコアで試合終了。
準々決勝 ●[0-2(0-1,0-3)]Albert Saritov(ロシア)
《試合経過》序盤から、常に攻撃は松本が仕掛ける。1分18秒にタックルを潰されてバックに回られ1失点。第2ピリオドは、12秒に松本は左タックルで相手の足をつかむが、ロシアが上手くエスケープ。その後3度もタックルを仕掛けては、バックに回られて0-3で敗れた。
※敗者復活戦へ回れず

 【96kg級】磯川孝生(徳山大職)    23位=45選手出場

1回戦  BYE
2回戦 ●[2-0(1-0,0-1,1-4)]Huyssteen Etienne(南アフリカ)
《試合経過》 第1ピリオド、1分過ぎにバックポイントを奪って1点。第2ピリオドは、1分30秒過ぎに場外へ出されて1失点。第3ピリオドは、30秒に相手が頭をつけられて突進してきたところを、磯川は反り投げに切り替えたが乗られて2点。その後もニアフォール2点を奪われて4-0。最後にバックポイントを返したが4-1で敗れた。
※敗者復活戦へ回れず

 







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