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2011.09.18

【世界選手権第6日】男子フリースタイル60㎏級・湯元健一(ALSOK)

3位決定戦、積極的に攻めて銅メダルの湯元健一

 【イスタンブール(トルコ)、文=池田安佑美、撮影=矢吹建夫】五輪で3位、世界でも銅メダル! 男子フリースタイル60㎏級北京五輪3位の湯元健一(ALSOK)が、3位決定戦でフランスのパイ・ディディエ(フランス)を下して銅メダルを獲得。男子勢として今大会初メダルをもたらすとともに、初のロンドン五輪切符を獲得した。

 メダルが複数期待されたグレコローマンで、まさかの入賞ゼロ。五輪出場権も獲得ならず。中盤の女子では期待通りに金メダルを3つ獲得したものの、男子フリースタイル初日に55㎏級の湯元進一(自衛隊)が入賞ならず。男子の重たい空気は、「進一が負けてしまって本当に悔しかったし、みんな負けて、自分も負けちゃうのかなと思った」と、五輪3位と実績がある湯元健のメンタル面にまで影響を与えていた。
 
 その不安な気持ちが初戦のブルガリア戦で出てしまった。立ち上がりからディフェンスに周り、1ピリオド終盤に持ち上げられて3点タックルを決めらてしまう。第2ピリオドも、バックや押し出しで0-2となり終盤へ。万事休すとなったが、相手が不用意に出てきたところをカウンターで押し倒して3点で息を吹き返し、第3ピリオドを奪って勝利した。
 
 3回戦は北京五輪の準決勝で戦った、バシル・フェドロイシン(ウクライナ)との一戦。2ピリオドともにクリンチ戦となったが湯元がストレートで下して、北京五輪のリベンジを達成。「ここが一番うれしかった」と、このあと3位を決めた時には出なかったガッツポーズをつくった。
 

3位決定戦で勝っても笑顔はなし。銅メダルでは喜べない湯元

 準々決勝は55㎏級時代を含めて世界を4度制しているベシク・クドゥホフ(ロシア)と対戦。「力は感じなかった」と、ポイントを取りかけたのは湯元の方だった。惜しくも2ピリオドともに0-0で2分間を終了しクリンチ勝負へ。2度とも防御に回って敗れたが、実力は接近していることを証明。世界王者と互角に闘った湯元には、敗者復活戦と3位決定戦では余裕すら感じられる試合運びで銅メダルをたぐりよせた。
 
 初戦の相手は世界選手権の前哨戦と位置付けられている「ジオルコウスキ国際大会」(7月、ポーランド)で優勝した新進気鋭の選手。3回戦の相手は北京五輪銀メダリストで昨年の2位。準々決勝の相手は世界V4の選手と強豪がひしめくブロックに入り、試練ともいえる組み合わせだった。「平然を装っていましたが、組み合わせを見てびっくりした」と振り返ったが、この組み合わせで銅メダルを獲得し、「五輪で3番、世界で3番になって自分の強みになった」と自信になった様子。
 
 これで五輪2大会連続メダルへの道が開けてきた。「前回の五輪は、勢いで3番になった。今度は実力で金メダルを取りたい」と湯元。日本男子の救世主となった湯元の金メダルロードが始まった。
 






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