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2011.09.19

世界選手権ブログ(9・18~19)完

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【9月18日(日)~19日(月)】

 いよいよ最終日。ドラマのロケなどでも、最終日というのは寂しさが漂うようで、泣き出す女優さんもいるとか。取材陣も同じで、期間中は疲れて「早く終わってくれ~」と思っても、最終日は「感動ステージが終わってしまう」と寂しさでいっぱい。保高記者も増渕広報担当も、その目には涙が………、全く浮かんでなく、相変わらず「あの選手、カッコいいわねー」などと話し合っています。

 増渕広報担当は、会場までのバスの中でブルガリアのスタンカ・ズラテバと一緒だったそうで、「知り合いになれました-」と無邪気に喜んでいる。前々日のブキナ(ロシア)との壮絶なケンカ・マッチのおかげで、目の周りはアザだらけだったそうです。

ファイナルの前に演じられたファッションショー

 ズラテバは日本の原発事故のことを心配していたとのこと。増渕広報担当が「東京と福島は200キロ離れています」と説明すると(ズラテバは英語は全くダメ。ステレフ・コーチを通じて)、「イスタンブールとソフィアも200キロよ」と答えたそうです。こちらの選手は、日本の国内感覚で近隣諸国に練習に行くのでしょうね。

 「来年5月には日本に来てください」と社交辞令を言った増渕広報担当。あのね、ワールドカップというのは団体戦。ブルガリアの女子は、ズラテバ以外はたいしたことないから、出られないの。「知っていましたけどね…」って言っていましたが…。

 試合は日本期待の米満達弘が出ることもあり、報道陣はスタートから緊張ムード。米満選手が順調に勝ち上がって決勝進出を決めた。「フリースタイルの決勝進出はいつ以来?」「最後の世界チャンピオンは?」などと報道人からの質問が相次ぐ。増渕広報担当では手に負えない時は筆者がアシストし、てきぱきと交通整理。最後に盛り上がりましたねー。

 ファイナルの前には、ステージでミラノ・コレクションのファッションショーみたいなパフォーマンスが展開されました。レスリングの大会でファッションショーをやらなくてもいいのになあ、と思っていたら、終わると何人かの記者がモデルを追っていきます。

 きれいだったので、直接見たかったみたいです。私ですか? 米満選手が優勝した時のために過去の成績などを整理していて、ほとんど見ていません。

報道陣も入れてもらい、盛大な打ち上げ

 増渕広報担当はフライトの関係で、この日の午後11時50分発の関西空港行きで帰国します。福田会長、芦田審判員も一緒です。「え、会長も一緒ですか」とびびっていた増渕広報担当。会長はビジネスクラスだから、心配しなくてもいいよ。でも、関西空港から羽田空港までの便はビジネスクラスがないから、隣同士の可能性あり!

 当初は会場でシャワーを浴びて空港へ向かう予定でした。ここでシャワー浴びないと、30時間くらいシャワー浴びられないからとのこと。保高記者に「女の子って、そんなにしてまでシャワー浴びないと駄目なの? あ、メーク落としか」と聞くと、「メークはトイレの洗面所でも落とせます。やっぱり髪の毛ですね~」と言い、筆者の頭を見て、「樋口さんは必要ないうですね」と言ってゲラゲラ笑い出す。

 「津波や地震で避難所暮らしとなったらどうするんだ」と聞くと、「その時は仕方ないです」とのこと。仕方ない時のために、1日や2日、シャワーを浴びなくても大丈夫なようにしておけよな。

 でも、米満選手が決勝へ進み、やることができてしまってノーシャワーで空港へ向かいました。米満選手の決勝は、徹底的に守られてしまい、フリースタイル30年ぶりの金メダル獲得はなりませんでした。米満選手、それでもきちんと報道陣に向き合ってくれました、感謝です。

世界王者クドゥホフとともに。心の中では「ロンドンでは優勝できないよ」とつぶやいていました^^

 その後はアシックスのご厚意により打ち上げ。フリースタイル・チーム、国立スポーツ科学センターのチームに、報道陣も参加させてもらい、トルコ料理レストランで選手の労をねぎらいました。試合を終えた選手の生の姿に接することができ、報道陣も楽しいひと時。

 私の隣に座った中日新聞の松山記者から「ブログ、読んでますよ。いつボクのことが出るかなって期待しているのに…」と不満とも言えるリクエスト。書いていいの? 記者にもプライバシーがあるし、書かれてもいいという人しか取り上げていないのです(保高、増渕は別。嫌だという写真でも意思を無視して掲載)。

 今度からら、最初に言ってきてくださいね。そうでないと、勝手に書いて、デスクから「おまえは遊びに行っているのか!」なんて大目玉をくらう可能性もありますからね。東京スポーツの中村亜希子記者は、次は顔だしOKにしてほしいな^^

 翌朝は矢吹カメラマン、保高記者とともに9時半に空港へ向けて出発。ロシア・チームと同じ便でしたので、優勝したクドゥホフにお願いし、心の中では「来年は湯元が勝つよ」と伝えながら記念写真。そんな筆者の気持ちも知らず、ちょっと疲れ気味でしたが、応じてもらいました。感謝です。

 モスクワ空港でパソコンを見ていたら、隣の人に「レスリングですか」と聞かれ、記者であることを説明。「群馬にも強い人がいたんですよ。高田裕司という…」。ここで専務理事の名前を聞くとは思わなかった。

 その後、ショックな出来事が…。午後8時発の予定が、4時間遅れで深夜時10分発に変更。さらに2時間遅れて、午前2時変更へ。1995年に、ヤリギン国際大会帰りにモスクワ発6時間遅れというのがあったし、2001年世界選手権(ブルガリア)帰りもモスクワ空港で5、6時間足止め。一昨年の中国・太原での女子ワールドカップの帰りも、成田空港で着陸事故があって閉鎖され、北京空港で7、8時間待たされたことがあったけど。

 成田空港に台風が直撃して閉鎖される可能性があるからという未確認情報あり。フライトの関係で1日遅くイスタンブールを発つ布施さんに、保高記者がスカイプ。「台風の動きからして、21日に日本に着くフライトの方が影響を受けるみたいよ」と脅かす。とにかく、20日中に日本へ帰れることを祈っています。(今、モスクワ空港の出発ロビーでこれを書いています)

 成田空港には、東京スポーツの中村亜希子記者が迎えにきていて、ゲートで三つ指をついて待っている予定(きっと…、たぶん…。そうあってほしい…)。でも6時間待たせるわけにはいかない。ゲートを出て姿がなくても、落ち込むことはないだろう。(完)

《9月17日》

打ち上げ後の日本チーム

イスタンブール空港で寸暇を惜しんでパソコンをたたく筆者(撮影=保高)

モスクワ空港で寸暇を惜しんでパソコンを打つ保高記者と矢吹カメラマン

モスクワ空港での待ち時間、イスタンブールの布施ライターとスカイプで情報交換

 







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