日本レスリング協会公式サイト
JAPAN WRESTLING FEDERATION
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2011.12.01

【お知らせ】アジア大会銀メダリスト、長島和幸選手の闘病報告と支援カンパのお願い

 昨年のアジア大会(中国・広州)で銀メダルを獲得し、全日本選手権の男子フリースタイル74㎏級で5連覇中の長島和幸選手(クリナップ=写真)が急性骨髄性白血病にかかり、現在、都内の病院で闘病中です。

 治療には多額の医療費、その他の経費がかかります。和幸選手の双子の兄・正彦さん、所属のクリナップ、出身大学であり練習拠点の早大など有志により、支援カンパを募ることになりました。

 JAPANシングレットを着て世界で闘い、日本のレスリング界に多大な貢献をなした和幸選手のために、個人、あるいは団体にて、ぜひ全国のレスリング関係の皆様のご支援をお願いします。和幸選手の回復へ、ぜひとも力を貸してください。

 《支援カンパ金振込み口座》
  東邦銀行 四倉支店 (普)309219
  長島和幸選手支援金事務局 代表今村浩之

 《寄せ書き・千羽鶴等の送り先》
  〒979-0204福島県いわき市四倉町細谷字小橋前52 
  クリナップいわき事業所四倉工場 レスリング部

 

 長島和幸選手は1981年9月25日、群馬県生まれの30歳。群馬・太田倶楽部(現おおたスポーツアカデミー)出身。群馬・館林高時代の1999年に高校四冠王に輝き、早大に進んで2002年に学生二冠王へ。2004年には世界学生選手権で銅メダルを獲得し、2006年に全日本選手権初優勝を達成した。

昨年のアジア大会で銀メダルを取った長島選手(左端)

 2008年にアジア選手権で銅メダルを取り、2010年のアジア大会では銀メダルを獲得。中量級のエースとして活躍し、ロンドン五輪出場を目指していた。

 今年4月の全日本選抜選手権で、長年のライバルの高橋龍太(自衛隊)にプレーオフで敗れて世界選手権出場はならなかったが、ロンドン五輪へ向けて再出発する最中、病が発見された。

 双子の兄で、2007年全日本選手権フリースタイル74㎏級3位の長島正彦さん(青山学院大OB)によると、9月上旬に体調不良を訴え、同10日に病院で検査を受けたところ、白血球の数値に異常が見られ、急性骨髄性白血病と診断された。同12日より入院し、現在まで抗がん剤などの治療を行っているという。

 正彦さんは週に1度は病院を訪れて和幸選手と面会している。「本当に急なことでびっくりしてしまった。原因は不明ですが、和幸は一生懸命治療を受けて頑張っています」と説明する。抗がん剤の治療は、辛い部分もあるが、そのおかげで白血球の数値は平常値に戻りつつあるという。

 抗がん剤治療を何クールか繰り返し、血液中にがん細胞が5%以下になるまで抗がん剤治療を続け、経過が良好になれば、「骨髄移植」を行う予定。移植は、白血球の型が一致しなくてはならず、通常の兄弟間で一致する確立は4分の1であり、双子の場合は完全に一致している。だが、正彦さんが「双子としてのメリットもあれば、双子だからこそのデメリットもあるんです。双子で移植した症例も少ないし」と話すように、確実性を重視して、当初は長男の康弘さんがドナー候補に挙げられたが、型が一致せず、結局、正彦さんに決まった。準備が整えば、年明けにも行われそう。

 現在、白血球の数値が悪い日は面会謝絶の日もあるという。正彦さんは「レスリングをやっていたから、長い時間をかけてライバル(白血病)を倒すように頑張れば、大丈夫だと思う。二人で力をあわせて病気をたおします。」と回復を信じている。

2010年世界選手権(ロシア)で闘う長島選手

 映画やドラマでは、白血病は「悲劇の病気」としてしばしば登場する。同病で亡くなった有名人も多いが、正彦さんは「悲劇の病気と言われますが、90年代から治療方法が飛躍的に伸びているんです。現在は第3クールの治療が終わったところ。状態もよく、僕がドナーに決まったし、本人も心強いと思います」と話した。

 ■長島和幸選手のメッセージ「このたびは皆様にご心配をおかけして大変申し訳ありません。必ず復帰しますので、それまで温かく見守ってください」

 ■長島正彦さんのメッセージ「このたびは皆さんに協力を仰ぐことになりました。とても感謝しております。この病気は長期的な闘いになりますが、どうか温かくみまもってください。また、和幸は全日本選手権を5連覇し、ロンドン五輪を目指していましたが、それが闘病生活に変わってしまいました。今年の世界選手権に出場した高校時代からのライバル、高橋龍太選手をはじめ、ぜひ74㎏級の選手には和幸の分まで頑張っていただき、ロンドン五輪に出場してほしいです」


 

■急性骨髄性白血病
 白血球が悪性腫瘍(がん)化して白血病細胞となり、血液または骨髄の中で増殖する病気。他のがんと同じように、早期の全身状態が良好なうちに発見されれば、完治の可能性が高い。

■急性骨髄性白血病治療
 複数の抗がん剤を用いての化学療法(寛解導入療法)を行い、まずは寛解(病気による症状が好転、または、ほぼ消失した状態。一般的な意味で完治せずとも、臨床的に「問題ない程度」にまで状態がよくなる、あるいはその状態が続くこと)を目指す。状態が落ち着けば強化療法・維持療法を繰り返し行い、白血病細胞の根絶を目指す。

■骨髄 
 骨の内部の組織で、血液を作り出す骨髄液で満たされている。骨髄液には造血幹細胞が含まれ、この細胞が分裂増殖して赤血球・白血球・血小板に成長し、骨の外側につながる毛細血管から全身に流れる。骨髄移植は、組織適合性が一致する提供者(ドナー)から採取した骨髄を患者に注入する治療法。血液成分を作り始めると、骨髄移植は成功。

■急性骨髄性白血病を克服した有名人 
 俳優の渡辺謙、プロ野球・元中日ドラゴンズの大豊、K-1で闘っていたノブ・ハヤシなど

 







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