【明治杯全日本選抜選手権・最終日】各階級優勝選手の声
（６月17日、東京・代々木競技場第２体育館 ／ 取材＝増渕由気子、三次敏之、渋谷淳）
■男子グレコローマン55㎏級・尾形翼（ＡＬＳＯＫ＝同門対決を制して初優勝）「やっと優勝できてうれしい。決勝は同門対決だった（田野倉翔太戦）。前大会で負けたことばバネになりました。ＡＬＳＯＫは強い選手がたくさん所属して、みんな活躍しています。自分だけ決勝の舞台に立っていなかったので、置いていかれていた。会社の名に恥じないようにしたい。これまでに全日本社会人選手権で優勝がありますが、（うれしさなどは）別物です。自信になりました」（右写真＝決勝戦。青が尾形）
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■男子グレコローマン60kg級・峯村亮（神奈川大職＝階級を上げて初優勝）「60㎏級は初挑戦で、まさか優勝できるとは思いませんでした。55kg級ではずっと２位だったので、素直にうれしいです。ロンドン五輪に出られなくて、年末年始はレスリングを続けようか迷いましたが、職場の支援があって続けることにしました。まだ先は見えませんが、これからは、１年１年、がんばって、その先に４年後があると考えています」（左写真＝決勝戦。赤が峯村）
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■男子フリースタイル55㎏級・稲葉泰弘（警視庁＝ロンドン五輪の道が断たれた後だが二連覇）「ロンドン五輪がダメになってしまったが、今大会は内容もよく次の五輪に向けていいスタートが切れた。五輪を逃したことから、まだ完全には切り替わっていない。でも期待してくれる人もいるので、応えられるようにと思って出場した。４年後はまだ見えないけど、とにかく来年の世界選手権を目指して頑張りたい」（右写真＝決勝戦。赤が稲葉）
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■男子フリースタイル60㎏級・池田智（日大＝全日本大学選手権１年生王者の７ヶ月後に優勝）「優勝してうれしいです。高塚先輩は大学の大先輩で、憧れであり、目標だった。その先輩に決勝で闘い、勝ち切れました。勝因は、高塚先輩がどんどん前に出てくるので、それに押し負けないようにしたことです。第２ピリオドからは押し返せたので、タックルに入れました。今回は（全日本王者の）前田翔吾選手が出場しませんでした。全日本選手権は出てくると思いますので、倒したいです」（右写真＝決勝戦。青が池田）
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■男子フリースタイル84kg級・松本真也（警視庁＝２年連続４度目の優勝）「うれしいです。今年は最大の目標だったオリンピックには出られませんでしたが、この大会に向けて練習を始めたとき、応援してくれる職場のためにもがんばろうと思いました。（決勝で平手打ちのようなラフファイトを受けたが）外国では、あのくらいのことは当たり前にやってくる。『勝ちたい』という強い気持ちの表れでしょう。表彰式の後であやまってきたし、何とも思っていない。試合前に五輪代表が会場で紹介され、スポットライトを浴びて輝いている姿を見て、やっぱりオリンピックに出て闘いたいと思いました。がんばります」（右写真＝決勝戦。赤が松本）
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■女子48kg級・登坂絵莉（至学館大学＝２月のアジア選手権３位に続いて優勝）「優勝できて素直にうれしいです。攻め続けることができたから優勝できたのではないかと思います。優勝するためには、たとえリードしていても、守ることを考えず、攻め続けようと思っていました。昨年の全日本選手権で（小原）日登美さんに負けて、実力差を感じて、ワールドカップにも出場できなかったので、この大会で何としてでも優勝したかった。ワールドカップ前の合宿で日登美さんの練習パートナーを務めて、攻め続けるということを学ぶことができました。２月にアジア選手権で世界ランク３位の選手に負けてしまい、世界の闘いが厳しいのは分かっていますが、世界選手権に出場できるのなら、出場して全力をぶつけたいです」（右写真＝決勝戦。赤が登坂）
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■女子51kg級・川井梨紗子（愛知・至学館高＝昨年の世界カデット・チャンピオン）「まだ優勝したという実感がないのですが、うれしいです。勝てるかどうか不安な気持ちもあったのですが、家族やコーチに励まされて自信になりました。全日本選手権の準決勝で宮原優選手に敗れていたので、闘いたかったです。でも、決勝の相手の入江ななみ選手は、これまで２度対戦して２度負けていた選手なので、勝てて良かったです。世界選手権に出場できるのなら、攻め続けて勝つということを貫きたいです。２回戦で戦った山本美憂さんは、自分は知らない時代の選手です。力は強いなと感じました。母（旧姓小滝初枝）が美憂さんと一緒に練習していたので、母からは『いつか戦ってね』と言われていた。実現できて良かったです」（右写真＝決勝戦。青が川井）
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■女子63kg級・工藤佳代子（自衛隊＝第１シードの渡利璃穏を破って初優勝）「体育学校のいろいろな人たちに応援してもらって勝てたと思います。練習してきたことがいくらか出ました。決勝の相手は渡利選手になると予想していたので、ディフェンスを意識して練習してきました。もっと努力して、次は世界選手権で勝てる選手になりたいと思っています」（右写真＝決勝戦。青が工藤）
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■女子72kg級・鈴木博恵（クリナップ＝2008年の全日本女子選手権以来の優勝）「３ピリオドともボールピックアップでの決着だったので、試合の内容としてはよくないですが、優勝できたことは、次につながると思います。タックルに入りたかったのですが、返されるのではないかと思ってしまい、入ることができませんでした。世界選手権に出場できるのなら、得点が取れるようになるために、もっと練習します。浜口京子さんという偉大なチャンピオンがいた階級なので、オリンピックが終わったら、自分が後を継いでいけるような存在になりたいです。会社でも、いろいろとサポートしてもらっているので、恩返しできて良かったです」（右写真＝決勝戦。青が鈴木）
