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2013.09.04

【特集】2013年世界選手権/各階級エントリー選手・展望(女子)

 2013年世界選手権の女子は、大会3日目の18日から20日に行われる。55・63・72kg級でロンドン・オリンピックの金メダリストが出場するものの、初陣も多い大会。3人のオリンピック金メダリストを倒す選手が出現するか?

 各階級のエントリー選手から予想される見どころを紹介する。

※現時点で、カザフスタンやインドなどのエントリーが判明していません。国際慣習として、エントリーしていない選手であっても出場が認められていますので、予想していない選手が出場する場合もあります。

 ◎女子

 【48kg級】

 ロンドン・オリンピックのメダリストは全員が不参加で、世界選手権のメダリストでは、2位の登坂絵莉(至学館大)と3位のジャクリン・シェリン(ドイツ)が出場する。シェリンは、今年の欧州選手権などその後の国際大会の成績を見る限り、さほど怖い選手とは思えない。むしろ、今年のアジア選手権で優勝したパク・ヨンミ(北朝鮮=右写真の方が要注意。初の大舞台でいきなり優勝した実力が世界でも発揮されるか。

 7月のユニバーシアード2位のパティマト・バゴメドバ(アゼルバイジャン)、ハイレベルで有名なヤリギン国際大会(ロシア)2位のエレナ・ボストリコバ(ロシア)、世界ジュニア選手権優勝のエリチャ・ヤンコバ(ブルガリア)らが、どこまで通用するか。

 昨年の世界選手権51kg級3位のアリッサ・ラムプ(米国)は、今年、ウクライナ国際大会、スペイン・グランプリ、オリンピア国際大会、ポーランド女子オープンと優勝を重ねている。この勢いを続けられるか。

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 《エントリー選手》
Patimat Bagomedova(アゼルバイジャン)=2013年ユニバーシアード2位
Mariya Livach(ウクライナ)=2013年ユニバーシアード3位
Yong Mi Pak(北朝鮮)=2013年アジア選手権優勝
Jaqueline Schellin(ドイツ)=2012年世界選手権3位
Elena Vostrikova(ロシア)=2013年ヤリギン国際大会2位
Sumeyya Sezer(トルコ)=2012年欧州選手権5位
Elitsa Yankova(ブルガリア)=2013年世界ジュニア選手権優勝
Mikhrniso Nurmatova(キルギス)=2013年アジア選手権3位
Enkhjargal Tsogtbazar(モンゴル)=2011年アジア選手権2位
Alyssa Lampe(米国)=2012年世界選手権51kg級3位
Natasha Kramble(カナダ)=2013年パンアメリカン選手権2位
Yana Stadnik(英国)=2013年欧州選手権2位
Mercedesz Denes(ハンガリー)=2013年世界ジュニア選手権3位
Alina Ryzhova(ベラルーシ) 
Rebecca Muambo(カメルーン)
Patricia Bermudez(アルゼンチン)
Cheng Xu(中国)
Silvia Felice(イタリア)
Eunju Kang(韓国)
Jessica Blaszka(オランダ)
Thalia Mallqui Peche(ペルー)
Anna Lukasiak(ポーランド)
Madalina Linguraru(ルーマニア)
登坂絵莉(日本)


  【51kg級】

 昨年の世界選手権優勝のジェシカ・マクドナルド(カナダ=右写真、同2位で今年のワールドカップ個人優勝のスン・ヤナン(中国)が出場。昨年のゴールデンGP決勝大会優勝の宮原優(東洋大)、今年の欧州選手権優勝のロクサナ・ザシナ(ポーランド)らが先頭集団といった形。

 ユニバーシアード3位のエカテリナ・クラスノバ(ロシア)ユリヤ・ブラヒンヤ(ウクライナ)がどこまで上位へ食い込むか。

 要注意はソ・シムヒャン(北朝鮮)。今年のアジア選手権3位の選手だが、48kg級時代の2010年アジア大会で坂本(現小原)日登美を破った選手で、21歳の若さからして伸び盛り。そのソ・シムヒャンを破ったタチアナ・バカチュク(カザフスタン)も、まだエントリーこそはされていないが、出場することになれば優勝戦線に加わる実力はある。

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 《エントリー選手》
Jessica MacDonald(カナダ)=2012年世界選手権優勝/2013年パンアメリカン選手権優勝
Yanan Sun(中国)=2012年世界選手権2位/2013年ワールドカップ48kg級個人優勝
Roksana Zasina(ポーランド)=2013年欧州選手権優勝
Ekatarina Krasnova(ロシア)=2013年ユニバーシアード3位
Yuliya Blahinya(ウクライナ)=2013年ユニバーシアード3位
Sim Hyang So(北朝鮮)=2010年アジア大会48kg級優勝/2013年アジア選手権51kg級3位
Kamala Aliyeva(アゼルバイジャン)=2012年ゴールデンGP決勝大会5位 
Hyung-Joo Kim(韓国)=2012年アジア選手権3位
Iryna Kurachkina(ベラルーシ) 
Victoria Anthony(米国)
Valya Trandeva(ブルガリア) 
Eileen Friedrich(ドイツ)
Kitti Korosi(ハンガリー)
Sumiya Erdenechimeg(モンゴル)
Odunayo Adekuoroye(ナイジェリア)
Isabelle Sambou(セネガル)
Mpho Madi(南アフリカ)
Burcu Kebic(トルコ)
宮原優(日本)


 【55kg級】

 オリンピック3度を含めて14度目の世界一を目指す吉田沙保里(ALSOK)のが城に迫る実力を持っていそうな選手は、ソフィア・マットソン(スウェーデン=右写真バレリア・コブロワ(旧姓ジョロボワ)の2選手しか考えられない。

 マットソンは、ロンドン・オリンピックは7位に終わったが、51kg級で世界チャンピオン、59kg級で世界2位の実績を持つ。今年に入ってクリッパン国際大会、欧州選手権、ノルディック国際大会、スペイン・グランプリ、ポーランド女子オープンと国際大会で5大会連続優勝。乗りに乗っている選手。これまでに吉田との対戦はない。

 2012年のワールドカップで吉田を破ったコブロワは、ロンドン・オリンピックで吉田にリベンジされて5位に終わったあと、今春にマットへ復帰。ロシア選手権で勝ち、7月のユニバーシアードでも優勝するなど、変わらぬ実力を見せている。

 昨年の世界選手権決勝で吉田に敗れたヘレン・マロウリス(米国)は、21歳の若さを武器に、どこまで実力を伸ばしているか。中国や北朝鮮などで大化けしている選手が出現するか。

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 《エントリー選手》
Sofia Mattsson(スウェーデン)=2012年ロンドン・オリンピック7位/2013年欧州選手権優勝
Valeriia Koblova=旧姓Zholobova(ロシア)=2012年ロンドン・オリンピック5位/2013年ユニバーシアード優勝
Helen Maroulis(米国)=2012年世界選手権2位、2013年ワールドカップ個人優勝
Iryna Husyak(ウクライナ)=2012年世界学生選手権優勝/2013年ユニバーシアード2位
Kum Ok Han(北朝鮮)=2012年ロンドン・オリンピック出場/2013年アジア選手権3位
Byambatseren Sundev(モンゴル)=2012年ロンドン・オリンピック出場/2013年アジア選手権5位
Xuechun Zhong(中国)=2012年世界ジュニア選手権2位
Emese Barka(ハンガリー)=2013年欧州選手権3位
Yarina Dubovska(アゼルバイジャン) 
Katsiaryna Hanchar Yanushkevich(ベラルーシ) 
Evelina Nikolova(ブルガリア) 
Jillian Gallays(カナダ)
Mang-Massou Hagada(チャド)
Parfaite Mambou(コンゴ)
Lenka Marinakova(チェコ)
Nicole Haputmann(ドイツ)
Jieun Um(韓国)
Mariana Esanu(モルドバ)
Koria Pouri-Lane(ニュージーランド)
Katarzyna Krawzcyk(ポーランド)
Ana Paval(ルーマニア)
Maria Serrano Barcelo(スペイン)
Marwa Amri(チュニジア)
Bediha Gun(トルコ)
吉田沙保里(日本)


 【59kg級】

 昨年のロンドン・オリンピックで55kg級3位のユリヤ・ラトケビッチ(アゼルバイジャン=右写真がこの階級に出場する。2009年に世界選手権で優勝しており、この階級が本来の階級とも言える。実力を発揮できるか。

 63kg級で2011年世界選手権2位、オリンピック11位のマリアンナ・サシティン(ハンガリー)も“本来の階級”に戻ってきた。8月のポーランド女子国際大会で優勝するなど、実力は十分。

 今年のヤリギン国際大会(ロシア)優勝で欧州選手権2位のザルガラマ・チレノバ(ロシア)、ユニバーシアード2位のアリソン・レーガン(米国)、同5位の伊藤彩香(至学館大)らが上位に食い込めるか。

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 《エントリー選手》
Yuliya Ratkevich(アゼルバイジャン)=2012年ロンドン・オリンピック55kg級3位/ 2013年ユニバーシアード優勝
Marianna Sastin(ハンガリー)=2011年世界選手権63kg級2位/2012年ロンドン・オリンピック出場
Zhargalma Tsyrenova(ロシア)=2013年欧州選手権2位
Allison Ragan(米国)=2013年ユニバーシアード2位
Taybe Yusein(ブルガリア)=2012年世界選手権63kg級2位
Petra Olli(フィンランド)=2013年クリッパン国際大会優勝
Aisuluu Tynybekova(キルギス)=2013年アジア選手権3位/2013年ユニバーシアード3位
Hafize Sahin(トルコ)=2013年欧州選手権3位
Tetyana Lavrenchuk(ウクライナ)=2013年欧州選手権3位
Chen Yang(中国)=2012年世界選手権55kg級8位
Yaquelin Estornell Elizastigue(キューバ)=2013年パンアメリカン選手権優勝
Braxton Stone-Papadopolous(カナダ)=2013年パンアメリカン選手権3位
Martina Riegler(オーストリア)
Joice Souza Da Silva(ブラジル)
Abakar Haoua(チャド)
Hayat Farg(エジプト)
Carola Rainero(イタリア)
Munkhtuya Tungalag(モンゴル)
Anna Zwirydowska(ポーランド)
Georginana Paic(ルーマニア)
Karima Sanchez Ramis(スペイン)
Hela Riabi(チュニジア)
Liliya Shakirova(ウズベキスタン)
伊藤彩香(日本)


 【63kg級】

 オリンピック3度を含め11度目の世界一を目指す伊調馨(ALSOK)に挑むのは、昨年の世界選手権優勝のエレナ・ピロズコバ(米国=右写真、59kg級世界一の実績を持ち、ロンドン・オリンピック3位だったバドゥーツェグ・ソルンズンボルド(モンゴル)、今年のアジア選手権を制したシルオ・ズオマ(中国)など。

 ソルンズンボルドは、今年のワールドカップ個人優勝、モンゴル・オープン、ユニバーシアードと優勝を重ねており、勢いはある。

 ロンドン・オリンピック5位で今年の欧州選手権2位のモニカ・ミチャリク(ポーランド)、今年のパンアメリカン選手権を制したジャスティン・ボウチャード(カナダ)、昨年の世界学生選手権2位のインナ・トラズコバ(ロシア)らが、伊調のが城に迫れるか。

 現段階でエントリーはしていないが、ロンドン・オリンピック55kg3位のジャクリン・レンテリア(コロンビア)が63kg級で活動を続行している。吉田沙保里を追い詰めた選手。女子の階級区分変更が決まり、この階級で続けるかどうかは不明だが、出てきた場合には、ちょっぴり要注意か?

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 《エントリー選手》
Elena Pirozhkova(米国)=2012年世界選手権優勝
Battsetseg Soronzonbold(モンゴル)=2012年ロンドン・オリンピック3位/2013年ユニバーシアード優勝
Zhuoma Xiluo(中国)=2013年アジア選手権優勝
Monika Michalik(ポーランド)=2012年ロンドン・オリンピック5位/2013年欧州選手権2位
Justin Bouchard(カナダ)=2012年世界選手権3位/2013年パンアメリカン選手権優勝
Inna Trazhukova(ロシア)=2012年世界学生選手権2位
Irina Netreba(アゼルバイジャン)=2013年ユニバーシアード3位
Maria Mamashuk(ベラルーシ)=2013年ユニバーシアード3位
Katerina Vidiaux Lopez(キューバ)=2012年ロンドン・オリンピック8位/2013年パンアメリカン選手権2位
Ganna Vasilenko(ウクライナ)=2013年欧州選手権3位
Ilana Kratysh(イスラエル)=2013年欧州選手権67kg級2位
Henna Johansson(スウェーデン)=2012年ロンドン・オリンピック出場
Laura Raffler(オーストリア)
Lais Oliveira(ブラジル)
Mimi Hristova(ブルガリア) 
Maria Diana(イタリア)
Laura Skujina(ラトビア)
Blessing Oborududu(ナイジェリア)
Anta Sanbou(セネガル)
Zumicke Geringer(南アフリカ)
Irene Garcia Garrido(スペイン)
Buse Tosun(トルコ)
伊調馨(日本)


 【67kg級】

 昨年の世界選手権2位のドロシー・イーツ(カナダ=右写真が、今年は世界ジュニア選手権でも優勝。20歳の若さを爆発させるか。

 昨年世界5位で今年の欧州チャンピオンのアリナ・スタドニク・マキニア(ウクライナ)、アジア選手権優勝でユニバーシアード2位のナサンブルマー・オチルバト(モンゴル)、昨年のゴールデンGP決勝大会優勝のベロニカ・カールソン(米国)らも優勝を狙う力はある。

 ユニバーシアードでオチルバトを破っている土性沙羅(至学館大)にもチャンスは大きい。 

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 《エントリー選手》
Dortothy Yeats(カナダ)=2012年世界選手権2位/2013年世界ジュニア選手権優勝
Nasanburmaa Ochirbat(モンゴル)=2013年アジア選手権優勝/2013年ユニバーシアード2位
Veronica Carlson(米国)=2012年ゴールデンGP決勝大会優勝
Alina Stadnik-Makhynia(ウクライナ)=2012年世界選手権5位/2013年欧州選手権優勝
Svetlana Babushkina(ロシア)=2013年欧州選手権3位
Aline Focken(ドイツ)=2013年欧州選手権3位
Galina Levchenko(ベラルーシ)=2013年ユニバーシアード72kg級3位 
Zhangting Zhou(中国)=2013年ワールドカップ出場
Martina Kuenz(オーストリア)
Luz Vazquez(アルゼンチン)
Gozal Zutova(アゼルバイジャン) 
Gilda De Oliveira(ブラジル)
Elina Vaseva(ブルガリア) 
Demos Memneloum(チャド)
Kitti Godo(ハンガリー)
Dama Caneva(イタリア)
Ifeoma Iheanacho(ナイジェリア)
Daria Osocka(ポーランド)
Asli Tugcu(トルコ)
土性沙羅(日本)


 【72kg級】

 ロンドン・オリンピック優勝のナタリア・ボロベワ(ロシア=右写真の優位は動くまい。ロシア選手で敗れたものの、7月からスペイン・グランプリ、オリンピア国際大会、ポーランド女子オープンと連勝。国内で敗れた相手にもリベンジし、勢いを見せている。

 “対抗”は、だれがなってもおかしくない状況。世界選手権優勝のジェニー・フランソン(スウェーデン)、同3位のバシリサ・マルザリウク(ベラルーシ)、67kg級で世界選手権を制したアデライン・グレイ(米国)らが候補と思われるが、だれが抜け出すか。

 アジア選手権優勝の鈴木博恵(クリナップ)、同2位のオドンチメグ・バドラク(モンゴル)、パンアメリカン選手権優勝のリセット・ヘチャバリア(キューバ)、ワールドカップ個人2位のザン・フェングリウ(中国)らにもチャンスは大きい。

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 《エントリー選手》
Natalia Vorobeva(ロシア)=2012年ロンドン・オリンピック優勝/2013年欧州選手権優勝
Jenny Fransson(スウェーデン)=2012年ロンドン・オリンピック出場/2012年世界選手権優勝
Vasilisa Marzaliuk(ベラルーシ)=2012年世界選手権3位/2013年欧州選手権3位
Adeline Gray(米国)=2012年世界選手権67kg級優勝/2012年世界学生選手権優勝
Erica Wiebe(カナダ)=2013年ユニバーシアード3位
Odonchimeg Badrakh(モンゴル)=2013年アジア選手権2位
Fengliu Zhang(中国)=2013年ワールドカップ個人2位
Lisset Hechavarria(キューバ)=2013年パンアメリカン選手権優勝
Svetlana Saenko(モルドバ)=2012年ロンドン・オリンピック出場
Yasemin Adar(トルコ)=2012年世界選手権5位
Marina Gastl(オーストリア)
Sabira Aliyeva(アゼルバイジャン) 
Aline Da Silva Ferreira(ブラジル)
Viktoria Bobeva(ブルガリア) 
Annabel Ali(カメルーン)
Ahmat Fatime(チャド)
Nadia Anter(エジプト)
Epp Mae(エストニア)
Maria Selmaier(ドイツ)
Zsanett Nemeth(ハンガリー)
Namju Heo(韓国)
Adina Popescu(ルーマニア)
Hajaratu Kamara(シエラレオネ)
Maryna Mospan(ウクライナ)
鈴木博恵(日本)


 







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