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2013.09.20

吉田沙保里が世界V14、伊調馨は11度目の世界一…世界選手権第4日

優勝を決め、笑顔の伊調(左)と吉田

 【ブダペスト(ハンガリー)】世界選手権第4日は9月19日、ハンガリー・ブダペストで女子3階級行われ、55kg級の吉田沙保里(ALSOK)と63kg級の伊調馨(ALSOK)が優勝。吉田は世界選手権11大会連続の優勝で、3度のオリンピックを含めて14度目の世界一。伊調は世界選手権8度目の優勝。オリンピック3度の優勝を合わせて11度目の世界一に輝いた。
 
 吉田は2回戦で昨年のワールドカップで敗れたナタリア・コブロワ(旧姓ジョロボワ)に勝つなど、準決勝までの4試合を無失点のテクニカルフォール勝ちで快勝。決勝は51kg級で世界一の経験があるソフィア・マットソン(スウェーデン)を5-0で破り、失点0で11度目の優勝を決めた。自身の持つ世界一13度の最多優勝記録を更新し、個人戦47大会連続優勝。連勝記録は「173」に伸びた。
 
 伊調は、今年のアジア・ジュニア選手権優勝のカザフスタン選手とアジア選手権優勝の中国選手を破ったあと、準決勝でロンドン・オリンピック55kg級3位のジャクリン・レンテリア・カスティーヨ(コロンビア)に3点を先制される意外なスタート。しかし地力を発揮し、10-3のテクニカルフォールで快勝。決勝は59kg級で世界一に輝いたことがあり、今年のユニバーシアードで優勝したバドゥーツェグ・ソルンズンボルド(モンゴル)をテクニカルフォールで破った。
 
 59kg級の伊藤彩香(至学館大)は、1、2回戦を勝ったあと、3回戦でユニバーシアードで負けたアリソン・パガン(米国)を撃破。準決勝で2011年世界選手権63kg級2位のマリアンナ・サスティン(ハンガリー)にフォール負けを喫し、3位決定戦では昨年の世界選手権3位のモンゴル選手にフォール負け。5位に終わった。
 
 各選手の成績は下記の通り。(撮影=保高幸子)
 
 

 ◎女子

 【55kg級】吉田沙保里(ALSOK)    優勝=28選手出場

決 勝 ○[5-0]Sofia Mattsson(スウェーデン)
 《試合経過》第1ピリオド、お互いにポイントが入らない中、1分で吉田が注意を受ける。その直後、がぶって振ってバックを取って2点を先制。第2ピリオド、またも吉田に注意。新ルールにより、30秒ルールがスタート。吉田はタックルで場外に押し出し1点を加え、さらにバックを取って5-0。そのままのスコアで試合終了。

準決勝 ○[Tフォール、2:52(8-0)]Iryna Husyak(ウクライナ)
 《試合経過》42秒に相手の仕掛けたタックルにカウンター攻撃でバックを取って2点。中盤すぎにもバックを奪ってグラウンドに持ち込み、またさきから崩してニアフォールを奪って6-0とリード。その後、もつれながらニアフォールの体勢に持ち込み、8-0で試合終了。

3回戦 ○[Tフォール、3:17(8-0)]Byambatseren Sundev(モンゴル)
 《試合経過》吉田が15秒と45秒にテークダウンを奪い4-0。2分28秒にもタックルからバックを取って2点を追加。第2ピリオド開始早々に右足を取ってテークダウンを奪い、8-0とした。

2回戦 ○[Tフォール、5:00(7-0)]Valeriia Koblova(ロシア)
 《試合経過》0-0で進み相手に消極性の注意。その後、吉田がタックルで相手を場外に出して1点。相手のタックルを受けて危ない体勢になりながらも、エビ固めを決めてニアフォールを奪って3-0。第2ピリオドの4分すぎ、正面タックルで2点を取り、さらにカウンターでバックを取って7-0。

1回戦 ○[Tフォール、1:57(7-0)]Ana Maria Paval(ルーマニア)
 《試合経過》開始45秒に吉田が3点タックル。中盤以降、相手のタックルをかわしてバックを取ること2度、7-0として快勝した。、

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 【59kg級】伊藤彩香(至学館大)    5位=25選手出場

3決戦 ●[フォール、3:58(2-7)]Munkhtuya Tungalag(モンゴル)
 《試合経過》相手の内またを、脚を取って2点を先制した伊藤。しかし、飛行機投げを受けてしまい、腕を決められてマット上を2回転。そのままフォールを決められた。

準決勝 ●[フォール、0:50(4-0)]Marianna Sastin(ハンガリー)
 《試合経過》痛めている右肩を狙われ、差された伊藤。必死にこらえたものの、投げられてしまい、そのままフォール負け。

3回戦 ○[3-2]Allison Mackenzie Ragan(米国)
 《試合経過》第1ピリオドは一進一退。伊藤が警告の1点を取る。第2ピリオド中盤、伊藤が左足を取られてテークダウンを奪われ2失点。ブレークの後、テークダウンを唸って3-2とし、そのままのスコアで試合終了。

2回戦 ○[Tフォール、4:38(7-0)]Ayaulym Kassymova(カザフスタン)
 《試合経過》1分すぎ、相手の片足タックルを受けながらも、うまい身のこなしてバックを取った伊藤。中盤、もつれたあと相手を場外に押し出し3-0へ。

1回戦 ○[フォール、5:40(10-3)]Sayury Yormary Canon Carvajal(コロンビア)
 《試合経過》相手のタックルをカウンターで返した伊藤が2点を先制。相手はグラウンド状態で逃避行為があり、コーションで3-0。中盤、伊藤は牛殺しのような技で体を返されて3点を失ったが、体を入れ替えて4-3。

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 【63kg級】伊調馨(ALSOK)     優勝=28選手出場

決 勝 ○[Tフォール、3:53(7-0)]Battsetseg Soronzonbold(モンゴル)
 《試合経過》相手の右足を取った伊調。粘られたものの、最後はバックを取って2点を先制。ヶぶってバックを取って4-0。第2ピリオド、正面タックルからアンクルホールドを決めて7-0とした。

準決勝 ○[Tフォール、2:26(10-3)]Jackeline Renteria Castillo(コロンビア)
 《試合経過》開始早々、伊調は左脚を取られ背中からマットに落とされて3失点。しかし、体勢を立て直して立ち上がり、逆に一気うにニアフォールへ追い込んで3-3。ここで相手に爪を立てた反則があり、警告の1点が入って4-3。このあとは冷静に試合を進め、テークダウン2度を取る。2度目はローリングを決め、10-3とした。

3回戦 ○[Tフォール、5:16(8-0)]Xi Xiluozhuoma(中国)
 《試合経過》ともにポイントが取れず、伊調がコーションで1点獲得。第1ピリオドの終了間際に伊調が左脚へタックルを決めて2点獲得。第2ピリオド、伊調が正面タックルで3点を取り、中盤にタックルからテークダウンを決めて8-0とした。

2回戦 ○[Tフォール、4:22(8-0)]Yekaterina Larionova(カザフスタン)
 《試合経過》1分すぎ、伊調は相手の左脚へタックル。アンクルホールドで1点を加える。相手のタックルをかわして2点を追加し5-0。第2ピリオド、再び左脚へタックルを決め、ニアフォール5秒で8-0。フォールはならなかったが、テクニカルフォールで試合終了。

1回戦  BYE


 







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