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2013.09.20

【世界選手権・特集】女子59kg級・伊藤彩香(至学館大)

 【ブダペスト(ハンガリー)、文=池田安佑美、撮影=保高幸子】メダルまであと一歩だった。女子59kg級に初出場した伊藤彩香(至学館大)は、準決勝でハンガリーのマリアンナ・サスティン(ハンガリー)に開始早々、差しからの投げ技でフォール負け。3位決定戦に回ったが、昨年世界選手権3位のモンゴル選手に序盤にリードを奪いながら、飛行機投げから崩されてフォール負け。悔しい5位に終わった。

 右肩を負傷していた伊藤は「メダルをとることを目標にしていたので、けがを言い訳にしたくなかった。沙保里さん、馨さんのように強い人はケガをしても勝つので、自分が弱かったっだけです」と肩を震わせながら号泣した。

 1回戦から右肩に痛々しいほどのテーピングをまいてマットに上がった。6月の全日本選抜選手権で肩を脱きゅうし、本調子の仕上がりではなかった。さらに、2回戦のカザフスタン戦でまたさきに行こうとしたところで肩を亜脱きゅうし、肩の状態が悪化。そこから右手がほとんど使えなくなり、左手一本で前さばきをするしかなかった。

 念願だった世界の舞台。伊藤は「痛いとか言っていられないので…」と果敢に攻めて3試合を勝ち抜いた。ハイライトとなったのは3回戦のアリソン・ラガン戦。7月のユニバーシアード(ロシア)で負けた相手だったが、今回は3-2と競り勝ってリベンジに成功した。

 3位決定戦は、試合順序の関係で日本のダブルエースの吉田沙保里と伊調馨がともに金メダルを決めたあとの試合「2人が直前で優勝して、かっこいいなと思った」と日本勢の勢いにあやかろうとした。しかし、2点のリードを奪った時点で「油断してしまった」と手を前に出したところに飛行機投げを食らってバランスを崩し、そのままマット上で2回転。そのあとフォールに持ち込まれてしまった。

 この世界選手権後に肩の手術をして回復を待つ。復帰は来年6月の全日本選抜選手権の予定だ。「いつか世界選手権やオリンピックで優勝したいので、もっと練習します」とリベンジを誓った。


 







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