【展望】2014年アジア選手権／女子
世界３位の強さが期待される69kg級の土性沙羅（至学館大）
モンゴルを含めた他国も若手中心のチームが多い。
日本も若手の多いチームだが、地力十分の海外でも実績のある選手が多いので、“ゴールドラッシュ”が期待できそう。
《大会日程》
４月23日（水） 男子フリースタイル57・65・86・125kg級 ／ 女子58kg級
24日（木） 男子フリースタイル61・70・74・97kg級 ／ 女子48kg級
25日（金） 女子53・55・60・63・69kg級
26日（土） 女子75kg級 ／ 男子グレコローマン59・71・85kg級
27日（日） 男子グレコローマン66・75・80・98・130kg級
《女子日本選手団》
【監督】木名瀬重夫（日本協会専任コーチ）
【コーチ】笹山秀雄（自衛隊）
【選手】
▼48kg級 岩群安奈（アイシン・エィ・ダブリュ）
▼53kg級 菅原ひかり（至学館大）
▼55kg級 浜田千穂（日体大）
▼58kg級 川井梨紗子（至学館大）
▼60kg級 佐藤喜歌（自衛隊）
▼63kg級 伊藤友莉香（自衛隊）
▼69kg級 土性沙羅（至学館大）
▼75kg級 鈴木博恵（クリナップ）
◎女子見どころ
【48kg級】
昨年優勝で世界選手権８位のパク・ヨンミ（北朝鮮）が出場、連覇を目指す。2008年北京オリンピック代表で2012年世界選手権５位のタチアナ・アマンゾル（旧姓ベイカチュク＝カザフスタン）、2012年ゴールデンＧＰ決勝大会優勝の岩群安奈（アイシン・エイ・ダブリュ）も優勝候補に挙げられよう・
【53kg級】
外国選手では、昨年51kg級３位のビネシ（インド）、2012年世界ジュニア選手権51kg級優勝のダバーチメグ・アーケンバヤール（モンゴル）らが目立つ。昨年のユニバーシアード51kg級で初の国際大会優勝を飾った菅原ひかり（至学館大）が力を発揮するか。
昨年55kg級で世界選手権に出場した鐘雪純（中国）は、53kg級で東京ワールドカップ２勝２敗。吉田沙保里に完敗しており、上位進出は厳しいか。
【55kg級】
2012年アジア選手権59kg級３位のアイム・アブディルディナ（カザフスタン）が目立つ程度。関雅静（中国）はワールドカップで村田夏南子にテクニカルフォール負けする選手。ウム・ジエウン（韓国）はロンドン・オリンピック代表選手だが、昨年７位の選手。層の厚い日本で鍛えられている浜田千穂（日体大）のチャンスは大きい。
【58kg級】
中国を含め、どの国からも世界のトップ選手はエントリーしておらず、2012年ロンドン・オリンピック55kg級代表のジータ（インド）が目立つ程度。ワールドカップで世界の強豪相手に４戦全勝だった川井梨紗子（至学館大）の独壇場になるか。
【60kg級】
2012年世界選手権59kg級優勝の張蘭（中国）、今年２月のデーブ・シュルツ国際大会（米国）優勝のサルシ・マリク（インド）、昨年の世界ジュニア選手権59kg級優勝のスヘー・ツェレンチメド（モンゴル）と選手がそろった。全日本選手権３位から抜てきされた佐藤喜歌（自衛隊）の健闘が期待される。
【63kg級】
昨年の世界選手権３位のエカテリナ・ラリオノワ（カザフスタン）が出場する。ハイレベルのヤリギン国際大会（ロシア）で優勝した伊藤友莉香（自衛隊）との争いとなるか。昨年63kg級３位で世界選手権にも出場したジャカール・ジーティラ（インド）が控えにエントリーされている。出場してくるか。
【69kg級】
目立った強豪はいない。昨年の世界選手権３位で、今年のワールドカップでオリンピック・チャンピオンを破った土性沙羅（至学館大）が、他を大きく引き離しているだろう。
【72kg級】
昨年優勝の鈴木博恵（クリナップ）と、ロンドン・オリンピック72kg級３位のグゼル・マニュロバ（カザフスタン）の優勝争いとなるか。
