日本レスリング協会公式サイト
JAPAN WRESTLING FEDERATION
日本レスリング協会公式サイト
2014.04.24

【アジア選手権第1日・特集】ハイレベルの中で殊勲の銅メダル獲得…男子フリースタイル57kg級・森下史崇(ぼてぢゅう)

(文・撮影=池田安佑美)

激戦区のアジアで銅メダルだ! アジア選手権の男子フリースタイル57kg級は昨年5位の森下史崇(ぼてぢゅう)が、準決勝でモンゴル選手に敗れたものの、3位決定戦でレザザデン・メヒラン(イラン)に5-5のコーション差で競り勝ち、銅メダルを獲得した。

 昨年は優勝を期待される中、3位決定戦で敗れて5位とメダルに手が届かなかった。悔しい思いをしていただけに、「メダル取れてよかったです」と、表彰台とメダルをかみしめた。

 フリースタイル最軽量級は、以前から「アジアを制する者は世界を制す」と言わんばかり激戦区だ。国際レスリング連盟(FILA)の現在のランキングでは、上位4名がイラン、インド、モンゴル、日本(森下)とアジア勢が占めている。

 今回は上位3人選手は出場しなかったが、イランやモンゴルは2番手選手でも強く、森下を苦しめた。準決勝のモンゴル戦は「組んでから強いスタイルに苦手意識がある」と、投げ技を2回も決められて大量失点してしまった。「勝ち負けより、自分のペースでできなかったことが悔やまれる」と、組んで試合を進めてしまったことを後悔した。

 3位決定戦の相手のレザザデンは、3月のワールドカップ(米国)のイラン代表と力がある選手。「初めて対戦しましたが、(勝ったけど)ずっと接戦だった。その上にはイラン1番手のハッサン・ラミヒがいるのに」。イランの2番手選手にシーソーゲームのような展開で。コーションの差で競り勝ったが、完勝できなかったことには悔しそうな表情を浮かべた。

■「シーソーゲームをやっていてはだめ」…和田貴広監督

 和田貴広監督(国士舘大教)は、森下の銅メダルに「今回は公式大会で結果が求められる。その中で形として記録が残ったことは評価できる」と話したが、「試合内容は、早い段階で攻撃にもっていけなかったり、追加点をどん欲に取りにいけなかった。まだ、2分3ピリオドのスタイルが体に染みついているのかもしれない。それと失点が多かったので、ポイントをやらない練習が必要。オリンピックを目指しているならば、シーソーゲームをやっていては駄目。能力がある選手なので、内容にこだわってほしい。失点は何が悪かったのか研究して改善してほしい」と課題を挙げた。

 特に指摘したのは、モンゴル戦で組み負けた点。「モンゴル戦で不用意に胸を合わせるのが致命的。使う技、使わない技を整理しておく必要がある」と付け加えた。

 課題が多く見つかったアジア選手権だったが男子メダル1号に輝いた森下。日体大を卒業し、4月からは一人暮らしを始め、食事も自分で作るなど栄養の自己管理も始めた。「アジアは世界のトップレベルが集まっている。アジアでもしっかり勝っていけば世界でも通用するはず。6月の全日本選抜選手権で勝って、世界選手権、アジア大会と結果を残したい」と今大会を糧に、さらなる進化を誓った。


 

 






JWF WRESTLERS DATABASE 日本レスリング協会 選手&大会データベース

年別ニュース一覧

サイト内検索


【報道】取材申請について
-------------

● 間違いはご指摘ください
本ホームページ上に掲載されている記録や人名に誤りがある場合は、遠慮なくご指摘ください。調査のうえ善処いたします。 記録は、一度間違うと、後世まで間違ったまま伝わります。正確な記録を残すためにも、ご協力ください。


アスリートの盗撮、写真・動画の悪用、悪質なSNSの投稿は卑劣な行為です。
BIG、totoのご購入はこちら

SPORTS PHARMACIST

JADA HOMEPAGE

フェアプレイで日本を元気に