花咲徳栄（埼玉）が３年ぶり３度目の優勝…関東高校大会

　関東高校大会は５月31日～６月1日、神奈川県・横須賀アリーナで行われ、男子フリースタイルの学校対抗戦は、全国高校選抜大会120kg級2位の山本泰丈と74kg級の田辺雄史が優勝した花咲徳栄（埼玉）が３年ぶり３度目を飾った。花咲徳栄は、96kg級以外の階級で３位以内に入り、52点をマーク。昨年覇者の埼玉栄（埼玉）の34点を大きく引き離しての優勝だった。

　埼玉栄は55kg級の吉村拓海、84kg級の山崎弥十朗、96kg級の坂田龍星と３月の全国選抜でもタイトルを獲得した選手（吉村は２位）が下馬評通りに優勝したが、他階級で上位入賞がなく２連覇はならなかった。

　ＪＯＣアカデミー所属選手を受け入れている帝京（東京）は、50kg級の阿部敏弥と66kg級の梅林太朗の１年生２選手が鮮烈デビュー。決勝ではともに３年生を破って関東高校王者についた。３年生の乙黒圭祐も60kg級で優勝。出場した３選手全員が優勝し、同校初となる３階級を制覇した。

　男子グレコローマンは霞ヶ浦（茨城）と韮崎工（山梨）が３階級ずつ制覇。96kg級は地元の磯子工（神奈川）の上之公一が優勝した。

　最優秀選手賞は、男子フリースタイルは田辺、男子グレコローマンは55kg級優勝の丸山智也（韮崎工）が選ばれた。（文＝増渕気子）

団体戦表彰式。左から優勝＝花咲徳栄、２位＝埼玉栄、３位＝霞ヶ浦

74kg級を制しＭＶＰ獲得の田辺雄史（花咲徳栄）

《一覧表・トーナメント表》

　◎男子フリースタイル

　▼50kg級 ［1］阿部敏弥（東京・帝京）、［2］齋藤僚太（埼玉・花咲徳栄）、［3］鹿子嶋功（栃木・足利工大付）、［4］今野幹（神奈川・横浜修悠館）、［5］寺田有輝（群馬・館林）、［6］小山涼平（山梨・農林）、［7］早川匠（山梨・韮崎工）、［8］小川翔太（茨城・霞ヶ浦）

　▼55kg級 ［1］吉村拓海（埼玉・埼玉栄）、［2］飯田陽（千葉・八千代松陰）、［3］清水洸希（埼玉・花咲徳栄）、［4］桒田夏陽亜（神奈川・慶應義塾）、［5］萩本龍（群馬・館林）、［6］山内壮（東京・自由ケ丘学園）、［7］神田優人（山梨・農林）、［8］菊地優仁（栃木・足利工大附）

　▼60kg級 ［1］乙黒圭祐（東京・帝京）、［2］逆井琉偉（埼玉・花咲徳栄）、［3］佐々木拓海（群馬・館林）、［4］岩本巧（茨城・霞ヶ浦）、［5］宮内滉平（埼玉・埼玉栄）、［6］杉田周平（栃木・足利工大附）、［7］福田東記（茨城・鹿島学園）、［8］金森晴生（神奈川・横浜清陵総合）

　▼66kg級 ［1］梅林太朗（東京・帝京）、［2］井筒諒（茨城・霞ヶ浦）、［3］中村剛士（埼玉・花咲徳栄）、［4］大橋武士（東京・自由ケ丘学園）、［5］宮本幸輝（千葉・我孫子東）、［6］山口政宗（東京・大森学園）、［7］木村優太（群馬・館林）、［8］榊原雄太（茨城・鹿島学園）

　▼74kg級 ［1］田辺雄史（埼玉・花咲徳栄）、［2］奥田海人（茨城・霞ヶ浦）、［3］大越幸之介（神奈川・荏田）、［4］齋藤隼佑（群馬・館林）、［5］栗原大知（茨城・土浦日大）、［6］内藤玲央（神奈川・釜利谷）、［7］増渕順太（栃木・宇都宮商）、［8］杉田幸司（神奈川・横浜修悠館）

　▼84kg級 ［1］山﨑弥十朗（埼玉・埼玉栄）、［2］内藤由良（神奈川・磯子工）、［3］石黒峻士（埼玉・花咲徳栄）、［4］石澤誠悠（茨城・霞ヶ浦）、［5］飯村友基（茨城・鹿島学園）、［6］今村太陽（東京・自由ケ丘学園）、［7］大城ミツヤ（群馬・大泉）、［8］大山泰吾（神奈川・慶應義塾）

　▼96kg級 ［1］坂田龍星（埼玉・埼玉栄）、［2］永井基生（千葉・八千代松陰）、［3］緒方竜成（群馬・館林商工）、［4］博田健太（神奈川・横浜修悠館）、［5］赤城玲央（茨城・鹿島学園）、［6］丸岡舜（群馬・富岡実）、［7］普天間光太（神奈川・釜利谷）、［8］小林玲央（東京・日本工業大学駒場）

　▼120kg級 ［1］山本泰丈（埼玉・花咲徳栄）、［2］大橋智也（千葉・京葉工業）、［3］伊藤匠汰（茨城・霞ヶ浦）、［4］石川瑞樹（栃木・足利工大附）、［5］松本直毅（神奈川・横浜清陵総合）、［6］大谷快登（茨城・水戸啓明）、［7］吉澤瑠依（群馬・館林）、［8］米川優人（千葉・八千代松陰）

　《学校対抗得点》 ［1］埼玉・花咲徳栄52点、［2］埼玉・埼玉栄34点、［3］茨城・霞ヶ浦31点［4］東京・帝京30点、［5］群馬・館林23点、［6］千葉・八千代松陰15点

　◎男子グレコローマン

　▼50kg級 ［1］高橋三四郎（山梨・農林）、［2］小島彩暉（群馬・太田市立商）、［3］深澤裕貴（山梨・韮崎工）

　▼55kg級 ［1］丸山智也（山梨・韮崎工）、［2］仲田滉（埼玉・花咲徳栄）、［3］中里仁（東京・大森学園）

　▼60kg級 ［1］大山允長（茨城・霞ヶ浦）、［2］倉金幸輝（山梨・農林）、［3］高山悠馬（東京・自由ケ丘学園）

　▼66kg級 ［1］桒原康志郎（山梨・韮崎工）、［2］後藤泰風（群馬・前橋西）、［3］成富岳志（埼玉・花咲徳栄）

　▼74kg級 ［1］山﨑翔（茨城・霞ヶ浦）、［2］林雷（山梨・韮崎工）、［3］前田明都（埼玉・花咲徳栄）

　▼84kg級 ［1］和智輝（山梨・韮崎工）、［2］勅使川原延明（群馬・前橋西）、［3］工藤将也(東京・日本工大学駒場）

　▼96kg級 ［1］上之公一（神奈川・磯子工）、［2］豊島聖士(東京・日本工大学駒場）、［3］外山宏太（茨城・霞ヶ浦）

　▼120kg級 ［1］冨栄雅秀（茨城・霞ヶ浦）、［2］酒井航（千葉・関宿）、［3］藤原亮（山梨・韮崎工）