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2014.07.15

世界学生選手権の男子グレコローマン・チームが帰国

(文・撮影=増渕由気子)

 ハンガリー・ペーチで行われた世界学生選手権の男子グレコローマン・チームが7月13日、成田空港着のオーストリア航空で帰国した。同スタイルは71kg級の中村尚弥(日体大)と75kg級の阪部創(神奈川大)が銅メダルを獲得。前回大会のメダルなしから前進し、メダルの数では「金1個」のフリースタイルを上回った。

 太田浩史監督(青学大職)は「前回からの飛躍は選手が頑張ってくれたから。阪部は敗者復活戦に回っても気持ちを切らさずにやってくれたし、中村も自分の技をしっかり出せた。監督として、選手冥利に尽きます」と、開口一番、うれしそうに話したが、「惜しい選手もいたので、あと1つメダルが取れたのでは、という悔しさも残ります」と付け加えた。

 ロンドン・オリンピックのメダリストが参加するなどシニアの第一線も多く参加し、ハイレベルな大会だったそうで、同監督は「手本となる選手がたくさんいました。その中でメダルを獲れたということは、金メダルに届かない距離ではないと思いました」と振り返った。

 また、「外国人はスタミナがない、という考えは論外だと思いました。スタミナがある選手も多かった。(コーションで)パーテールポジションを選ばずにスタンドを選んでどんどん前に出る選手がたくさんいました。日本人ももっと強烈な体力が必要だと思います」と課題を挙げた。

 同便で帰国した全日本学生連盟の吉本収強化委員長(神奈川大職=男子フリースタイル監督)は、3スタイルの総括として、「3スタイルで金2つを含む計7つのメダルを獲れたことはよかった。大会前に全日本合宿に代表メンバーを参加させていただき、いい調整ができた。全日本の強化委員会には感謝したい」と話した。

 一方で、「全体的に逆転負けが多かった。ルール変更で瞬間テークダウンがなくなったこともあり、日本人がタックルに入ってグラウンドになった状態から様子を見る審判がたくさんいました。外国選手は入られてからの処理がうまく、多くの選手が4点タックルなど鮮やかなタックルを決めてからの失点があった。タックルの処理などを対応していかなければならない」と課題を挙げていた。


 ■男子グレコローマン71kg級3位・中村尚弥(日体大)「ふだんは66kg級です。71kg級は相手も大きくて力も強く、負けそうになったりしましたが、自分の得意の形にもっていけて勝てました。負けた試合も技術的に劣ってはいなかったけど、最後、体力負けをしてしまった。71kg級で出るには、もっと体を大きくしないといけないなと思った。今回は国際大会に出たくて71kg級にチャレンジしてみた。今後は66kg級に戻して、インカレ(全日本学生選手権)で優勝したいです。同級で同門の音泉(秀幸)先輩や、松本(隆太郎)先輩に練習では全然勝てないのですが、その差を埋めて、全日本選手権では勝てるように頑張りたいです」

 ■男子グレコローマン75kg級3位・阪部創(神奈川大)「最低限のメダルは取れたのでうれしい。勝った試合は、自分から前に出られたし、グラウンドでのディフェンスも切れるようになってきた。3位決定戦では、グラウンドで2度ローリングを回せたのが勝因でした。ですが、4試合を通して反省点が多いので、そこを直していかないといけないです。負けた試合は、相手の動きを見すぎて自分の動きが止まってしまい、自分のスタイルが出せなかった。自分から攻めないと、外国人は瞬発力があるので、最初から攻めていかないと勝てないと思った。今後の目標は、8月のインカレ(全日本学生選手権)で優勝したいです。そして、全日本選手権でも優勝を目指します」


 







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