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2014.07.21

5階級優勝の世界カデット選手権・女子チームが帰国

 世界カデット選手兼(スロバキア・スニナ)で金メダル5個を取って団体(国別対抗得点)でも優勝した女子チームが7月20日、成田空港着のオーストリア航空で帰国した。5階級制覇は 年に続く好成績。9選手の通算成績は31勝4敗で、31勝のうち29試合がフォールかテクニカルフォールという内容。たたみかけるような攻撃が随所に見られた

 吉村祥子監督(エステティクTBC)は、今回のチームは五十嵐未帆主将(愛知・至学館高)を中心に「何が何でも団体優勝という気持ちが前面に出ていて、非常に意識が高かった」と評価。その気持ちが崩れることなく試合に臨めたことが好成績につながったと分析した。

 優勝した選手に共通して見られたことは「フェイントやフットワークなど足を使って闘っていた」こと。逆に、タックルに入って引きつけて力で取ろうとした選手は、外国選手のパワーに不覚を喫したり、苦戦したりしたという。

 軽量級は現段階ではさほどパワーの差は感じられないが、ジュニアからシニアへと進んでどうなるかは分からない。中重量級は今以上の差が出てくることが予想されるので、「軽量級はパワーでつかまえにくる選手への闘い方を学んでほしい。中重量級は体幹を鍛えるとともに、フットワークを使う技術などを磨いていってほしい」と提言した。

 3月のクリッパン女子国際大会(スウェーデン)に続く帯同となった洞口幸太コーチ(岐阜・マイスポーツハウス)は「優勝した選手は、相手を正面で受けることなく、左右に動いたり、崩したりフェイントで攻撃していた。優勝できなかった選手は、相手を正面から受けてしまっていた」と、表現こそ違うが吉村監督と同様の指摘。

 自身も2度目の女子の国際大会の帯同で、「(3月に)外国選手の闘いを知った分、前回よりいいアドバイスができたと思う。また帯同する機会があれば、今回以上の指導をしたい」と、コーチとしての飛躍も誓っていた。


 ■38kg級優勝・田口あい(岐阜・マイスポーツハウス)「今回、初めての世界選手権で、自分の力を出し切れて優勝でき、うれしいです。その中でも、無理に入るのではまく、崩してタイミングを見て入ることがもっとできればよかったと思います。1回戦の2失点は、攻めて返されての失点。技を受けてポイントを失ったわけでないので、いいとは思いますが、今後は攻める中での失点をなくしていきたい。(2度のアジア・カデット選手権とクリッパン女子国際大会に続き国際大会4大会連続優勝で)自信になりましたが、国内でしっかり勝てるようにしたい」

 ■40kg級優勝・田南部夢叶(JOCエリートアカデミー)「初めての世界選手権に出られ、優勝できてとてもうれしいです。左脚を取られすぎた反省があり、決勝もタックルで取られてしまいました。でも、そのあといつも練習しているタックルを使うことができ、いい試合ができたと思っています。脚をさわらせてしまうことを克服していきたい。今年は秋の全国中学生選抜選手権でしっかり優勝し、来年の世界カデット選手権でも勝ちたい」

■43kg級優勝・須崎優衣(JOCエリートアカデミー)「優勝できてうれしいです。(4試合で失点0について)練習でやってきたことがすべて出せた結果だと思います。挑戦者の気持ちで臨め、リラックスした楽しむ気分で臨めたことがよかったです。(3月に優勝した)クリッパン国際大会とはレベルが違いますね。その中で優勝できたことは自信になります。来年もこの大会に出られる年齢なので、連覇を目指して頑張りたい」

 ■46kg級優勝・五十嵐未帆(愛知・至学館高)「ホッとしています。(決勝だけが9-1の判定勝ち)相手の体が大きくて、ちょっとびびってしまいました。タックルに入ってもかわされるのではないか、という気持ちがあって攻撃できませんでした。返されて1点取られてしまい、勝ったとはいえ悔しかったです。去年は3位だったので、今年は絶対に優勝が目標でした。去年は(初出場の)緊張もあり、自分の動きがまったくできなかった。今年は、そんなことはまったくなかった。すぐインターハイがあるので、優勝目指して頑張ります」

 ■49kg級優勝・加賀田葵夏(東京・文化学園大杉並高)「3連覇できてうれしいです。(失点について)初戦は、技が決まり切っていないのにあわてて仕掛けたことが原因かな、と思います。決勝は、相手の勢いにびっくりして、押しこまれて取られたポイントです。反省点です。(大会前、国際レスリング連盟のホームページで3連覇のことが取り上げられるなど注目されていたが)試合が終わってから見て、写真を使われているんだな、とか知りましたので、プレッシャーにはならなかたです。でも、世界選手権の場というのは緊張はしますね。すぐにインターハイがあるので、今回の課題に取り組み優勝したい」


 







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