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2014.08.20

【全国高校生グレコローマン選手権・特集】専門外のスタイルでも7戦全勝の圧勝優勝!…66kg級・藤波勇飛(三重・いなべ総合学園)

 専門外のグレコローマンでも圧勝優勝! 全国高校生グレコローマン選手権に初出場した全国高校選抜大会とインターハイの66kg級王者、藤波勇飛(三重・いなべ総合学園)が、7試合すべてでテクニカルフォール勝ちする強さで優勝した。7試合65点を取り、失ったポイントは決勝で首投げを受けた4点だけ。1試合の平均タイムは1分23秒という強さだった。

 全試合フォールかテクニカルフォール勝ちは、今年の全国高校選抜大会とインターハイでも実現しているが、専門外のグレコローマンでも同じような内容で優勝できるとは、本人も周囲も思っていなかったのではないか。

 一昨年、昨年と世界カデット選手権に出場したため、8月半ばにあるこの大会には出場しておらず、今回が初出場。当然、昨年までグレコローマンの練習を積むことはなく、今回が初のグレコローマンの大会。決勝では、胴タックルやグラウンドで相手を持ち上げてからローリングがよく決まり、ポイントを重ねた。

 藤波は「練習していないので、楽しめればいいかな、と思っていました。プレッシャーを感じることなく、楽しむことができました」とサラリ。同じローリングでも、フリースタイルとグレコローマンでは技術が微妙に違うが、「戸惑うこともなく、普通にできました。まあ、見様見真似でやっているだけので、きちんとできているかどうかは分かりませんが…」と言う。

 決勝では第1ピリオドの最後に首投げを受けてしまい、完全に押さえ込まれてしまう場面があった。「時計が見えて、『(残り時間が)あと少しだ』と思った瞬間に投げられました。油断ですね。時間に助けられました。そうでなかったらフォールされていたと思います」。圧勝続きの中で唯一の反省材料。フォールに結びつく投げ技の怖さ、特に“終了間際の一発”の怖さを知ったことだろう。

 「グレコローマンの技術を知っていれば、フリースタイルに役に立つと思います。このあとは国体で勝ち、全日本選手権です。1勝できるように頑張ります」。大会後はフリースタイルの練習に戻り、終盤に入った高校でのレスリング生活を燃えるつもりだ。

 父の藤波俊一監督は「グラウンドでの勝負にかけていましたね」と分析。フリースタイルでも、相手をある程度持ち上げてからローリングを仕掛けることはやっており、「その延長線上で(グレコローマン流のローリングが)うまくできました」と言う。クラッチすべき場所やタイミング、力の入れ具合などの基本はフリースタイルもグレコローマンも同じなので、「仕掛けるこつを、きちんとつかんでいるのだと思います」と評した。

 今年は夏までに全日本合宿に何度となく参加させてもらった。同監督は「これが大きかったですね」と成長の要因を振り返った。さらに、「できなくても勝っていく、という対応力や勝負強さを持っていることを知って、ホッとしました」と、専門外の闘いでも勝ち抜いた長男をさらに頼もしく感じた様子だ。

 「全日本選手権では、○しょうを目指させます」-。入賞か優勝かはっきり聞こえなかったので、聞き返すと、「優勝です」と力強く言い切った。


 







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