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2014.09.10

高谷惣亮(ALSOK)が銀メダル…世界選手権第2日

 【タシュケント(ウズベキスタン)、撮影=保高幸子】世界選手権第2日は9月9日、ウズベキスタン・タシュケントで男子フリースタイル4階級が行われ、男子フリースタイル74kg級の高谷惣亮(ALSOK)が銀メダルを獲得した。世界選手権における日本男子の銀メダル、およびメダル獲得は2011年の米満達弘(フリースタイル66kg級)以来2大会ぶり。

 高谷は1回戦でトルクメニスタン選手を破った後、2回戦で2012年ロンドン・オリンピック66kg級2位のリバン・アスクイ(キューバ)を撃破。3回戦で欧州選手権86kg級2位のムラド・ガイダロフ(ベララウーシ)、準決勝で先月のジオルコウスキ国際大会(ポーランド)優勝のジュンバー・クベラシビリ(グルジア)を破って決勝進出を決めた。

 決勝は2009・10年74kg級世界王者で2012年ロンドン・オリンピック3位のデニス・チャーグシュ(ロシア)と対戦し、第1ピリオドは0-2と善戦したが、最後は2-8で敗れた。

 65kg級の高谷大地(拓大)は1、2回戦を勝ち上がったものの、3回戦で欧州選手権5位のアザマト・ヌリカウ(ベラルーシ)に2-6で黒星。ヌリカウが次の試合で敗れ、敗者復活戦へ回れなかった。しかし、7位に入賞した。

 61kg級の鴨居正和(山梨学院大)は1回戦で昨年60kg級2位のウラジーミル・デュボフ(ブルガリア)に、97kg級の鈴木聖二(岐阜・岐阜工高教)も1回戦で昨年の世界軍隊選手権2位のラドスラフ・バラン(ポーランド)に敗れ、ともに敗者復活戦へ回れなかった。

 各選手の成績は下記の通り。

 ■高谷惣亮の話「世界ジュニア選手権の時以来の対戦ですが、やっぱり強いな、というのが感想です。でも、昔よりはタックルが取れるという実感があったので、もうちょいです。ここに来る前に、去年は『メダルがほしい』でしたが、今年は『金メダルがほしい』と言ったので、悔しい思いでいっぱいです。2年あれば絶対に追いつく距離です。弟は負けましたが、リオデジャネイロ・オリンピックでは兄弟で金メダル目指して頑張ります」

 ◎男子フリースタイル

 【61kg級】鴨居正和(山梨学院大)   18位=26選手出場

1回戦 ●[3-6]Vladimir Vladimirov Dubov(ブルガリア)
 《試合経過》第1ピリオド、鴨居が“30秒ルール”によって1点を先取。しかし2分30秒にバックを取られ1-2へ。第2ピリオドの30秒、鴨居のタックルは返されて2失点。組み合ってもつれ、小手投げを狙ったがバックへ回られて2失点。終了間際にテークダウンを奪ったが3-6とするのが精いっぱいだった。


 【65kg級】高谷大地(拓大)   7位=32選手出場

3回戦 ●[2-6]Azamat Nurykau(ベラルーシ)
 《試合経過》第1ピリオド、高谷は“30秒ルール”で1点を取られ、さらにがぶり返しを受けて0-3。第2ピリオドは“30秒ルール”で1点を返すも、タックルをかわされて1-4。場外へ出されて1-5。終盤に猛攻したが、相手に消極性のコーションを与えて2-6とするのが精いっぱいだった。

2回戦 ○[11-6]Ikhtiyor Navruzov(ウズベキスタン)
 《試合経過》第1ピリオド、高谷は左脚へのタックルで2点を取り、横から組みついて4-0。さらにタックルへ行ったが、4点となるタックル返しを受けてしまうが、体を入れ替えて5-4へ。がぶり返しを受けて5-6、タックルを粘り強く決めて7-6とポイントを取り合った。第2ピリオド、左脚へのタックルを粘られながらもしつこく攻め2点。ローリングを決めて11-6とし、突き放した。

1回戦 ○[フォール、2:15=8-0]Luis Isaias Portillo(エルサルバドル)   
 《試合経過》開始後はお互いに相手を見たが、1分30秒に高谷がタックルで2点。エビ固め、レッグホールド、トルコ刈りからのエビ固めと攻め、そのままフォール。


 【74kg級】高谷惣亮(ALSOK)   2位=32選手出場

決  勝 ●[2-8]Denis Tsargush(ロシア)
 《試合経過》第1ピリオドの中盤、高谷がタックルを仕掛けたが、相手に受け止められ、レッグホールドで返されて2失点。第2ピリオド開始早々、回り込まれて2点を失い、横崩しでさらに2失点。5分に高谷がタックルで2点を取って望みをつないだが、終盤の勝負をかけたタックルをかわされて2点を失い、2-8とされた。

準決勝 ○[3-1]Jumber Kvelashivili(グルジア)
 《試合経過》第1ピリオドは高谷が“30秒ルール”で失点し0-1。第2ピリオド、3分42秒に高谷がタックルを粘り強く決めて2-1。さらに場外へ出して1点を加え、3-1とした。

3回戦 ○[4-0]Murad Gaidarov(ベラルーシ)
 《試合経過》お互いに決め手を欠いたが、終始攻めていた高谷の手が上がった。高谷は第1、2ピリオドとも“30秒ルール”によって1点を獲得。第2ピリオドのラスト10数秒、逆転を狙った攻めてきた相手を冷静にかわして2点を加えた。

2回戦 ○[Tフォール、4:42=15-2]Livan Lopez(キューバ)
 《試合経過》第1ピリオド、相手に“30秒ルール”のパッシブを課した高谷。突進する相手を首投げで投げて4点。さらに相手のタックルを回り込んでバックを取り、腕を取って横崩しで8-0へ。第2ピリオドはバックを取られて2点を失ったが、4分15秒にタックルで2点。さらにタックルで攻め、相手のカウンターを受けながらも高谷に4点。相手陣営のチャレンジ(ビデオチェック要求)があったが、判定は変わらず、高谷に1点が入った。

1回戦 ○[Tフォール、2:18=12-2]Ramazan Kambarov(トルクメニスタン)
 《試合経過》高谷が第1ピリオド早々にタックルで2点。相手のタックルをかわしてバックを取り、1点のアンクルホールド4回転で8-0。さらにタックルで攻めて、カウンターで返されたもののバックを取り返し、レッグホールドで攻めて10点差とした。(注=公式記録は12-0)


 【97kg級】鈴木聖二(岐阜・岐阜工高職)   21位=31選手出場

1回戦 [0-6]Baran Radoslaw(ポーランド)
 《試合経過》鈴木は第1ピリオドの中盤、タックルを受けてしまって2失点。第2ピリオドの1分頃にもタックルを受け、またさきで攻められて0-6。鈴木の終盤の反撃は実らなかった。


 







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