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2014.09.30

高塚紀行(自衛隊)と荒木田進謙(警視庁)が銅メダル…アジア大会第3日

 【仁川(韓国)、文=増渕由気子、撮影=矢吹建夫】アジア大会のレスリング競技第3日は9月29日、男子フリースタイル4階級が行われ、61kg級の高塚紀行(自衛隊)と120kg級の荒木田進謙(警視庁)が3位決定戦で勝って銅メダルを獲得した。

 高塚は初戦で昨年のアジア選手権王者のフワング・リョンハク(北朝鮮)を破り、2回戦も勝ったが、準決勝で今年のアジア選手権2位のバイラング(インド)に黒星。3位決定戦へ回り、世界学生選手権優勝のツメンビレグ・ツブシンツグラ(モンゴル)に2-2のコーション差で競り勝った。2006年世界選手権(中国・広州)3位の高塚は、2008年アジア選手権の2位以来、6年ぶりに主要国際大会の表彰台に上がった。

 荒木田は初戦の2回戦で勝った後、準決勝でアジア選手権3位のダウレット・シャバンベイ(カザフスタン)に黒星。3位決定戦でシリアの選手を下して銅メダルを獲得した。男子フリースタイル最重量級でのメダルは1978年大会(タイ・バンコク)の100kg以上級の谷津嘉章以来、9大会36年ぶりの快挙となった。荒木田自身は2009年アジア選手権3位以来、5年4ヶ月ぶりの国際大会のメダル獲得。

 74kg級の嶋田大育(国士舘大)は2連勝のあと準決勝で敗れて3位決定戦へ進んだものの、7-10で敗れて5位。86kg級の松本真也(警視庁)は初戦で敗れ、敗者復活戦へ回れなかった。

 この日で男子フリースタイルが終了。70kg級の小島豪臣(神奈川・中原養護学教)を含めて銅3個だった。

 各選手の成績は下記の通り。

61kg級銅メダルの高塚紀行(自衛隊)

125kg級銅メダルの荒木田進謙(警視庁)


 ◎男子フリースタイル

 【61kg級】高塚紀行(自衛隊)   3位=15選手出場

3決戦 ○[2C-2]Tuvshintulga Tumenbileg(モンゴル)
 《試合経過》第1ピリオド、アクティブポイントで高塚が1点を先制するが、場外ポイントで1-1へ。第2ピリオドの中盤にも場外ポイントで1-2とされるが、ラスト15秒にタックルから相手を場外に追い出し2-2へ。警告差で勝った。

準決勝  ●[2-2L]Bajrang(インド)
 《試合経過》第1ピリオド、高塚は2分13秒に左タックルを決めて2点を先制するが、第2ピリオド、足が止まったところをアタックされて痛恨のテークダウン。2-2のラストポイントで競り負けた。

2回戦 ○[フォール、0:56=3-0]Makara Nguon(カンボジア)
 《試合経過》開始早々、テークダウンを奪い、ニアフォールからフォールした。

1回戦 ○[3-1]Hwang Ryonghak(北朝鮮)
 《試合経過》第1ピリオドの1分50秒、北朝鮮にアクティブタイムが課せられて得点できず、高塚に1点。第2ピリオドは逆に高塚がアクティブタイムで失点するが、5分すぎに浴びせ倒すように2点を奪って3-1。昨年のアジア・チャンピオンを撃破した。


 【74kg級】嶋田大育(国士舘大)   5位=14選手出場

3決戦 ●[7-10]Narsingh Pancham Yadav(インド)
 《試合経過》第1ピリオドの2分ごろ、アクティブタイムで嶋田が1失点。第2ピリオドは互いに点の取り合いとなり、4分50秒、嶋田の4点タックルで5-7。そのあと再度のタックルで7-7の同点なるが、嶋はビッグポイント差で勝っていることを認識していなかったようで、攻めてしまい、終了と同時にバックポイント奪われて7-9。チャレンジ(ビデオチェック要求)したが失敗して7-10。

準決勝 ●[3-5]Rashid Kurbanov(ウズベキスタン)
 《試合経過》第1ピリオドの序盤、嶋田が相手の投げ技を抑えて2点。1分すぎにバックに回られて同点とされる。第2ピリオド、アクティブタイムで1失点。その後2点を失い、最後は警告で1点を返すが、3-5と逃げられた。

2回戦 ○[Tフォール、4:37=10-0]Azamat Sufiev(タジキスタン)
 《試合経過》第1ピリオド、嶋田がアクティブポイントで先制。第2ピリオドは、カウンターでバックからローリングとつなげて4点を追加。4分すぎに、嶋田が豪快なタックルを決めるが、審判は2-2と判定。タジキスタン側がチャレンジし、嶋田の4点タックルのみと判定されて、9-0。チャレンジ自体は失敗してはないのに、失敗と判断されて嶋田に1点が入り、公式記録は10-0のテクニカルフォール勝ちとなった。

1回戦  ○[4-3]INNOKENTEV Innokentii(キルギス)
 《試合経過》第1ピリオド、嶋田がアクティブポイントで1点を先制。2分40秒には左タックルで2点を追加する。第2ピリオド、タックルで2点を奪われたが、場外ポイントを追加。最後はコーションを取られて1点を失ったが、4-3で勝利した。


 【86kg級】松本真也(警視庁)   13位=16選手出場

1回戦 ●[0-9]Kim Gwanuk(韓国)
 《試合経過》第1ピリオドの序盤から消極的な松本にアクティブタイムが課せられて1失点。2分40秒にはカウンタータックルで2失点し、アンクルホールドでも失点。第2ピリオドもタックル、ローリングを決められて0-9と大差で敗れた。


 【120kg級】荒木田進謙(警視庁)   3位=10選手出場

3決戦 ○[11-2]Al Krad Raja(シリア)
 《試合経過》スタミナ勝負に持ちこみたい荒木田は、第1ピリオドの開始からどんどん前に出る。カウンターでバックを奪われるが、その後は荒木田の独壇場。押し出しや落としてバックを取ることを繰り返して11-2と大勝した。

準決勝 ●[0-3]Daulet Shabanbay(カザフスタン)
 《試合経過》第1ピリオド前半に胴タックルを受けて荒木田が2失点。第2ピリオドの後半、場外ポイントを追加され0-3とされた。

2回戦 ○[Tフォール、2:29=11-4]Mohammed Sabah Abdulmalek Saklawe(イラク)
 《試合経過》第1ピリオドの序盤はバックやローリングなどを受けて押され気味だったが、中盤にタックルでテークダウン。落としてバックなどを奪って反撃。その動きで相手がばて始め、攻撃をたたみかけてテクニカルフォールした。

1回戦 BYE


 







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