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2014.10.19

【長崎国体・特集】9度目のチャレンジで成年の部初優勝! 男子グレコローマン71kg級・井上智裕(三恵海運)

(文・撮影=増渕由気子)

 “実業団での選手生活”で初めてビッグタイトルをつかんだ! 「長崎がんばらんば国体」の成年男子グレコローマン71kg級は、一昨年の74kg級全日本王者の井上智裕(三恵海運)が、決勝で梅野貴裕(愛媛・八幡浜工高教)を5-3で破って大会初優勝を遂げた。井上が「9度目の挑戦でやっと勝てました」と振り返った優勝は、昨年、“実業団選手”に転向してから初めてつかんだビッグタイトルでもあった。

 日体大を卒業して、地元で高校教師を務めながら全日本選手権で優勝したことをきっかけに、2016年リオデジャネイロ・オリンピックを目指し、レスリング活動に専念できる“プロ選手”転向した。

 しかし、なかなか結果を出せなかった。「スポンサーについてもらってから、成績を残せなくて申し訳なかった」と、昨年の国体は第1シードにもかかわらず初戦敗退。全日本選手権も2回戦敗退だった。

 それでも、今年6月の全日本選抜選手権で3位に入り、国体優勝。少しずつ勝負勘を取り戻してきた。「実は、前のピリオド制のほうがやりやすいんです、今のルールは慣れなくて戸惑いもありました」と、これまでの不振の理由を挙げた。以前より体力が必要になるルールに、体力不足を課題に挙げて特訓した。

 「最後に勝てればいいんだ」とあきらめずに精進してきた結果、今では体力にも自信を持てるようになった。準決勝は、後輩で学生二冠王者、新進気鋭の屋比久翔平(沖縄・日体大)が相手だった。毎日スパーリングする間柄で、技はきれいに決まらないと確信。「最初から6分間闘うつもりで臨んだ」と持久戦に持ちこんで2-1と競り勝った。

 国体を制したものの今回、井上が出場したのは非オリンピック階級の71kg級だ。「最終的には66kg級に落とす予定です。タイミングはオリンピックの選考方法がはっきり決まってから考えます。北京オリンピックの時のように、前年の世界選手権でメダルを獲得したら代表に内定を出すようだったら、すぐ体重を落とすけど、そうでなければ今年の12月は71kg級で結果を出したいです」と、階級選択は慎重に行う予定だ。

 遅かれは早かれ、66kg級に再挑戦する。この階級は、ロンドン・オリンピック60kg級銅メダリストで、9月のアジア大会銀メダリストの松本隆太郎(群馬ヤクルト販売)など強豪がひしめいている。「チャンスがないわけではないので、頑張りたい」と、国体優勝をステップに全日本の舞台でも活躍を誓った。


 







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