日本レスリング協会公式サイト
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2014.10.29

金メダル3個の岡倫之(ブシロード)ら世界パンクラチオン選手権代表選手が帰国

 ハンガリー・ケチケメートで行われた世界パンクラチオン選手権に出場した日本代表選手団が10月28日、成田空港着のアエロフロート航空で帰国した。

 今大会では、9月の世界選手権(ウズベキスタン)の男子フリースタイル125kg級に出場、熱狂的なアニメ・ファンを公言する岡倫之(ブシロード)が、ワールドカップ(Gi=道着あり)、世界選手権のパンクラチオン・サブミッション(No-Gi=道着なし)とパンクラチオンA(打撃あり)の3種目で優勝。3個の金メダルを持って帰国するという殊勲があった。

 レスリングの世界選手権の前は、とかく偏見の目で見られがちなアニメ・ファンのためにも勝利を誓ったが、無念の初戦敗退。その雪辱を期す大会で3種目制覇を達成。公約を果たすともに、6種目(レスリング、ビーチレスリング、サンボ、グラップリング、パンクラチオン、ブラジリアン柔術)の日本チャンピオンの実力が伊達(だて)ではなかったことを証明した。

 岡は「うれしいという気持ちでいっぱいです」と第一声。レスリングに一番近い道着なしのサブミッションが一番得意で、最初に闘った道着ありの試合では「勝てるとは思っていなか」と言う。しかし、ここで優勝。気持ちをよくして得意なサブミッションへ臨んで優勝。「2つ取ったんだから、最後も取ろう」と気持ちが盛り上がり、3種目制覇へつながったという。

 ただ、「数日たって振り返ると、内容は今一つでした。結果には満足ですが、目標していた関節技や絞め技での勝利が1試合だけだったので、もう少し技術を身につけたい」と、どん欲に上を目指す気持ちも芽生えてきた。今大会に出場した選手はベテラン選手が多く、「体力面で勝った部分があった。やはり技術を磨かないとならない」と言う。

 6種目の日本チャンピオンが示すように、レスリング以外の格闘技にも積極的に挑んでいる。ウズベキスタンでの世界選手権のあとは総合格闘技団体の「GRABAKA」で関節技や絞め技、打撃の練習を積み、この大会に挑んだ。

 「GRABAKA」では自分より小さな選手が多いため、大会で同じ体格の選手と闘う時には戸惑うことが多かったという。パンチひとつでも、練習で受けるパンチより外国のヘビー級の選手のパンチの威力がはるかに上。国内では練習相手不足という状況はレスリングと同じだが、そのハンディを超えての世界王座奪取は自信になり、使命感も出てくる。

 「マイナーな競技ですが、世界チャンピオンは世界チャンピオンです。世界チャンピオンが簡単に負けてしまっては恥ずかしい。この競技に対しても失礼です」と話し、今後の格闘技人生へ向けての大きな財産になったもよう。

 自身のブログには「表彰台の上で君が代を聴くこの高揚感は一生忘れることは出来ません。ここまで道を歩み続けてこれたのは厳しい日常の不満を和らげてくれたアニメと、御支援いただいた皆様のお陰です」と書き、“サポーター”への感謝の気持ちを表している。

 このあとはタイ・プーケットで行われるアジア・ビーチ大会(11月14日開幕=レスリングは15~17日)と、11月21~23日に千葉・成田市で行われる世界サンボ選手権に出場する予定。アニメ・ファンの期待を背負って闘う格闘家・岡倫之の飛躍が期待される。


 







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