日本レスリング協会公式サイト
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2014.11.13

金2個を含むメダル6個の米国遠征チームが帰国

 米国・ニューヨークで行われた「ビル・ファーレル国際大会」に出場した社会人選手を中心としたチームが11月12日、成田空港着の日本航空で帰国した。

 女子は2階級で優勝し、1選手が2位、男子グレコローマンは2選手が3位、男子フリースタイルは1選手が2位という成績に、土方政和総監督(警視庁)は「女子の若い2選手が優勝し、今後につながる内容を残せた。若い選手が好成績を残せば、2020年東京オリンピックへ向けて弾みになる。男子グレコローマンは、優勝はなかったが2020年を目指せる選手がメダルを取り、明るい材料を残せた」と総評した。一方、「男子フリースタイルは、2位が1人いたものの、まだ差があった。これからの選手が多いから、頑張ってほしい」と今後の踏ん張りを期待した。

 女子の優勝は53kg級の入江ななみ(九州共立大)と60kg級の香山芳美(早大)の2人。ともに2012年の世界カデット選手権(アゼルバイジャン)で優勝しており、両選手ともその時以来の国際大会のタイトル獲得。同時にシニア初の国際タイトルだった。

 入江は「シニアで初優勝できたことともに、久しぶりに海外でメダルを取れたこともうれしい。ハイクラッチのタックルや脚を使った攻撃など、練習してきたことを出せたのが勝因。緊張はしましたが、練習でやってきたことを出せました」と振り返る。その中でも、「もっと体力をつけないとならない。もっと多くの技を練習していかないとならない」という反省点も。

 「カデットとはいえ、世界選手権で優勝した選手にとっては、このくらいの大会での優勝では満足できないでしょう」との問いに、きっぱりと「そうです」と答えた。

 香山はシニアでの国際大会初優勝を「いい経験になりました」と振り返り、「自分から攻めることができた。大学に入ってから課題にしてきたタックルの攻めができたことが優勝につながったと思います」と分析した。しかし「自滅というか、自分が入ってポイントを取られることがあった。力の強い選手につきあってしまうなど、反省点もあります」と課題を掲げた。

 2012年の世界カデット選手権を制した同志には、入江のほか、加賀田葵夏、向田真優、古市雅子らがいる。入江はワールドカップのメンバーに抜てきされており、他の3選手もその後の国際大会で好成績を残しているのに対し、「自分は成績がなく、遠征に行く機会も少なかった」という“負い目”があったもよう。「やっと国際大会のタイトルを取ることができ、ホッとしています」と話し、「これを機にもっと大きな大会で優勝できるようにしたい」と話した。


 ■女58kg級2位・正田絢子(網野クラブ)「決勝は勝てる試合だったので悔しさはありますが、この遠征に参加させてもらえるにあたり、職場や周囲のサポートを受けることができ、とても感謝しています。現役選手としては一区切りつけています。それでも出場したのは、2年前のこの大会に出て、(決勝の途中で)けがをして棄権しているからです。いい形で終われたらな、という気持ちで出場しました。教え子に頑張るところを見せたいという気持ちもあります。(第一線は引退しても)体が動くのなら、こうした大会には出てみたい。指導者としても役に立つと思います。でも、負けて終わるのは悔いが残ります。(来年は?)出るかな…」

 ■男子フリースタイル61kg級2位・菊地憲(秋田県協会)「国際大会でメダルを取ったのは初めて。自信になりました。特に(準決勝で)ロシア選手に初めて勝て、2位になったことよりもそちらの方が大きい。決勝のロシア選手とは、スタンドでは互角に闘うことができ、強いとは感じなかったが、グラウンドで一気にたたみかけられました。グラウンドでのフェンスに課題が残りました。来年は57kg級に落とすかもしれませんが、61kg級が一番合っているので、12月の全日本選手権は61kg級で出て優勝を目指します。優勝して冬の遠征に行きたい」

 ■男子グレコローマン71kg級3位・井上智裕(三恵海運)「去年は5位で、今年は3位。メダルは取れましたが、優勝が目標だったので悔しい。負けた試合は一瞬のすきというか、気のゆるみを突かれたという感じ。リフトを切れるだろうと思ったら、一気に上げられてしまった。外国の選手は一瞬でもすきを見せると、一気にたたみかけてくることを経験しました。新ルールにも慣れてきたので、次は全日本選手権で優勝したい。最終的に66kg級の予定ですが、まだ71kg級に出ると思う。優勝して海外遠征を経験し、オリンピック予選につなげたい」

 ■男子グレコローマン85kg級3位・角雅人(自衛隊)「(海外初メダルだが)優勝したかったので、うれしさより悔しい気持ちの方が大きい。負けた試合は安易にがぶりにいって、くぐられてしまった。技が甘いのでしょう。85kg級に出場したのは、オリンピック階級を経験してみたかったからです。相手の体は大きいですが、自分は減量がない分、動きやすいことは確かでした。ただ、まだ80kg級で経験を積むことになるかもしれません。全日本選手権の出場階級はまだ決めていません。この大会は今年5度目の海外の大会になり、今月下旬にはリオデジャネイロの大会にも出るので年6回になります。経験したことをすべて全日本選手権に出したい」


 







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