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2014.11.28

【東日本学生秋季新人選手権・特集】古豪復活の序章となるか、春2位の大山博貴(明大=フリースタイル86kg級)が優勝

 かつて学生レスリング界の雄を争った明大と中大の選手による決勝となった東日本学生秋季新人選手権のフリースタイル86kg級。大山博貴(明大)がアンクルホールドを連発するなどして佐藤聖翔(中大)を破り、明大選手として2012年春季以来、5季ぶりに優勝を達成した。

 序盤、片脚タックルからアンクルホールドを5連続回転。いずれも1点だったのでスコアは7-0。テクニカルフォールにはならなかったが、このあと攻め急ぐことなく慎重に闘い、9-2の勝利。大山は「春の2位がこれまでの最高の成績。優勝はうれしいです。いつもテクニカルフォール勝ちを意識するあまり、ばててしまい、攻めてつぶされたりしていたので、今回は点差を守りにいったことがよかった」と振り返る。圧勝の優勝ではなく、手堅く結果を求めたようだ。

 事実、春季の決勝は最初に投げで4点を取り、さらに点差を広げながら、その後の攻撃がうまくいかず2位に終わっていた。攻撃することは大事だが、やみくもな攻撃では意味がない。落ち着いて闘えるようになったことが優勝につながった。

 宮城・仙台育英高校時代は、インターハイでベスト8の選手。「大学で一番になりたい」とレスリングを続けることを決め、進んだのが明大。文武両道というイメージと、「個性的な選手が多いように感じた」というのがその理由で、「荒削りな自分を直してくれるには一番の大学だと思った」と言う。

 試合の序盤を有利に進めながら逆転されることが多かったのは、荒削りの面が影響していたのだろう。この優勝は、スタミナ配分など細かな技術や勝つための試合運びを身につけた証拠。ひと皮むけたことは間違いない。

 今年の全日本学生選手権は、2位になった選手に負けてベスト8だった。来年は最低でも3位以内を目指したい。この日見せたアンクルホールドには自信があるので、「タックルをしっかり練習し、がぶりからの攻撃もしっかり身につけたい。タックルができるようになれば、アンクルホールドがもっと生きてきます」と、スタンドの攻撃力アップが課題だ。

 この優勝で来月の全日本選手権への出場権を獲得したので、来年を待たずに大舞台に挑戦するつもりだ。「全日本の舞台で闘うのは、まだ早いと思いますが、思い切ってやってみたい」と気合を入れた。

 明大からは70kg級の寺田靖也も決勝へ残り、優勝はならなかったが序盤リードするなど善戦している。日本で2番目に長い歴史を持つ明大の攻勢が始まるか。


 







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