日本レスリング協会公式サイト
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2014.12.22

【全日本選手権第1日・特集】優勝選手の声

(12月21日、東京・代々木競技場第2体育館/文=増渕由気子、三次敏之)


 ■男子グレコローマン71kg級・井上智裕(三恵海運=実業団入りして初の優勝)「初戦から学生二冠王者が相手と厳しい闘いでしたが、勝ててよかったです。決勝の相手の花山選手は首投げが得意で、今回も何回かその技を出していたので警戒していました。試合では(首投げをせず)前にどんどん出てきたので戸惑いがありましたが、先にポイントを取れてよかったです。2年ぶりの優勝ですが、71kg級はオリンピック階級ではないので、来年の全日本選抜選手権(6月)から66kg級でやろうと思っています。そこで優勝して世界選手権に出て(オリンピックの)キップを取りたいです」


 ■男子グレコローマン80㎏級・角雅人(自衛隊=決勝で前田祐也を破って初優勝)「優勝しなければいけないと思って臨んだ大会でしたので、(初優勝は)とてもうれしいです。まだまだ改善の余地がたくさんありますので、もっともっと練習して強くなります。今年は海外遠征を6度も経験をさせてもらい、とてもいい経験をさせてもらいました。85㎏級に上げてオリンピックを目指そうと思っています。85㎏級は強い先輩たちがたくさんいるので、先輩たちを脅かす存在になれるように、しっかり練習を重ねたいと思います」


 ■男子グレコローマン85㎏級・岡太一(自衛隊=決勝は鶴巻宰の負傷欠場により、不戦勝での優勝)「闘っていないので勝ったという実感がないです。とはいっても、優勝したことは確かなので、全日本チャンピオンとして切磋琢磨していき、オリンピックのキップをとらないといけないです。自分にとっての2014年は、アジア大会で負けてしまったので、応援していただいた方々にも申し訳ない気持ちでいっぱいです。見直してもらえるよう、もっともっと練習して、もっと強くなって負けないようにします」


 ■男子フリースタイル61kg級・鴨居正和(山梨学院大=世界選手権代表で、全日本初優勝)「11月の全日本大学選手権で4年生は(チームから)引退なのですが、この大会までは朝練習と午後練習を欠かさずやってきたので、日本で一番強いという称号を獲ることができました。61kg級はオリンピック階級ではなく、世界レベルの選手は57kg級に落としたり、65kg級に上げたりしたのでレベルが低いと思われるかもしれませんが、それであっても、その中で1番になれたことは誇りに思います」


 ■男子フリースタイル125kg・荒木田進謙(警視庁=アジア大会で銅メダル獲得したあと最初の大会で優勝)「リオデジャネイロ・オリンピックの選考に関わる大会ということで緊張していましたが、勝ててホッとしている。自分の得意な試合展開に持ち込めてよかった。(アジア大会で注目され)勝たなければいけないという気持ちはあったが、気負うこともなく、今持っている力を出して、どんないい試合ができるかなと楽しみにして試合をしていた。96kg級の磯川(孝生)選手もアジア大会3位を経てロンドン・オリンピックに出場したので、自分もそれに続けたらなと思います」


 ■男子フリースタイル86kg級・松本篤史(ALSOK=赤熊猶弥を破って2年連続3度目の優勝)「相手をばてさせて最後に勝ち切るレスリングができた。今年は、2010年以来の世界選手権に出て、まだまだだけど、自分のレスリングが世界でも通用する気がしました。ロンドン・オリンピックで兄(隆太郎)がメダルを獲って、ずっと悔しくて、いつか兄貴を超したいとずっと思っていた。その想いを練習にもかけてきたので、リオデジャネイロは最初のトライアルで勝って、オリンピックに出るだけでなくて、兄貴より上のメダルを獲って帰りたい。下から伸びてくる選手もいるけれど、それでも勝ちきらないといけない」


 ■女子60kg級・栄希和(至学館大=全日本選抜選手権3位の伊藤彩香との同門対決を制して優勝)「優勝できて、素直にうれしいです。大会前は決勝まで進むことが目標でした。決勝は強い先輩なので、7-0という得点差は予想できない結果でした。お父さん(栄和人強化委員長)には『強くなっている』と言われました。お母さんにも喜んでもらえました。お父さんの娘として恥じない試合ができたことは、うれしく思っています。まずは60㎏級で世界選手権を目指したいと思います」

 ◆女子60㎏級で優勝した娘(栄希和)について至学館大・栄和人監督。「大会前に、決勝まで行くことが、どれだけ素晴らしいかを伝えていました。決勝を見て、『こ れが私の娘なのだろうか?』と思ってしまうくらい強い闘いをしてくれましたでも、ただ、私は伊藤彩香と希和の両方の親(恩師)。どちらが勝っても、いい試 合をしてくれればいいと思っていました。試合では伊藤彩香のほうが分があると思っていましたが、彼女はけが(右肩亜脱臼)をしていました」

 ■女子55kg・菅原ひかり(至学館大=2年ぶり2度目の優勝)「55kgの吉田沙保里選手が53kgに下げた中で優勝しても真のチャンピオンじゃないと思っていましたが、やっぱりうれしいです。自信になったので糧に頑張っていきたいです。ただ、満足いく内容ではないので、もう一度一から練習しないといけない。こんな試合じゃ、吉田先生(栄勝=今年3月に死去)に報告できない。オリンピックよりも、まず世界選手権に出たいという思いがあるので、来年も55kg級で挑戦したいと思います」


 ■女子75kg・鈴木博恵(クリナップ=2年ぶりの優勝で)「今回こそは浜口選手に勝つつもりでずっと練習をしていて、結果的に浜口選手は出ませんでしたが、練習してきた内容がちょっとは出せたかなと思います。(秋、単独で練習しに行ったカナダでは)練習時間が短いが、その中で自分の力を100%、120%出したりする瞬発力のある練習ができて、収穫があった。今年はアジア選手権も世界選手権も結果はよくなかったが、経験を積んでちょっとは強くなっているかなと思う。これから練習を頑張ります。浜口選手に勝てるように頑張らないと重量級も発展していかないのかなと思います」


 







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