日本レスリング協会公式サイト
JAPAN WRESTLING FEDERATION
日本レスリング協会公式サイト
2014.12.26

【全日本選手権・特集】世界5位にリベンジして3連覇…男子フリースタイル57kg級・森下史崇(ぼてぢゅう&Bum’s)

(文=増渕由気子、撮影=矢吹建夫)

 白黒はっきりつけた内容で大会3連覇達成だ! 全日本選手権の男子フリースタイル57kg級は、9月のアジア大会(韓国)5位の森下史崇(ぼてぢゅう&Bum’s)が、決勝で世界選手権(ウズベキスタン)5位の高橋侑希(山梨学院大)を5-2で破り、大会3連覇を達成。男子フリースタイルの最優秀選手にも選ばれた。

 今大会、同級はロンドン・オリンピック男子55kg級3位の湯元進一(自衛隊)が復帰することで注目されていた。だが、湯元は1回戦で高橋に敗退。決勝は全日本選抜選手権と同じ顔合わせになった。

 高橋との決勝戦は半年前のリベンジ戦だった。6月の全日本選抜選手権の決勝で、森下がタックルで獲得したと思われた4点が、チャレンジ(ビデオ・チェック要求)によって高橋の返し技4点に覆って形勢は逆転。そのまま試合終了となり、プレーオフも敗れて2連敗。森下は昨年の全日本選手権で優勝したアドバンテージを生かせずに終わった。

 微妙な判定で賛否両論の意見が出たが、審判が下した判定だから負けは負け。だからこそ「前みたいにもつれてしまうと、どっちに転ぶか分からない。誰が見ても自分の点数だというレスリングを心掛けた」と技の完ぺきさを意識して闘った。

 試合は1-2と追いかける展開へ。しかしラスト10秒、森下がラッシュをかけ、高橋が必死にこらえようと後ろに下がったところを大内刈りで倒してニアフォールの体勢へ。レフェリー、ジャッジとも4得点を挙げ(2審判の意見が一致した場合、チェアマンは裁定に加わらない)、山梨学院大側からのチャレンジもなく、白黒はっきりつけた試合ができた。

 大会を通してみると初戦(2回戦)で対戦した高校生の藤田雄大(三重・いなべ総合学園高)に不用意に差されて一本背負いで4失点。3回戦では学生二冠王者(全日本学生選手権、全日本大学選手権)の中村倫也(専大)にも4-2と接戦をしてしまい、王者らしいワンサイドゲームを演じたのは準決勝だけ。

 高橋が初戦で湯元、2回戦でスーパールーキーの樋口黎(日体大)と対戦したのに比べると、恵まれた組み合わせだった。にもかかわらず、思ったより苦戦した。「3連覇できたけど、組み合わせが変われば結果も変わると思うので、油断せずに頑張っていきたい」と、ベテランの復帰や若手の成長に気を引き締める内容だった。

 今年はアジア大会代表になったものの、プレーオフで敗れて2番手としての代表入りだった。来年のビッグマッチは世界選手権(米国)のみ。ナンバーワンにならなければ派遣されることはあるまい。「来年の明治杯(全日本選抜選手権)こそストレートで決めたいと思います」と、来年こそ初の世界選手権代表入りを熱望した。


 







2023年世界選手権/激戦の跡
JWF WRESTLERS DATABASE 日本レスリング協会 選手&大会データベース

年別ニュース一覧

サイト内検索


【報道】取材申請について
-------------

● 間違いはご指摘ください
本ホームページ上に掲載されている記録や人名に誤りがある場合は、遠慮なくご指摘ください。調査のうえ善処いたします。 記録は、一度間違うと、後世まで間違ったまま伝わります。正確な記録を残すためにも、ご協力ください。


アスリートの盗撮、写真・動画の悪用、悪質なSNSの投稿は卑劣な行為です。
BIG、totoのご購入はこちら

SPORTS PHARMACIST

JADA HOMEPAGE

フェアプレイで日本を元気に