日本レスリング協会公式サイト
JAPAN WRESTLING FEDERATION
日本レスリング協会公式サイト
2016.05.29

【全日本選抜選手権/第2日・特集】健闘選手の声

(文=増渕由気子、布施鋼治、伊藤暉、留福)


 ■男子フリースタイル74kg級・保坂健(自衛隊=スーパールーキー、山崎弥十朗に敗れる)「(今回の試合は)攻めるチャンスは作れたのに、取るべきところで取れなかったのが主な敗因だと思う。相手は力が強い選手であるのは分かっていたの。それに備えて、ウエートトレーニングもしっかりやって、体重も75kg前後に維持できていた。やっぱり、最後は気持ちの差が出たと思います。

 今回の試合で結果を出して、東京オリンピックに向けて自信をつけていきたいと思ったが、このような結果に終わってしまって悔しいです。自分の組み手をもう一度しっかり見直して、体重も増やして、力で負けないようにします」


 ■男子フリースタイル74kg級・小島豪臣(神奈川・中原養護学教=学生王者に敗れる)「指導している生徒のため、という思いで闘いました。(試合を振り返って)ちょっと勝負所を間違えました。タイミングがずれていたというか。本当は下がらないで自分から積極的にいく予定だったんですけど、相手の動きを見すぎて自分のレスリングができなかったです。そこが勝負の分かれ目ですよね。

 もう少し試合をしたかったです。あっけなく終わってしまったので、不完全燃焼です」


 ■男子フリースタイル74kg級・三輪優翔(和歌山・和歌山北高=初出場、保坂健に0-8)「初めての全日本選抜選手権で緊張しました。足も触れることができず、力も反応もレベルが一つ違う感じでした。(第2ピリオドで取り返そうと)ずっと足首の方にタックルを入っていたので、もっと胴の方に入りたかった。組み手も思うようにいかず、また一からやり直したいと思います。

 今年はインターハイも国体も優勝して、12月(の全日本選手権)にまた帰ってきたいと思います。(進路は)日体大を考えています。4年後のオリンピックに出て優勝できるように頑張りたいです」


 ■男子フリースタイル74kg級・山崎弥十朗(早大=大学1年で決勝の舞台にあがるも、奥井眞生にラスト4秒で逆転負け)「足を取らせた自分が悪い。試合展開は、途中まで思い通りでした。最初に1点あげてもいいので取り返して行こうと思っていたが、取り切れない部分が多かった。油断はしなかったんですが、あと20秒だからさばき切ろうと思ったところ、それができなかった。

 奥井選手の方が勝ちにいくハングリーさが上だった。(奥井は)リーグ戦でも順調だったし、(去年のJOC杯で)自分に負けてから、いっぱい練習したんだろうな。と思った」


 ■男子フリースタイル86kg級・白井勝太(日大=決勝戦で松本篤史と点の取り合いを展開した末に敗れる)「戦術的には自分の方が上で、勝てそうだった。内容が上でも勝たないと意味がないです。シーソーゲームになったことがあまりなかったので苦手でした。終盤は、体力はあったけど、あの状態で押し込まれたらやられていたかもしれないので、タックルに入った時は、自分のものにしていかないといけない。

 (全日本2位の)松坂さんが全日本選手権では松本さんに勝っているので、上を目指す自分としては、この試合に勝たないといけなかった。今年の全日本選手権では優勝します」


 ■男子フリースタイル86kg級・鈴木聖二(岐阜・岐阜工高職=97kg級の国体王者、階級を下げるも4位)「オリンピック挑戦が終わり、自分の元の階級に戻して、もう一回挑戦してみたかった。でも、やっぱり体力を取り戻せず、1回戦はなんとか持ちこたえたけれども、2回戦は体力がもたなかった。これからは国体がメーンになるかと思うが、体力が続く限りは現役を続けていきたい。ただ、自分がこれまで培ってきたイメージもあるので、それに差が出てくるような試合内容になった場合は引退も考えなければならない。教え子に自分の背中を見せながら頑張っていきたい」


 ■男子フリースタイル125kg級・田中哲矢(自衛隊=決勝で山本泰輝に敗れる)「練習してきたことができませんでした。全日本選手権の時と同じくグラウンドを守れませんでした。変われなかったし、成長できなかった。

オリンピック予選(5月8日、トルコ)に出場した疲れはなく、万全な態勢で臨みましたけど2位に終わった。やはり一番が取りたかったです。足りないものは組み手。山本選手のタックル中心の攻めに対して、自分は差しをする選手。タックルを切るくらいプレッシャーをかけてられるようにしたい。次の試合は全日本社会人選手権です。優勝して(優勝者に与えられる)海外遠征で力をつけて、全日本選手権でリベンジできるようにしたいです」


 ■男子グレコローマン66㎏級・澤田夢有人(決勝で大学の先輩・高橋昭五に敗れる)「グラウンドにいくまでのスタンドの技術がまだ全然足りない。僕の勝機はグラウンドなので、グラウンドにもっていくためにはもっとプレッシャーをかけていかないといけない。

1回戦で日体大のOBである川瀬(克祥)先輩が相手で、きつい大会になると思っていた。そこから順々に勝ち続けるできたことは、自分でも予想できなかった。準決勝までは自分のものを出し切ることができたけど、決勝では何も出すことができなかった。グレコローマンは、(オリンピック後に)ルールが変わるかもしれないので、スタンドの技術を一番の課題としてやっていきたい」


 ■男子グレコローマン85kg級・角雅人(自衛隊=決勝で天野雅之に敗れる)「天野先輩がしっかり仕上げてきたのに対し、自分の実力が足りなかったと思います。練習もしてきたし、調子自体はよかったと思います。

 トルコでのオリンピック最終予選から期間は短かったけど、それなりに調整はできた。敗因はグラウンドで返せなかったので、次はグラウンドで返して、テクニカルフォールをできるように頑張ります。グラウンドで押さえられて失点したのは、自分のミス。そこから取り返せなかったのは僕の実力です。次は絶対に勝ちます」


 ■男子グレコローマン130㎏級・谷田昇大(和歌山県教育庁=拓大の後輩の園田新に敗れ2位)「去年の和歌山国体が終わってから交通事故に遭いました。10月27日に車にはねられて、腰ついはく離骨折で全治2ヶ月の診断を受けました。まだ本調子ではないけど、最低限の結果は残せたのかなと思います。

 (決勝の相手の拓大の後輩、園田新は)やるたびに強くなっているけど、(2013年の)東京国体では自分がスタンドで前に出続けられて勝っている。立ち技に活路を見出すことができれば、(自分にも)勝機があるんじゃないかなと思います。和歌山県教育庁に夕方まで勤務させてもらって、そのあとは自分が教えている高校(和歌山東と和歌山北)で練習しています。今後は、選手に勝つ喜びを教えてあげたい」


 ■女子63㎏級・源平彩南(至学館大=大学の先輩の栄希和に敗れて2位)「(栄には)高校時代に一度闘い、テクニカルフォール負けを喫しています。試合になったら、先輩後輩関係なく闘わなければいけない。緊張というより挑戦者として闘わなければならなかったけど、まだまだ差があった。

栄さんは私のくせを知っているけど、強い人は、そんなことは全然関係なく勝つ。もっと練習して頑張らないといけない。組み手をもっと強化してスピードをつけられたらいいと思います」


 ■女子75㎏級 松雪泰葉(愛知・至学館高=決勝で鈴木博恵に完敗)「強かった。経験と実力がありました。全日本合宿で数回、手合わせしたことがありますが、その時も自分は全然バラバラで太刀打ちできなかった。決勝まで行けたことは良かったと思います。

高校生の大会は70kg級に出ています。今回の計量でも70kgちょっとしかなかった。この階級だと私は全然体重が足りていないので、パワーとスタミナをしっかりつけてもっと攻められるようにしたい。(女子69㎏級の双子の妹・成葉とともに注目されることについて)小さい頃から双子で注目されていたので、嫌だということはありません。お互いどこかで意識しているかと思います」








JWF WRESTLERS DATABASE 日本レスリング協会 選手&大会データベース

年別ニュース一覧

サイト内検索


【報道】取材申請について
-------------

● 間違いはご指摘ください
本ホームページ上に掲載されている記録や人名に誤りがある場合は、遠慮なくご指摘ください。調査のうえ善処いたします。 記録は、一度間違うと、後世まで間違ったまま伝わります。正確な記録を残すためにも、ご協力ください。


アスリートの盗撮、写真・動画の悪用、悪質なSNSの投稿は卑劣な行為です。
BIG、totoのご購入はこちら

SPORTS PHARMACIST

JADA HOMEPAGE

フェアプレイで日本を元気に