日本レスリング協会公式サイト
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2016.05.30

【明治杯全日本選抜選手権/最終日・特集】健闘選手の声

(文=増渕由気子、渋谷淳、留福)


 ■男子フリースタイル61kg級・嶋江翔也(日体大=全日本レベルの大会で初の2位)「去年の全日本選手権は1回戦敗退で、観客席から決勝を見ていた。(自分が闘う)決勝の舞台はいつもと違って、特別な感じがしました。大学に入ってから初めて決勝に行くことができました。(全日本王者の)乙黒も不在で、優勝できるチャンスだったので、決勝に行くのは当たりまえだと思っていた。優勝したかった。

高校時代は2位が多くて悔しかったです。大学で1位になりたくて日体大に進みました。次に決勝に出る時はしっかり勝てるようにしたい。体格的に、しばらく61kg級でやることにしている。この階級で力をつけて、そこからオリンピック階級に挑戦できればと思う」


 ■男子フリースタイル65kg級・田中幸太郎(阪神酒販=決勝で鴨居正和にラスト20秒で逆転負けし2位)「追われる展開はよくない。リードしたけれども最後まで攻め切るのが課題です。2-1のままいけるという気持ちもあった。相手の反応がよくて、どこまで自分が飛び込んでやれるかなという気持ちもありました。

 (チャレンジ=ビデオ判定要求=した攻撃について)最後は苦しまぎれで返した技です。アタックを食らっているので、最後はやられてしまいました。今回の負けを糧にやっていきたいと思います。(東京オリンピック?)続けていく中で見えていけば目指したい。まずは会社やサポートしてくれる方に恩返しできることをモチベーションに、頑張っていきたい」


 ■男子フリースタイル65kg級・高谷大地(拓大=2014年世界選手権7位も4位に終わる)「準決勝(田中幸太郎戦)は、最初に点を大量に取られ、立て直すのに時間がかかった。体力の余力はあったけど、点差が開いていたから相手もテクニカルフォールを決めにきた。それにうまいことやられてしまった。3位決定戦は準決勝で負けた気持ちの切り替えはついていたけど、自分が弱かっただけ。うまいこと体を使えなかった。それを向こうはそのチャンスを逃さず、僕が弱くて対処できなかった。次の試合はインカレ(全日本学生選手権)ですが人に勝つ前に自分に勝てるようにイチから練習に取り組みたい。


 ■男子フリースタイル65kg級・阿部宏隆(サコス=準決勝で鴨居正和に惜敗し、3位決定戦は高谷大地にフォール勝ち)「高谷選手には高校時代から1回も勝ったことがなく、久しぶりの対戦だったので気合を入れていました。社会人最初の試合で、会社の人にも迷惑をかけているので恩返ししたかった。準決勝では、鴨居さんとまた対戦することになり、勝てるかなと思ったけど、鴨居さんのほうが、攻撃力があるので攻め切れませんでした。

 (就職した)サコスはアスナビ(日本オリンピック委員会の就職支援制度)で探した会社です。週1、2回、勤務するほかは、レスリングをやれる環境にしていただいている。会社の方も多く応援にきてくださったので、期待に応えられるように闘いました。国士舘大で引き続き練習し、寮館とコーチをやって学生の面倒を見つつ、東京オリンピックを見据えてやっていきたい」


 ■男子グレコローマン59kg級・田野倉翔太(クリナップ=昨年世界選手権代表、決勝で文田健一郎にテクニカルフォール負け)「(決勝で俵返しが完ぺきに決まらず)あそこで4ポイント入っていれば勝てたと思うけど、2ポイントに終わってしまった。詰めが甘かった(その後に連続失点)。昨年の全日本選手権で負けてリオデジャネイロ・オリンピックに出られず、気持ちとしては厳しかったけど、これからいろいろな大会があるので、少しずつ上げていきたいと思う」


 ■男子グレコローマン75kg級・金久保武大(ALSOK=自衛隊に進んだ学生王者の阪部に惜敗の2位)「全日本選手権で引退を口にしたが、会社と契約を更新して選手を続けることを決めて臨んだ。しかし、気持ちを作り切れなかった。12年間レスリング生活をやってきて、多くの人に恵まれてやってこられた。その恩返しの気持ちで練習してきた。

 2020年を目指すとは、はっきり言えないが、この1年は感謝の気持ちを込めて取り組み、しっかりやって進退を決めたい。決勝で投げられて失点したが、あのような投げを食らったのは初めてだった。12月(の全日本選手権)は優勝できるように頑張りたい」


 ■女子48kg級・入江ゆき(自衛隊=昨年12月の全日本選手権決勝で大勝した須崎優衣に決勝で敗れて2位)「決勝は慌てずに攻めていこうと考えていましたが、うまくいきませんでした。研究してくることはわかっていたので、研究されても取れるような力があればよかったのですが…。相手というよりは自分です。12月の全日本選手権では必ず優勝したいと思います」


 ■女子48kg級・加賀田葵夏 (青山学院大=全日本選手権で敗れた須崎優衣と再戦するも敗れる)「タックルがうまい選手なので、対策としてハイクラッチの反応などを練習に取り入れてきましたが、試合でしっかり対応できませんでした。大学に入学して、高校の頃と環境が違う。自分で考えて練習に取り組みたいと思います。全日本選手権は、須崎選手もそうですが、他の選手にも勝ちます」


 ■女子53kg級・矢後佑華(日大クラブ=2回戦で第1シードの入江ななみを下すも、決勝で向田真優に敗れて準優勝)「減量がきつかったこともあって53㎏級に上げ、初めての大会でした。チャレンジャーなので、思い切り攻めようと心掛けて、準決勝まではそれができたけど、決勝は相手のペースになってしまい、自分の攻めができませんでした。これからも53㎏級で上を目指していくことになると思います」


 ■女子53kg級・入江ななみ(九州共立大=第1シードも初戦敗退)「優勝しなければならないというプレッシャーもあって、自分のイメージした試合運びに持っていけずに、チャンスを逃してしまいました。練習相手がいないなか、満足ができる練習ができないまま迎えた試合でしたが、それを乗り越えなければ東京オリンピックは見えてきません。これからは技をだれにでもかかるように磨いて、8月のインカレ(全日本学生選手権)で3連覇を狙っていきたいと思います」


 ■女子53kg級・宮原優 (東洋大=53kg級としての初の試合も3位どまり)「全日本選手権は右肩の手術で出場できなかったので、久しぶりの全日本の舞台でした。初めての53kg級。自分の足りない部分が見えてきました。準決勝の試合中に何をすればいいのか分からなかったこともあった。これからは練習と試合が直結できるように頑張りたいと思います。インカレ(全日本学生選手権)はこの大会のメンバーとほとんど変わらないと思うので、もう一回修正して臨みたいと思います」


 







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