57kg級はＶ・レベデフが優勝、オリンピック出場は辞退か？…男子フリースタイル・ロシア選手権

　男子フリースタイルのロシア選手権が５月27～29日、同国のヤクーツクで行われ、57kg級は世界選手権３位のビクトル・レベデフが優勝。2012年ロンドン・オリンピック55kg級優勝のジャマル・オタルスルタノフは３位に終わった。

　大会はレベデフの地元で行われたが、地元びいき判定がすごく、ダゲスタンのチームは以後の試合をボイコットしたという。最終的にレベデフと２位だったアレクサンダー・ボゴモエフが、両者１位となった。

　ロシア協会のホームページによると、レベデフは「この内容ではオリンピックに行く資格はない」として、オリンピック辞退も口にした。

　65kg級は2014年世界王者で昨年の世界選手権３位のソスラン・ラモノフが優勝。１月のヤリギン国際大会優勝のイスライル・カスモフが２位で、2012年ロンドン・オリンピック66kg級代表のアラン・ゴガエフと３月のU-23欧州選手権優勝のムラド・ヌクカディエフが３位だった。

　74kg級は、昨年の世界選手権３位のアニウアール・ゲデュエフが決勝で2014年世界王者のデニス・ツァルグシュを撃破。97kg級は欧州選手権優勝のアンゾール・ボルツカエフが、決勝で2004年アテネ・オリンピックを含めて６度世界一のハジムラド・ガチャロフを破った。

　86kg級世界Ｖ２のアブデュルラシド・サデュラエフは出場していない。

　各階級の成績は下記の通り。オリンピックの代表は、過去およびこの後の国際大会の成績などを考慮して決定されるもよう。

　◎男子フリースタイル

　【57kg級】
［1］Lebedev, Viktor＝2015年欧州大会優勝、2015年世界選手権３位
［1］Bogomoev, Aleksander＝2016年ヤリギン国際大会優勝、2015年世界選手権61kg級11位
［3］Tyutrin, Ayiar
［3］Otarsultanov, Dyamal Sultanovich＝2012年ロンドン・オリンピック55kg級優勝

　【61kg級】
［1］Ponomarev, Egor＝2016年メドベジ国際大会３位
［2］Rassadin, Viktor
［3］Efremov, Vyacheslav
［3］Skryabin, Nyurgun

　【65kg級】
［1］Ramonov, Soslan＝2014年世界選手権優勝、2015年世界選手権３位
［2］Kasumov, Israil＝2016年ヤリギン国際大会優勝
［3］Gogaev, Alan＝2012年ロンドン・オリンピック66kg級16位
［3］Nukhkadiev, Murad＝2016年U-23欧州選手権優勝

　【70kg級】
［1］Sidakov, Zaurbek＝2013年欧州選手権７位
［2］Valiev, Radik
［3］Giniyatullin, Ildus
［3］Akbaev, Alibek

　【74kg級】
［1］Geduev, Aniuar＝2015年欧州大会優勝、2015年世界選手権３位
［2］Tsargush, Denis＝2014年世界選手権優勝
［3］Suyunchev, Khusey
［3］Sanakoev, Atsamaz

　【86kg級】
［1］Urishev, Anzor＝2012年ロンドン・オリンピック84kg級８位
［2］Zelenkov, Aleksander
［3］Valiev, Vladislav
［3］Abdurakhmanov, Shamil

　【97kg級】
［1］Boltukaev, Anzor＝2016年ヤリギン国際大会優勝、2016年欧州選手権優勝
［2］Gatsalov, Khadshimourad＝2004年アテネ・オリンピックを含めて世界一６度
［3］Kolomiets, Evgeni
［3］Baitsaev, Vladislav

　【125kg級】
［1］Magomedov, Muhamadgazi＝2016年ブリヤート国際大会３位
［2］Dukaev, Bakhan
［3］Khizriev, Anzor
［3］Tsyjipov, Baldan