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2016.06.01

男子フリースタイルのオリンピック・チームが欧州遠征に出発

 男子フリースタイルのオリンピック・チームが5月31日、成田空港から欧州遠征に出発した。イスタンブール経由でマケドニア・スコピエへ入り、4日に「パール国際大会」に出場。そのあとポーランドへ移動し、欧州の国が参加する合宿をこなし、18~19日の「ジオルコウスキ国際大会」に出場。21日に帰国する。

 和田貴広・男子フリースタイル強化委員長(国士舘大教)は、「パール国際大会は20回記念大会ということで、かなりの規模になるらしい。ポーランドでの合宿には10ヶ国以上が参加するとのことで、大会はオリンピック選考を兼ねる国もあると聞いている。かなり内容のある遠征になると思う」と話した。

 大会には、57kg級の樋口黎(日体大)は57kg級へ出場するが、74kg級の高谷惣亮(ALSOK)は86kg級へ出場する。樋口は国際経験が少ないため、61kg級(2kgオーバー計量の大会なので63kgで計量)ではけがの心配が出てくる。体重をしっかり落とせるかなども含めて57kg級で経験を積ませ、高谷は国際経験も体力も十分なので、減量することなく力を試させるという。

 ただ、オリンピック前なので手の内を盗まれないよう、練習・合宿を問わず、得意技を封印させて別の技で勝負させるなど、ケースバイケースで対応してきたいという。

 高谷は「合宿と試合を通じて海外で闘うムードを味わってきたい。上の階級に出るので、勝ち負けを気にすることなく思い切ってやってきたい」と話す。技術的には、銀メダルを取った2014年世界選手権でさえたタックルは封印し、外国の選手に「高谷は飛び込んでこないぞ」といったイメージを植え付けたいという。

 「というより、1階級上では簡単にタックルには入れないでしょうから、組み手を重視して攻撃することを練習したい」と言う。

 樋口は「わくわくする。オリンピックに出てくる選手も何人か合宿に来るということなので、対策もして、充実した遠征にしたい」と言う。昨年春にはロシアのウランウデで国際大会に参加しているが、シベリア地域のロシア選手が多かった。シニアでは、欧州系の選手と闘ったことはない。未知の世界となる欧州系選手との練習と試合の中で、「リオデジャネイロで勝てる強さを身につけてきたい」と気合を入れた。

 オリンピック出場が決まった後の東日本学生リーグ戦で中村倫也(専大)に敗れ、つまずいた形だが、「自分の負けパターンを研究でき、本番へ向けていい経験だったとプラスに受け止めています。(中村は)明治杯で優勝するほど強い選手なんです。明治杯では、日体大同期の文田(健一郎=男子グレコローマン59kg級)も優勝して、刺激されています。彼もポーランドに来るので、彼には負けたくない」と、多くの刺激材料を抱えて旅立った。

 今回の遠征メンバー、および6日に出発してポーランドからの合宿に合流するターゲット選手は下記の通り。


 ◎オリンピック代表チーム

 【監督】和田貴広(国士舘大教)、【コーチ】松永共広(日本協会専任コーチ)

 【トレーナー】川崎淳(ハンズコーポレーション)

 【選手】
▼57kg級 樋口 黎(日体大)
▼74kg級 高谷惣亮(ALSOK)=大会には86kg級で出場

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 ◎ターゲット選手チーム

 【監督】井上謙二(自衛隊)

 【選手】
▼65kg級 鴨居正和(自衛隊)
▼65kg級 藤波勇飛(山梨学院大) 
▼74kg級 山崎弥十朗(早大)
▼97kg級 園田 平(拓大)
▼125kg級 山本泰輝(拓大)


 







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