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2016.06.22

女子のオリンピック・チームが“金メダリスト量産の地”旭川市で合宿

 リオデジャネイロ・オリンピックの代表選手を含む全日本女子チームは6月19日から北海道・旭川市で合宿を実施。21日、報道陣に練習を公開した。

 旭川市は現在、市内にレスリング部のある高校はなくなったが、1964年東京オリンピックの吉田義勝さんを筆頭に、1968年メキシコ大会で中田茂男さん、1972年ミュンヘン大会で加藤喜代美さんと3人のオリンピック金メダリストが生まれた地。西川将人市長は旭川東高校時代、レスリング部だったとのことで、レスリングとは縁が深い。

 オリンピック金メダリストを3人も生んだ地で、女子チームが燃えた。


(文・撮影=布施鋼治)

 「グ~ット、グット、グット、グット、モーニング!」

 タンポポの種子が舞う北海道の青空の下で、自衛隊式の号令のもと女子代表のロードワークは始まった。6月21日、旭川市運動公園で行なわれた屋外での公開練習。道内外も含め全60社120名以上が集まった報道熱に、栄和人・強化本部長も上機嫌だ。

 「この時期の北海道は涼しいから最高だね」

 街は歓迎ムードで、至るところに「レスリング女子日本チームを応援しよう!!」と記されたポスターが貼られていた。マスコミへの公開日となったこの日は、ポーランド遠征の伊調馨(ALSOK=この日帰国)を除く5人の代表が参加した。

 メニューはダッシュやパートナーを持ち上げたまま走るなど陸上系のメニュー中心。ハイライトは、テレビ系と紙媒体系のマスコミ2チームも交えたリレー競争だった。53㎏級代表の吉田沙保里(フリー)がアンカーを務めたチームは、まさかの2位に終わると栄本部長は「うそだろ?」と声を荒らげたが、吉田は「こういう悔しさがないと次(リオ)に行けないから」と平然と受け流した。

■対照的だった吉田沙保里と登坂絵莉

 その後は囲み取材。練習では率先してムードメーカーを務めていた吉田が、「来るものは来る。逃げても仕方ない。普通にやっていく」と話し、マイペースな調整を強調した。

 4年前とメンタル面の変化を聞かれても、吉田節が変わることはなかった。「歳はとったけど、気持ち的には変わっていないですね(微笑)。楽しいことと苦しいことの繰り返しで、ハイ」-。

 一方、48㎏級代表の登坂絵莉(東新住建)は勝負への執念を語った。「(リオでは)ここで取らなかったら負ける、というのは分かっている。気持ちは絶対に折れたらダメ。でも、足を取ってからは、気持ちだけではなく、ある程度力も必要。昔から気持ちはあったと思うけど、大学に入ってから栄監督に基本的なことを教えてもらい、ウエートトレーニングをするようになってから、力もついたかなと思いますね」

 午前中の練習後は、数時間前にポーランド女子国際大会の58㎏級で伊調馨が辛勝した試合映像を見たばかりという栄強化委員長が、宿泊先のホテルで囲み取材に応じ、ミーティングの重要性を説いた。

 「伊調は得点能力があるし、いざという時には取れる。ただ、オリンピックはちゃんと作戦を立てないと勝てない。最近は吉田ともレスリングの話をしなくなったけど、以前はイヤというほどミーティングをしていた。これからは練習後にその日の練習を振り返り、何が足りなかったのをみんなと話し合いたい」

 旭川合宿は26日まで続く予定。


 







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