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2016.07.22

女子オリンピック代表チームが東京・味の素トレーニングセンターで合宿スタート

 リオデジャネイロ・オリンピックの代表選手を含む全日本女子チームが7月21日、東京・味の素トレーニングセンターで出発前の最後の合宿をスタートした。

 7~13日の新潟・十日町の合宿では自然の中で徹底した体力トレーニングが行われ、その筋肉痛も残っていそうな中での合宿。栄和人強化本部長は練習前、選手に対して、「けがをしないこと」を最優先課題として掲げた一方、「けがすることを怖がっていてもいけない。オリンピックで勝つ、という気持ちを強く持ってほしい」と伝えた。

 通常は1面マットに2~3組が入るスパーリングは、オリンピック代表選手がやる時は1面マットに1組。選手同士がぶつかってけがすることがないためと、ゾーンを意識してのスパーリングにするため。完全に試合を想定しての練習だった。

 同本部長は「けがをしている選手もいるし、まだ強化したいという選手、調整に入りたいという選手、それぞれだと思う。オリンピックに出る選手なら、本番までどうもっていくか自分で判断できなければならない」と、代表選手に自己管理能力を要求。「今の調子が問題なのではない。本番にどんな調子で臨めるかだ。今、完ぺきでなくても、心配しなくていい」と話した。

 不安があると練習を多くやりたくなるのが強豪選手の特徴だが、「オーバーワークはいけない。練習しすぎない勇気をもってほしい」と、残る4週間、適度なブレーキをかけながらの練習を望んだ。

■6選手でのオリンピック挑戦に「かつてないほど心強いです」(吉田沙保里)

 4連覇を目指す53kg級の吉田沙保里(フリー)は「めりはりをつけた練習をしていきたい。4回目のオリンピック、自分のすべてを出して、笑って終われるようにしたい」と言う。4回目だから緊張やプレッシャーを感じなくなっている、ということはなく、「回を重ねるごとに増しています」と言う。

 それでも、前回までの3大会は女子4選手での参加だったが、今回は6選手。しかも、全員が大学の後輩。「かつてないほど心強いです」と、至学館大の団結とパワーがプレッシャーを軽減させてくれるようだ。

 栄本部長が口にしたオーバーワークへの注意に関しては、「もう年だから、オーバーワークになるほど練習できません」と笑いとばし、調整に自信を見せた。

 同じ4連覇を目指す58kg級の伊調馨(ALSOK)は、6月のポーランド遠征で左肩を痛め、帰国直後に入院して治療し、回復に努めた。「まだ痛みは少しある」とは言うものの、後遺症は感じられない仕上がりで、スパーリングも普通にこなした。

 過去のオリンピック前に比べると、けがが多くなっているという。「これまで以上に、けがをしないことと、(今負っているけがを)悪化させないことが大事だと思います」と、調整には細心の注意を払う腹積もり。

 一方、「練習することで自信が沸いてくる。それなりの練習量は確保したい」と話し、追い込む練習を念頭におきつつ、うまくやっていきたいという。

 オリンピックへは初挑戦だが、2人と同じ世界3連覇を背負って挑む48kg級の登坂絵莉(東新住建)は「『チャンピオンになるぞ』という気持ちと、『大丈夫かな』という気持ちが交互にやってきます。世界選手権に挑む前の気持ちとは全然違います。4年に1度のことですからね」と言う。

 しかし、「どんな気持ちであっても、試合はやってくる。プレッシャーはどんなにしてもあるので、何がなんでも勝つ、金メダルを取る、という気持ちではねのけたい」と話した。

 合宿は28日まで行われる。

48kg級・登坂絵莉(東新住建)

53kg級・吉田沙保里(フリー)

58kg級・伊調馨(ALSOK)

63kg級・川井梨紗子(至学館大)

69kg級・土性沙羅(至学館大)

渡利璃穏(アイシン・エィ・ダブリュ)


 







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