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2016.08.19

【リオデジャネイロ特集】「このメンバーの一人だったことを誇りに思います」…女子75kg級・渡利璃穏(アイシン・エィ・ダブリュ)

 【リオデジャネイロ/文=樋口郁夫、撮影=保高幸子】“リオのオリンピック”は1試合で終了-。リオデジャネイロ・オリンピック女子75kg級の渡利璃穏(アイシン・エィ・ダブリュ)は、初戦の2回戦で2014年世界2位の地元選手、アリネ・デシルバ・フェレイラと対戦。タックルで積極的に攻めたものの、パワーの差に阻まれてか、決め手に欠けて3-4で黒星。

 フェレイラが3回戦で敗れたため、敗者復活戦に回ることなく自身と同じ名前のオリンピックは1試合で終わった。

 本来は63kg級の選手。増量という壁と闘いながらのオリンピック挑戦。「ここで勝つために練習してきたので、勝ち切れなくて残念です」と振り返った。タックルを何度も仕掛けながらポイントにつながらなかったのは、「足がちゃんとついていけなかった。頭を出し切れなかった」と言う。

 パワーで押さえつけられてしまった面があるのも間違いないだろう。体重は増やすことはできても、パワーは短期間でアップするものではない。地元を応援する観客の南米特有の陽気さからくる大声援はすごかったが、「試合に集中していたので気になりませんでした」と言う。

■63kg級に戻して2020年東京オリンピック挑戦か?

 黒星のあとは、フェレイラの決勝進出に一縷(る)の望みをかけたが、それがなくなると、「この舞台に来させていただいて、本当に感謝している。リオで闘えたことは幸せだった」と、2階級上への挑戦を実らせて憧れのマットに立てた幸せを口にした。

 メダルには手が届かなかったが、「5人が決勝に行って、(前日に)3人が金メダルを取り、この日は2人が決勝に行っている(注=決勝前のコメント)。このメンバーの一人だったことを誇りに思います」と、涙声で話した。

 さらに「63kg級で(代表争いに)負けてから、75kg級に出るって決心して、ずっと練習して、ご飯食べて。苦しかったですけど、そこまで頑張れたのは、オリンピックがあったからです。いい経験をさせていただきました。攻めるレスリングを貫けたのはよかったかなと思います。がんばり切れたのは、みんなのおかげ。感謝したい」と続けた。

 9月で25歳になる。この後もレスリングを続けることは明言したが、階級はこれから考えるという。「チャンスがあるなら、もう一度オリンピックに出てみたい」と話した。

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 ■渡利さとみさん(渡利璃穏の母)の話「言葉がないけど、攻めていたのであと一歩足りなかった。残念でした。(地元びいき判定?)それはしょうがない。普段、娘からあまり連絡はありませんが、私たちが応援に来ることは(娘も)感謝していると思います。いずれにせよ、ブラジルまで連れてきていただいたことには感謝したい」


 







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