国際オリンピック委員会(IOC)は10月26日、2008年北京オリンピック出場選手のドーピングの再検査でメダリスト9人に違反が発見され、レスリングでは男子フリースタイル74kg級2位のソスラン・ティギエフ(ウズベキスタン)と同96kg級2位のタイムラズ・ティギエフ(カザフスタン)のメダルをはく奪することを発表した。ホームページ上にも掲載している。
他に、重量挙げ4人、陸上3人に違反が発覚している。国別では、ベラルーシが2人で、ウズベキスタン、カザフスタン、アゼルバイジャン、キューバ、スペイン、ロシア、ウクライナ。
IOCはこの処分により、世界レスリング連盟(UWW)に順位を修正するようリクエストした。下位の選手の順位が繰り上がるか、空位になると思われる。両階級とも日本選手は出場していない。
IOCは薬物汚染への対策として、検体を10年間保存することとしており、最新の分析技術で2008年北京大会と2012年ロンドン大会の検体を再調査している。