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2017.02.06

「デーブ・シュルツ国際大会」(米国)出場の日本チームが帰国

 米国・コロラドスプリングズで行われた「デーブ・シュルツ国際大会」に出場した男子フリースタイル重量級の全日本チームと3スタイルの学生選抜チームが2月5日、成田空港着の日本航空で帰国した。全日本チームは合宿に続いての大会参加だった。

 男子グレコローマン2階級、女子4階級で優勝。男子フリースタイルは優勝がなかったが、86kg級で全日本メンバーの松坂誠應(日体大)がこの大会の同級(旧84kg級)では初めて決勝へ進むなど健闘した。

 全日本チームの小平清貴監督(警視庁)は「松坂が86kg級で決勝まで行ってくれたが、スピードのある黒人選手への対応ができなかった。このあたりが課題。重量級の遠征ということで、97、125kg級で結果を出してほしかったが、現状では世界との差を感じる」と総括。

 「練習と試合をして外国選手を肌で感じ、何をやればいいかを知ったと思う、今回の経験を糧に頑張らせたい。(高地なので)練習も試合も、だれもが息が上がって最後はばてていたが、体力養成にいい合宿がこなせたと思う」としめくくった。

 学生選抜チームの藤沢信雄監督(全日本学生連盟会長=大東大職)は、女子は当然として、男子グレコローマンでも優勝選手を輩出したことに満足そうだ。一方で、女子のチーム別対抗戦で2位だったのが(計算間違いではないか、と)納得がいかない様子。2階級で派遣なしだったためと思われるが、「内容は日本が一番だった」と振り返った。

 無念だったのは、男子フリースタイルで1年生2選手が銅メダルを取りながら、優勝者がいなかったこと。「いい試合をしていた選手もいたが、いい試合をするだけではダメだ」と、勝利につなげる詰めを求めた。

 「外国選手は、タックルに入られても、そこからが粘り強い。日本選手相手なら倒せるケースでも、こらえられる。テークダウンできる原理と原則をしっかり知り、しっかり倒せるタックルを身につけてほしい。何となく倒している、という練習を積み重ねても、世界では倒せない。それができるための技術と筋力の養成を各所属でやってほしい」と注文した。


 ■男子グレコローマン59kg級・河名真寿斗(専大)「高地での試合。(自分の)体力を生かして相手を詰め、ポイントを取ることができたことには満足している。コーションでポイントは取られましたが、技を受けての失点はなく、内容的にも満足のいく優勝でした。グレコローマンの本場はヨーロッパです。3月にクロアチア遠征に行かせてもらうので、その時にも、やっていることをいろいろ試してみたい」

 ■男子グレコローマン66kg級優勝・下山田培(日体大)「慣れない高地での試合。息が上がって試合の進め方が難しかったけれど、その中で闘えた経験は大きい。(決勝は1点差での勝利)ばててしまって、無駄なポイントをやってしまったことは反省点。8月のインカレで優勝したあと調子がよくなかったので、年明け最初の大会で優勝できたのは大きい」

 ■女子48kg級優勝・加賀田葵夏(青山学院大)「久しぶりの外国選手との試合、最初は緊張し、息が上がって動きはよくなかった。レベルの高い選手が出ていたわけではないことと、緊張がとけてからは練習してきたことを出せました。決勝の相手は高校2年の時にクリッパン国際大会(スウェーデン)でやった選手。その時は2-1でした。今回、テクニカルフォールで勝てたことで、自信になりました。シニア初の国際大会優勝ですが、まだジュニア世代ですので、(4月の)ジュニアクイーンズカップで優勝し、世界へ出たい」

 ■女子58kg級・河内美樹(日体大)「優勝できてうれしい。シニアの国際大会は初めての出場で、緊張しましたけど、そんな状況の中ででも勝てたのはよかった。課題はまだあるので、ひとつずつ克服して次につなげていきたい。リードされている時の組み立て方や、メンタル面の強化をしていきたいと思います」

 ■女子60kg級・坂野結衣(日大)「学生最後の大会で優勝できてよかった。3試合テクニカルフォールということで、内容もよかった。到着した直後は脚がよく動かなかったけど、試合ではしっかり動けました。練習していたグラウンドへの移行が素早くでき、練習の成果が出せたと思います」

 ■女子75kg級・古市雅子(日大)「75kg級の国際大会に初めて出て、勝つことができてよかった。(高地という)慣れないところで、足がよく動かず、内容はよくなかったけど、言い訳にしてはいけない。想像していた以上に相手は大きかった。力負けせず自分のレスリングができるよう、もっと力をつけて、もっと闘えるようにしたい」


 







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