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2017.02.07

【関東高校選抜大会・特集】自由ヶ丘学園(東京)が初の決勝進出、個人戦でも森川海舟が1年生王者に

(文・撮影=増渕由気子)

 関東2位の成績で全国大会へ! 関東高校選抜大会の学校対抗戦で、自由ヶ丘学園(東京)が準決勝で磯子工(神奈川)を5-2で破って初めて決勝の舞台に立った。決勝ではインターハイ王者の日体大柏(千葉)に0-7と及ばなかったものの、先輩たちの記録を塗り替えて成長した証を見せた。

 奥山恵二監督は「これまではベスト4が最高でした。初めての決勝で、少しは殻を破れました」と満足そう。自身の霞ヶ浦高時代の恩師、大澤友博監督が率いる日体大柏には、「勝つつもりで臨みましたが、まだ実力が伴わなかったです。点数は50点」と苦笑いを浮かべた。

 同校のOBには2015年世界選手権・男子グレコローマン59kg級代表の田野倉翔太(日体大~クリナップ)がいることで知られている。これまで山崎達哉や長谷川敏裕(ともに日体大)など個人戦では全国チャンピオンも輩出してきた。

奥山監督は、今回の学校対抗戦での活躍を、「個人でチャンピオンが出てきたので、ほかの選手に『自分も』という気持ちが芽生えてきた結果」と振り返る。少し前までは、部員の意識にばらつきがあったそうだ。奥山監督のアドバイスにより、強い選手が他の選手を引っ張ろうと声をかけたり、勝てない選手が強い選手に指導を仰いだりする姿が頻繁にみられるようになったそうだ。

■スコアは完敗だったが、最後まで攻める姿勢があった決勝

 昨年、1年生でインターハイ2位、国体王者となった森川海舟は、今大会の個人戦50kg級で初優勝を飾ったが、「学校対抗戦で決勝に進出した時の方が、何倍もうれしかった」と振り返る。

 決勝戦、0-7とスコアは完敗だったが、全員が最後のブザーが鳴るまで攻める姿勢を崩さなかったのが印象的だった。奥山監督の「一方的にやられましたが、弱いなりに、あきらめずに最後まで向かっていくチームを作ってきた」という教えに加えて、後輩の応援にかけつけた田野倉先輩が「決勝に行ったんだから、欲を出して行こう!」とアドバイス。

 森川は「確かに相手はチャンピオンだけど、最後まで攻める気持ちは忘れないようにしようと思った」と、全員が一致団結して王者と闘った。

自由ヶ丘学園は、都内の渋谷から電車で15分と最高の立地にある。マイクロバスがなくとも、都内の大学や高校など、どこへでも出稽古に行ける。だが、「ありがたいことに、いろいろなチームに来ていただくことが多くて感謝しています。それが良い練習になっています」と奥山監督。

 レスリングの活躍が認められ、最近、練習場が1面から2面に増えたという。「これでまたお客様を迎えやすくなります」と、自由ヶ丘学園の“おもてなし度”がアップ。他校との活発な交流により、さらに力を付けていく予定だ。

 今大会は部史上最高の成績を収めた。奥山監督は、「3月の全国大会はベスト8が最高で、まだ3位はありません。ひとつひとつ上がっていきたい」と初の表彰台を視野に入れた。


 







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