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【全自衛隊大会・特集】グレコローマンを導入、来年以降も実施へ

 第23回を迎えた全自衛隊大会。今年からグレコローマンが実施された。自衛隊レスリング連盟の近藤務事務局長補佐は「体育学校でグレコローマンをやっていた選手もいて、数年前からグレコローマンの実施も要望されていた。スタッフの数や運営の問題もあってなかなか実現できなかったが、今年、何とかできるめどが立ち、実現した」と説明した。

 慎重論もあった。常日頃からグレコローマンの練習をしている選手ならいいが、そうでない場合、大技がとびかうスタイルだけに危険なシーンも出てくるのではないか、という懸念だ。近藤事務局長補佐は「やってみないことには分からないので、とにかくやってみた。今年はテストケースという意味合いもあった」と言う。

 実際にやってみると危ない場面はなく、「面白かったんじゃないですか」と振り返り、来年以降も実施予定という。レスリングには2スタイルがあるという観点からしても、導入は成功といったところ。これによって、フリースタイル、段別フリースタイルとともに3部門に出場できる人もいるわけで、「3部門で優勝したら、当然、最優秀選手の第1候補でしょうね」と言う。

審判に初挑戦の角雅人

 グレコローマン導入の“恩恵”を受けたのが、レフェリーに初チャレンジした昨年の全日本選抜選手権・男子グレコローマン85kg級2位の角雅人。この大会は、審判の苦労を知ってもらうことと、ルールを正しく知ることで選手としての実力をアップしてもらおうと、体育学校のトップ選手にもホイッスルを持たせている。ただ、グレコローマンの選手でもフリースタイルを裁くことになり、審判の大変さを知るにとどまっていた。

 角はグレコローマンの試合を裁くことで、「審判目線で見ることができ、ためになりました」と振り返る。同スタイルでは指と指のつかみ合いになることが多いが、これまでは「仕掛けられたので、やり返しただけなのに、なぜ注意されるんだ」と思うことが多々あったという。しかし「審判が注意したくなる組み方、組まれ方というのがあるんですね。選手生活に役立てたい」と新たな発見があったという。

 もちろん失敗もあった。慌てていて、ホイッスルを逆に持ってしまい、空気の抜け道をふさいでしまって肝心な時に音が出ず、本田原明審判委員長に「笛をしっかり吹きなさい」と注意されたという。「緊張しまくりでした」-。



 

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