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ザグレブ・オープンGP優勝の河名真寿斗(専大)らクロアチア遠征選手が帰国

(文・撮影=増渕由気子)

 クロアチアに遠征し、「ザグレブ・オープン・グランプリ」に出場して59kg級で金メダルを獲得した河名真寿斗(専大)、80kg級の前田祐也(鳥取県立武道館)、85kg級の松本篤史(警察学校)の男子グレコローマンの全日本チーム3選手が3月13日、羽田空港に帰国した。

 男子グレコローマン・チームは、10選手が今月4日にクロアチア・ザグレブに向かい、合宿でヨーロッパのレスリングを吸収。11日には現地の国際大会に出場して力を試した。

 豊田雅俊コーチ(警視庁)は「合宿にはクロアチアの代表選手と、ハンガリーのU-23の若手選手。韓国、アメリカのチームが来ていました。非常に内容の濃い、いい練習ができました」と、充実した遠征だったことを報告した。ただ、「1月から取り組んでいる攻めるレスリングと決定力をあげるレスリングに関しては、まだ徹底できていない」と振り返り、引き続き強化していくポイントとして掲げていくとした。

 「ザグレブ・オープン」では河名が金メダルを取ったほか、2選手が銀メダルで、グレコローマンの本場であるヨーロッパでメダルを複数個獲得できた。豊田コーチは「メダルを獲れた選手は、自分からテクニカルポイントが獲れた選手だった。出場選手のレベルもあるので、この結果に満足せず、引き続き課題に取り組んでもらいたい」とエールを送った。

 59kg級の河名は今年度の学生二冠王者であり、1月のデーブ・シュルツ国際大会(米国)に続いて国際大会2大会連続で金メダルを獲得。全日本選手権での上位入賞はならなかったが、オリンピック銀メダルの太田忍(ALSOK)、ゴールデンGP決勝大会優勝の文田健一郎(日体大)に続く国内3番手の地位を確保したと言えよう。

 豊田コーチは「もっとレベルを上げて、自分が日本代表になるんだという気持ちを持ってほしい。全体のレベルを上げていかないと、東京オリンピックで金メダルは取れない」と、河名のさらなる成長を期待した。

帰国した豊田雅俊コーチ(左端)とグレコローマン3選手。左から前田祐也、河名真寿斗、松本篤史

 豊田コーチによると「ザグレブ・オープン」は、「会場はそこまで大きくなかったけど、マットが3面で設営も立派だった。観客も多かった」そうで、非常に盛り上がった雰囲気だったようだ。

 河名ら3選手以外の7選手は帰国せず、次の合宿場所であるハンガリーに向かった。


 ■59kg級優勝・河名真寿斗(専大)の話「デーブ・シュルツ国際大会で優勝した時、『ヨーロッパで勝たないと』という気持ちがありました。そのヨーロッパで優勝できてよかった。組み手で動かし、相手と胸を合わせないようにして投げ技や胴タックルをかけることができました。シニアの国際大会で2連勝できたので、海外の選手には勝てるという自信ができました。あとは国内、という気持ちです。卒業後はクリナップで競技を続けることも決まっています。練習環境も専大で変わらずにでき、レスリングに専念できます。まだ、太田選手、文田選手に勝ってないので、2人に勝って『3強の時代』と言われるようになりたいです」

 ■80kg級・前田祐也(鳥取県立武道館)の話「外国人と練習できていい刺激になりました。試合で、日本人とは違うところで技をかけてきたので、いい経験になりました。経験したことないタイミングでカウンターのそり投げを受けて、切り方がわからなかったが、そのあとビデオで研究しました。現在は、地元の鳥取で練習しています。このような遠征に参加させてもらって、非常にモチベーションが上がります。クロアチアで見つけた課題を持ち帰って練習に取り組みたいです」

 ■85kg級・松本篤史(警察学校)の話「(グレコローマンに転向して初めての海外遠征)そんな甘いものじゃないことを感じました。自分のスタイルは、練習してナンボで、練習の成果がそのまま結果にでるタイプなんだなと改めて思いました。警察学校に入って2週間にもかかわらず、協会や所属のはからいで、遠征に参加させてもらうことができて非常に感謝していますし、この場を借りてお礼を言いたいです。今回はふがいない成績でしたが、次の大会では恩返しができるようにしたいです。フリースタイルのときは合宿プラス試合という遠征がなかったので、今回、海外でじっくり練習が積めて貴重な体験でした。これから6ヶ月間は(警察学校所属で)限られた中での練習となりますが、頑張っていきたいです」



 

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