インドのコーチがＵＷＷに男子の新階級として50・55kg級を提案

　インドの複数のメディアが報じたところによると、インドの名コーチであるシャンカー・クリパ氏は、来年から階級区分を含めたルール変更を予定している世界レスリング連盟（ＵＷＷ）に対し、３つの提案を送ったことを報じた。

　ひとつは男子両スタイルの階級区分。ＵＷＷの技術委員会が提案している60kg級から始まるオリンピック階級の階級区分について、「インドを含むアジアの国が大きな影響を受ける」とし、50kg級と55kg級を加えることを提案した。「体の小さなグループ（注＝アジア選手のこと）は場所を与えてもらうことを助言されている」という記述があるが、ＵＷＷ内部からの助言なのか、アジアの他国からの助言なのか等は明記されていない。

　２つ目は男子グレコローマンのコーションの取り方について。フリースタイルと同じく消極的な選手に30秒のアクティブタイムを課すルールにするべきだとの提案。

　もうひとつは、すでにＵＷＷが提案しているルールとほぼ同じだが、１階級の１回戦から決勝を２日か３日かけて実施する提案。メディア向けにも、１日で決勝までをやるシステムはよくない、としている。

　この提案がシャンカー・クリパ・コーチの極めて個人的な提案なのか、インド協会としての提案となるのかは不明。同コーチは、世界選手権８位やアジア選手権３位などの実績を持ち、インドがスポーツで卓越した業績を挙げた選手やコーチに授与するアルジュナ賞を2000年に受賞。現在はインド鉄道レスリング・チームの監督を務めている。

　階級区分などは、８月の世界選手権（フランス）の前に行われるＵＷＷ理事会で、投票によって決定される。