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2017.06.14

【全国中学生選手権・特集】「将来は強い国のナショナルコーチになりたい」…計良涼介(東京・成立学園)が初優勝 

(文=増渕由気子、撮影=矢吹建夫)

 選抜2位をステップに、ついに全中王者へ! 全国中学生選手権大会の男子59kg級は、計良涼介(東京・成立学園3年)が決勝で奥田柊王(千葉・第五3年)に10-0のテクニカルフォールで勝ち、全国初タイトルを手に入れた。準決勝以外はすべてテクニカルフォール勝ちという圧勝の内容が評価され、優秀選手に贈られる大会会長賞を受賞した。

 昨年はベスト8で、秋の全国中学選抜選手権は2位とジャンプアップ。「どうしても全中の金メダルがほしかった」と、“全国2位”に満足せず1位だけを見つめて今大会臨んだ。その努力は普段の生活から垣間見える。

 「自宅は埼玉県飯能市で、以前は家から通える道場に所属していましたが、ドン・キホーテの高田(浩也)監督の指導を受けたくて、上野の御徒町まで通っています」。ドン・キホーテ・クラブに通いやすいよう、赤羽にある中学校に進学するなど、レスリングシフトの生活を送っている。

 「前に所属していたチームから紹介されて、このクラブに来ました。高田先生には技術をたくさん教えてもらっています。昔は両足タックルくらいしかできなかったけれども、高田先生に数種類のアンクルホールドや腕取りなどを教えてもらい、今ではどの技を使うか選ぶくらいです」と、技術力を向上させて一気に中学の頂点を極めた。

 ヤマ場だったのはキッズクラブの強豪、ゴールドキッズ所属の永石亮太(東京・阿佐ヶ谷3年)と闘った準決勝だった。「一度も負けたことがない選手だけど、周りから最近強くなっていると言われていて、警戒していたら緊張してきてしまって…」。

 下馬評通り永石は強く、なかなか点数は取れなかった。唯一テクニカルで勝てなかったが、要所で4点タックルを奪って4-1で振り切った。

 全中トップクラスの選手の夢は「オリンピックに出ること」と答える選手が多い中、計良はその先を見据えている。「僕の夢は、どこかレスリングの強い国でナショナルコーチになることです」。招聘されるには当然それに見合った実績も語学力も必要になるだろう。

 世界一の指導者という壮大な目標を掲げる計良の挑戦は、まだ始まったばかりだ。


 







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