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男子グレコローマンの全日本チームが欧州遠征へ

 世界選手権(8月21~26日、フランス・パリ)の代表選手を中心とした男子グレコローマンの全日本チームが7月4日、成田空港から欧州遠征に出発した。7日(金)~9日(日)にワルシャワで行われる「ピトラシンスキ国際大会」に出場。合宿のあと、13日にスペイン・マドリッドに移動し、15日(土)に同地で行われる「スペイン・グランプリ」に出場。17日(月)に帰国する。

 松本慎吾監督(日体大教=男子グレコローマン強化委員長)は「世界選手権前に2大会を経験させる。行くなら2大会を連戦したいと思っていたところ、いい日程で大会があった。いい腕だめしにしたい」と話した。

 男子フリースタイルは高地を中心に国内で徹底した体力トレーニングを積むが、グレコローマンは「海外の選手に対して実力を確かめ、帰国してからしっかりと体力を上げる」という方針。

 試合出場だけではなく、ポーランドでは大会後に地元ほかの選手と合同合宿するので、外国選手との練習による技術と体力の強化も遠征の目的。スペインでの大会のあとは、130kg級の園田新(ALSOK)を1人だけ残して現地での合宿に参加させる。「国内ではなかなか練習相手がいない。しっかりと鍛えてきてほしい」と期待した。

短冊に願を書き、ロビーに設置されていた七夕の笹に飾る選手

 笹本睦コーチ(日本協会アシスタントコーチ)は、現役選手時代に何度かポーランドの大会に出場し、世界選手権へ挑んだことがある。「外国選手がどんな技を持っているか確認し、外国選手相手にどれだけ闘えるかを経験してきたい。手の内を隠す必要はない。どんな相手でも自分の得意な技を仕掛けて経験を積んでほしい」と要望した。

 世界選手権代表だけではなく2番手も行く階級があるが、「国内で競い合えるくらい2番手選手にも強くなってもらいたい」と期待した。

■アジア王者の文田健一郎と泉武志がグレコローマンの本場の選手に挑戦

 2015年にはスペインGPで、昨年は「ピトラシンスキ国際大会」で優勝している59kg級の文田健一郎(日体大)は「去年優勝しているので、気持ちは上がっている。2大会とも気を抜かず、結果を出して帰ってきたい」と話す。

 昨年秋からゴールデンGP決勝大会、ハンガリーGP、アジア選手権で優勝しており、外国選手からもマークされている。「警戒してくるのは予想している。その中でどうやってポイントを取るかをしっかり研究してきたい」と話した。

他の搭乗客から兄弟と間違われた園田新(右)と土居克也審判員。園田は1週間長い遠征となる

 文田と同じく5月のアジア選手権で優勝した71kg級の泉武志(一宮グループ)は「結果にこだわってきたい。2大会連続優勝が目標」ときっぱり。アジア王者になったことで研究されてくることは明白だが、「自分のスタイルは前に出て落とすこと。研究されていても、ひたすら前に出て自分のスタイルを貫く」と言う。

 2015年にも世界選手権の代表権を獲得してポーランド遠征に向かっているが、「あの時より本気度が違うというか、レスリングに打ち込む気持ちが強い」と、より燃えていることを強調した。

 遠征の最後に一人でスペインに残り、修行する園田は「ボクのために(地元協会に)頭を下げてくださり、お金を使ってくださり感謝の気持ちでいっぱいです。期待を裏切らないようにしたい」と、第一声は周囲への感謝の気持ち。

 スペイン語はまったく分からないので不安は大きいが、「スマホ(の翻訳機能)を使って何とかしたい。そうした壁を超えることで精神的に強くなれると思う」と言う。いずれ、単独で長期間の遠征に挑みたい気持ちを持っており、「まず最初の修行だと思っている。頑張りたい」と話した。


 ◎役員

 【監督】松本慎吾(日体大教)、【コーチ】笹本睦(日本協会アシスタントコーチ)

 【トレーナー】近敏成(ハンズコーポレーション)

 【帯同審判】土居克也(愛媛・北条高教=ピトラシンスキ国際大会)、増田荘史(香川・多度津高教=スペインGP)

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 ◎選手

▼59kg級 文田健一郎(日体大)
    〃   太田  忍(ALSOK)
▼66kg級 川瀬克祥(シリウス)
▼71kg級 泉  武志(一宮グループ)
▼75kg級 屋比久翔平(ALSOK)
    〃   阪部  創(自衛隊)
▼80kg級 前田祐也(鳥取・鳥取中央育英高)
▼85kg級 塩川貫太(日体大)
▼98kg級 奈良勇太(日体大)
▼130kg級 園田  新(ALSOK)


 

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