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2017.07.08

【特集】恒例の根子岳登山で心肺機能と足腰の強化…男子フリースタイル菅平合宿

(文・撮影=保高幸子)

 7月3日から長野県菅平で全日本合宿を行っていた男子フリースタイル・チームは7日、合宿を打ち上げたが、前日の6日に菅平合宿恒例の根子岳登山を行った。山の天候は変わりやすく、計画しながら中止となった年も少なくないが、今年は前日も雨が降らず、当日は時々雲がかぶる程度の晴れ模様。登山日和となった。

 宿舎の菅平プリンスホテルは菅平高原に位置し、標高は約1300メートル。根子岳は標高2207メートルで、山道を縫って登ると片道6kmほどになる。井上謙二・男子フリースタイル強化委員長(自衛隊)は「例年は競走で駆け上っているが、世界選手権も近いということで、けがのリスクが少ないよう」と、今回は競走せず、基本的に歩いて登るよう指示した。

 重量級選手が午後1時にスタート。軽量級は30分遅れてスタートし、途中、5分ほどの小休憩をはさんだだけで、それぞれの選手のスピードで1時間半から2時間で全員が登り切った。井上委員長は「選手によっては、負けず嫌いの面が出てくることもあった」と言い、軽量級選手の中には、滑る可能性のない場所では気をつけつつ駆け登ったりした者もいたようだ。

 最後に登頂した選手が10分ほど休憩し、記念写真を撮ってすぐに下山。下りのルートは急勾配で岩が多い。合宿の疲労もあり、「ももがきつい」「腰が.…」という声が口々に出たものの、けが人もなく無事に終了。トータルで3~4時間のトレーニングとなった。夕食は「ご褒美」のバーベキューを楽しみ、英気を養った。

■トップ選手だけが経験できる根子岳登山!

 世界選手権57kg級代表の高橋侑希(ALSOK)は「去年のこの時期、富士山を登山しました。日本一高い山を登れたので、根子岳は余裕だろうと登りましたが、合宿の疲れもあり、また日本で一番高い山に登れたという油断もあり、とてもきつい登山になりました。世界選手権も同じで、弱い相手はいません。ひとつひとつの試合を全力で、すきを見せないように闘います」と決意を新たにした。

 若手選手には「トップ選手だけが経験できる根子岳」というイメージがあるもよう。“あこがれの根子岳”登山を実現でき、いい経験になった様子だ。

 井上強化委員長は「ここでしかできないトレーニング。上りも下りも足腰が鍛えられるし、心拍もかなり上がり、いい運動になる。士気もあがり、団結できる」と話した。

 前日のダボスでの走り込みでは、いつもより距離を長くし、短距離ダッシュも十分に行なった。「世界で闘う時、もつれた場面や勝負どころで競り勝つためには、もうひとつ、もう一歩前に出る強さが必要」と話し、心肺機能と足腰の強化の目的は十分に達成できた菅平合宿だったようだ。

 世界選手権代表が決定したあと、十日町、至学館大、菅平と合宿が続いた。このあとも東京(味の素ナショナルトレーニングセンター)と岐阜・濁河と国内合宿が続き、出発まで断続的に合宿が続く。


 







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