三笠宮賜杯全国高校総体(インターハイ)レスリング競技第2日は7月31日、山形県上山市・三友エンジニア体育文化センターで学校対抗戦の決勝までが行われた。
昨年の王者で、3月の全国高校選抜大会(選抜)の覇者である日体大柏(千葉)が準決勝までの4試合をすべて7-0で勝ち進み、決勝では花咲徳栄(埼玉)に4-3で勝利。2年連続2度目の優勝を飾り、大澤友博監督が宙を舞った。
ベスト4は日体大柏、花咲徳栄、沼津城北(静岡)、秋田商(秋田)となり、選抜と同じ顔触れとなったが、準決勝で花咲徳栄が秋田商に5-2で勝ち、春のリベンジを達成。決勝も準決勝まで黒星なしの日体大柏から3勝を奪う健闘を見せた。
沼津城北は選抜と同じく軽量級中心のメンバーで勝ち進んで3位。春夏ともにベスト4に入った。選抜2位の秋田商は2年連続の3位だった。
地元期待の山形商(山形)は準々決勝で沼津城北と対戦。中、軽量級が強い沼津城北から60kg級を奪うなど見せ場は作ったが、2-5で敗れ、50回目の出場で表彰台入りとはならなかった。5年前から強化に取り組み、力を出し切った山形商には会場から惜しみない拍手が贈られた。
昨年までの4年間、公開競技として行われていた女子・個人戦が今大会から正式採用になった。学校対抗戦後に女子が始まり、それぞれの階級の準決勝までが行われ、3連覇を目指す65kg級の森川美和(東京・安部学院)らが順調に勝ち上がった。
試合結果は下記の通り。
(文・撮影=増渕由気子)
《学校対抗戦》
トーナメント表 | 1回戦 | 2回戦 | 3回戦 | 準々決勝 | 準決勝・決勝 |
◎学校対抗戦
▼決勝
日体大柏(千葉)○[4-3]●花咲徳栄(埼玉)
▼準決勝
日体大柏(千葉)○[7-0]●沼津城北(静岡)
花咲徳栄(埼玉)○[5-2]●秋田商(秋田)
▼準々決勝
日体大柏(千葉)○[7-0]●岐南工(岐阜)
沼津城北(静岡)○[5-2]●山形商(山形)
花咲徳栄(埼玉)○[6-1]●多度津(香川)
秋田商(秋田)○[5-2]●いなべ総合学園(三重)