(文・撮影=保高幸子)
フィンランド・タンペレで行われている世界ジュニア選手権に出場した男子フリースタイルチームが8月4日、成田空港着の日本航空で帰国した。60kg級で榊大夢(山梨学院大)が銅メダルを獲得し、昨年と同じく銅メダル1個の成績だった。
小幡邦彦監督(山梨学院大職)は「全体を通して動きは悪くなかったが、初戦に相手の出方を見すぎて受けに回ってしまった選手が多く、それが良くなかった。敗者復活戦になってからは自分から攻めるレスリングをして勝った選手も多く、やはり自分から攻めなければいけないということが良くわかったと思う」と総括。
外国人選手の入られてからの粘りが、カデット世代ではまだ感じられないが、ジュニア世代ではシニアに近くなってきており、「入ってからの処理が遅いとポイントにつながらない。ふだんから所属でもそういった練習をしていく必要がある」と、今後の課題として話した。
■60kg級銅メダル・榊大夢(山梨学院大)「2回戦では1分半ほどでがぶり返しを5回受けてテクニカルフォールで負けてしまった。心が折れてしまって敗者復活戦への切り替えが大変でしたが、今まで頑張ってきたことや、せっかくのチャンスを無駄にしたくないと、切り替えることができました。
敗者復活戦の2回戦は、相手は技術ではなくガツガツくるので受けに回ってはダメだと思い、自分から攻めました。自分のレスリングで勝てました。外国の選手は日本人だったら取りに来ないところからも狙ってくると思いました。3週間後のインカレ(全日本学生選手権)が一番近い目標ですが、最終目標のオリンピックに向けて頑張ります」