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2017.08.15

男子両スタイルの全日本チームが世界選手権前の最後の合宿をスタート

世界選手権前の最後の合宿に入った男子チーム

 世界選手権(8月21~26日、フランス・パリ)の代表選手を含む男子の全日本チームが、出発前の最終合宿を東京・味の素トレーングセンターでスタートした。グレコローマンは13日から、フリースタイルは14日から、減量を含めた最終調整を行う。グレコローマンは18日、フリースタイルは21日に、ともに同センターから出発する。

 男子グレコローマンの松本慎吾・強化委員長(日体大教)は「まだ強化したい、という気持ちはあるが、限られた期間の中で負荷をかけて、全力でやってきた」と、代表決定からの約2ヶ月を振り返った。現実的な目算としては、59kg級と71kg級はメダル争いにからみ、最低でも入賞。その他の階級はひとつでも上の順位を目指して闘ってくれることを注文した。

 59kg級は抜群の強さを持つ世界&オリンピック王者のイスマエル・ボレロ(キューバ)がエントリーしていないことが判明した。文田健一郎(日体大)の金メダル獲得の可能性も高まったと思われるが、「それは単純な考え方。文田も世界から研究されている。そう簡単にいくものではない」と気を引き締めた。

 グレコローマンは7月の前半に欧州に遠征して試合出場と練習をこなし、7月末から東京、群馬・草津、東京と合宿を続けた。選手の疲れもピークに達していると思われるが、「もうペースを落としている。体重調整をしっかりさせてベストの状態を作らせたい。ここまでやってきたことを自信とし、マットの上では物怖じせず、自分の実力を100%以上出してほしい」と期待した。

前田翔吾コーチの技術指導

 また、約2週間前にチームの中に負傷者が出て、場合によっては控えで現地につれて行く選手の起用もありうる状況だという。控え選手も出場を想定して練習を積んできたわけで、万が一に正選手が不出場でも、信頼している様子だ。

■「緊張するな」と言っても、緊張してしまうのが世界選手権、信じるのは自分

 男子フリースタイルも負傷者が出て、この日は別メニューで練習した選手がいた。しかし、井上謙二・男子フリースタイル強化委員長(自衛隊)は「けががあるのが普通。満足な状態で大会に臨むことなんてありえない」と話し、けがをしながらも万全のコンディションづくりを要望した。

 フリースタイルは長野・菅平、岐阜・濁河という高地で合宿を行い、心肺機能の強化に努めた。「息が苦しい中で、あとひとつ、と踏ん張る練習ができた。その中で精神力もついてきた。いい練習ができた」と話した。

 57kg級アジア王者の高橋侑希(ALSOK)のタックル技術の向上はめざましく、メダルを期待する一番手に挙げる。高橋本人は「緊張するタイプ」と口にしているが、「本人がそれを認識し、克服するために頑張ってきた。落ち着いてできると思います」と信頼した。

 逆に、目立ちたがり屋を自認する初出場の藤波勇飛(山梨学院大)は「きつい時ほど燃えるタイプ。世界ジュニア選手権での実績もあるし、期待できる」と話し、61kg級の中村倫也(博報堂DYスポーツ)も「勢いに乗れば一気にいく可能性があります」と期待した。

 「緊張するな、と言っても緊張するのが世界選手権。自分のやってきたことを信じ、最後の調整をしてほしい」と話した。


 







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