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2017.08.16

【特集】2017年世界選手権へかける(23)…女子63kg級・川井友香子(至学館大)


《JWFデータベース》《UWWデータベース》《国際大会成績》《勝者の素顔=JWFフェイスブック》


(文=保高幸子)

川井友香子(至学館大)

 世界選手権の女子63kg級は、けがにより出場を辞退した伊藤彩香(東新住建)に代わって川井友香子(至学館大)が初出場することになった。8月8日に3選手で行われた参考試合で2連勝して出場権を獲得。昨年のリオデジャネイロ・オリンピック金メダリストで今大会では60kg級に出場する姉の川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)との姉妹での出場となる。

 「まだ全日本選手権の優勝もしていない。ここからもっと頑張らないといけないという気持ちです。世界選手権では1試合1試合、彩香さんのぶんまでがんばりたい」-。

 実はこの参考試合、昨年12月の全日本選手権2位の源平彩南(至学館大)と6月の全日本選抜選手権2位の伊藤友莉香(自衛隊)との間で行われようとしていたという。だが、梨紗子が栄和人強化本部長に「友香子にチャンスはないんでしょうか」と直談判。全日本選抜選手権では準決勝で伊藤彩香に敗れたとはいえ、2-3の僅差だったことで、栄強化本部長は3人での参考試合を決定した。

姉のサポートを受けて代表決定試合に臨んだ=撮影・保高幸子

 友香子はその時、世界ジュニア選手権でフィンランドにおり、会場に応援に来ていたチームメートの家族から参考試合についてニュースになっていると聞かされたと言う。「びっくりしました。ホテルに戻って、姉からラインが入っていましたが、とにかく翌日の試合に集中しろ、と書いてありました。でも、集中できなくて情けない負け方をしてしまいました」-。

 このあと、6日に帰国。8日の参考試合のために気持ちを切り替えるのにも時間がかかったという友香子だが、参考試合ではセコンドについた姉・梨紗子の応援を味方に、結果は文句なしの2勝。その場で代表に決定した。

海外で同じ大会に出場すること自体が初、しかし、姉に頼らず“自立”を目指す

 両親ともに元レスリング選手。「レスリングはやりたくない、と最後まで粘っていた」という。結局、姉と同じく小学校2年生でレスリングを始めることになった。「お母さんがコーチだから、試合があったらそっちに行ってしまう。練習を見に行っても、選手をかまっていて、私はかまってもらえなかったから…」という子どもらしい理由だ。

同門対決だったためか、代表決定時は遠慮気味にガッツポース=撮影・保高幸子

 強くなりたいと思うようになったのは、だいぶ後になってから。「至学館高校に入って、強い人しかいなくて、勝てるようになりたいと思ってやる気が出てきました」。

 その結果、いつか追いつけるようになりたいと思っていた姉と一緒に世界選手権に出ることになった。「まだまだ先だと思っていたけれど、チャンスがきたので、このチャンスをいかさなければ意味がないと思います」-。

 海外で同じ大会に出場すること自体も初めて。「(国内と違って)姉がセコンドについてくれるわけではないですし、姉にいつも言われているように、自立して自分で考えなきゃいけないです」と言うが、経験豊富な姉がそばにいることは、友香子にとって大きな力になるに違いない。

 組み手で相手を崩すのが得意な姉にならい、友香子も高校2年の頃から組み手を強化してきた。普段の姿からは想像できないが、梨紗子は「私よりも負けず嫌いなんです。内に秘めてメラメラしている」と話す。友香子は「家族を喜ばせたい」と、姉妹でのメダルを目指す。

  川井友香子(かわい・ゆかこ=至学館大)   初出場
 1997年8月27日生まれ、19歳。石川県出身。愛知・至学館高卒。162cm。中学時代は無冠だったが、2012年ジュニアクイーンズカップ・カデット56kg級で優勝し、世界カデット選手権へ出場(14位)。翌年も出場し3位入賞。2015年全日本選手権2位と実力をつけた。
 2016年春、負傷で戦線離脱。年末に復帰し、全日本選手権60kg級3位。今年は全日本選抜選手権63kg級で3位に入賞するとともに、8月の世界ジュニア選手権にも出場(9位)。”
 

2010年全国中学生選手権41kg級で3位入賞(右から2人目)=撮影・矢吹建夫

 

2014年世界カデット選手権(スロバキア)60kg級で3位入賞(右から2人目)


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■2016年4月4日: 【ジュニアクイーンズカップ・特集】世界ジュニア選手権出場へ前進! 最強姉妹の序章か、川井友香子(至学館大)

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