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2017.08.22

【2017年世界選手権・特集】元世界王者を破り、元オリンピック王者に善戦!…男子グレコローマン75kg級・屋比久翔平(ALSOK)


元オリンピック王者の金炫雨(韓国)に善戦した屋比久翔平(ALSOK)=撮影・保高幸子

 【パリ(フランス)、文=増渕由気子】元世界王者を破り、元オリンピック王者に善戦! 男子グレコローマン75kg級で世界選手権初出場の屋比久翔平(ALSOK)は、メダル獲得はならなかったが、実りある2試合を経験した。

 初戦(2回戦)は昨年の世界選手権71kg級3位で、60kg級時代に世界王者の経験もあるハッサン・アリエフ(アゼルバイジャン)と対戦。積極的に前に出てパッシブを奪い、後半にはバックポイントを追加し4−0と快勝した。初出場の屋比久が元世界王者を破ったわけだが、本人は「試合前にそのことを知らなかった」と、肩書を見ずに目の前の敵に全力でぶつかっていったことが大物食いにつながった。

 今大会からシード制が導入され、エントリー1番には参加している中で一番強い選手の名前が刻まれる。男子グレコローマン75kg級は、ロンドン・オリンピック66kg級金メダリストで、階級を上げて2013年世界一、リオデジャネイロ・オリンピック3位の金炫雨(キム・ヒョンウ=韓国)がその座に就いた。

 日本と韓国は同じアジア勢として切磋琢磨している。屋比久も大学3年の時に金炫雨と練習した経験があり、金炫雨のことは研究し尽くしている上で対峙した。

 世界選手権新人の屋比久が世界選手権、アジア大会、オリンピックと3つのビッグタイトルを持つ金炫雨に挑む-。金星をあげるか、一方的にやられてしまうのか果たして結果は!?

初戦で先輩の松本隆太郎・現日体大コーチが敗れた元世界王者に勝った屋比久

 いざ試合が始まると、スタンドでは屋比久は互角に戦った。前に出て組手も組み負けない。金炫雨がトリッキーな技で屋比久からテークダウンを奪おうとしても、屋比久はうまくエスケープ。前半はパッシブ1つ取られただけで試合の主導権を簡単には渡さなかった。

 だが、中盤から百戦錬磨の相手にペースを奪われてしまう。バックポイント奪われて3失点。屋比久は「成績を残している人は自分の形に持っていくことがうまい。自分よりそれができていた」と吐露。後半にパッシブと場外ポイントで2−3と追い上げるもタイムアップ。「自分の形でポイントまでつなげられなかった」と金星を獲り逃したことを悔やんだ。

 金炫雨には負けても屋比久のメダルの挑戦は終わらないと思われていた。金炫雨が決勝に進めば、敗者復活戦が回ってくるからだ。だが、金炫雨の時代も終えんか。金炫雨は準々決勝でハンガリー選手に負け、屋比久の敗者復活戦は消えた。

 そのハンガリーの選手は準決勝でロシアの選手に敗退。ロシア選手は決勝で負けて2位。韓国とロシアが2大勢力だった同級は、いつの間にか群雄割拠の階級に変貌していた。敵は韓国だけではないことに、「甘くはない」と屋比久は声を絞り出した。

 準々決勝からは選手入場に派手な演出が施され選手、観客のボルテージは最高潮に達していた。屋比久は「音楽や演出がある中で試合をしたかった。(あのような舞台で)試合ができるように、これから頑張っていきたい。2020年東京オリンピックに向けて、もっとスピードをあげてやっていきたい」と世界レベルの仲間入りを切望していた。


 







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