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2017.08.23

【2017年世界選手権・特集】週末レスリングで臨んだ2度目の代表…男子グレコローマン80kg級・前田祐也(鳥取・鳥取中央育英高職)


中南米選手特有の瞬発力に序盤は苦戦した前田祐也(鳥取・鳥取中央育英高職)だが…

 【パリ(フランス)、文=増渕由気子】2度目の世界の舞台も初戦敗退―。世界選手権の男子グレコローマン80kg級は、前田祐也(鳥取・鳥取中央高職)が初戦でドミニカ共和国のバティスタ・ジョーンに2-3の僅差で敗れて、初戦突破はならなかった。

 今回こそ1勝を挙げると気合をいれて臨んだ。「相手のビデオを見たら、最初の勢いがすごかったので警戒していた」と対策していたにもかかわらず、相手が指を強引につかんでひるんだところを場外に押し出さて先制点を許してしまった。

 その後もスタンドが後手にまわり、パッシブを奪われて0-3とされてしまうが、終盤に前田の意地が出た。前にプレッシャーをかけ続けたところ、レフェリーとジャッジが相手にパッシブを与えるしぐさをした。前田は自分に1点が入ったと確信して、「あと2点だ」と相手からバックポイントを奪う。「これで3-3。ラストポイントで自分の勝ちだ!」。

 得点版は一瞬、3-3と表示されたが、2-3に修正されていた。「あれ、パッシブの1点は?」残りは数秒と後がない状況。納得がいかずセコンドを見ると、チャレンジの人形が投げ込まれていた。

終盤の反撃もむなしく初戦敗退

 確認すると、レフェリーとジャッジがパッシブと判定したものの、チェアマンが同意せず、パッシブは無効だったにも関わらず、得点係が1点を誤って表示させてしまったという流れだった。しかも、チャレンジ失敗で相手に1点が加算。2-4のまま試合終了となった。

 前回の初戦敗退という結果もあり「今回はどうしても初戦を勝ちたかった」と前田は悔しそうに話し始めた。

 拓大を卒業してからは地元の鳥取県に戻り、県の職員として働きながらレスリングを続けている。当然、前田と互角にスパーリングができる練習相手はいない。「マット練習は土日に地元の高校生とだけ。あとは全日本合宿に呼ばれた時だけ」。もしかしたら、全日本代表の中で一番、マット練習量が少ないかもしれない。

 「今の仕事は自分で選んで、働かせてもらっている。地元で頑張って自分で自分を追い込まないと世界では勝てない」と自分に言い聞かせるように話したが、「本当に悔しい。できるならレスリングだけを集中してやりたい」とポツリ。

 レスリングを続けるために練習環境作りは思案中のようだが、一つだけぶれない信念がある。「東京オリンピックを目指しています。鳥取にいますが、これからも強くなることだけを考えている」。週末だけのマット練習で日本代表を射止めるということは、それだけのポテンシャルを秘めているともいえる。「来年も必ず、世界選手権の舞台に僕が立ちます」―。


 







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