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2017.08.24

【2017年世界選手権・特集】63kg級の川井がリオ金の姉に間違われるハプニング…女子63kg級・川井友香子(至学館大)


初戦を順調に勝ち上がった川井友香子(至学館大)

 【パリ(フランス)、文=増渕由気子】急きょ得たチャンスで川井姉妹をアピールできず、悔し涙の8位-。世界選手権の女子63kg級は、伊藤彩香(東新住建)の負傷辞退による代替出場となった川井友香子(至学館大)が出場したが、メダル獲得はならなかった。

 女子63kg級は昨年のリオデジャネイロ・オリンピックで、姉の梨紗子(ジャパンビバレッジ)が金メダルを獲得し、一躍時の人に。その“地盤”を引き継ぐかのように妹の友香子が63kg級に挑んだ。8月上旬には世界ジュニア選手権(フィンランド)に出場し9位に終わった。その後、世界選手権代表決定プレーオフを勝ち抜き、姉妹で世界選手権の舞台に立った。

 初戦(2回戦)のアゼルバイジャン戦は、一本背負いからバックに回られて失点はあったものの、2度目の同じ攻撃をかわして自分の得点につなげるなど、試合の組み立てがうまくいって、最後は腕取りからフォールにつなげた。

 幸先よいスタートを切ったが、3回戦のジャクリン・レンテリア(コロンビア)戦で世界の壁を知った。昨年のオリンピック・ベスト8の実力者で、アジア圏とは全く違うスタイル。「最初から来ると分かっていたのに対応できなかった。日本になかなかいない選手で戸惑ってしまった」と、開始早々のタックルで片足を獲られ、苦し紛れに返したところを乗られてフォールされてしまった。

 「せっかくチャンスをつかんでここまできたのに、ほんと情けない試合をしてしまった。実力がまだまだなので、また1から出直したい」。悔し涙を流しながら川井は言葉を振り絞った。

姉と間違われて第2シードへ

 姉、梨紗子と初めて同じ舞台に立った。「初めて一緒に世界選手権に来て、心強いのもあった」と話したが、姉の存在感を思い知らされる大会でもあった。

2試合目で南米の強豪にフォール負け

 梨紗子はリオデジャネイロ・オリンピック限定で63kg級に出場していたことは有名な話だが、それも日本でのこと。海外で「63kg級、カワイ」とあれば、オリンピック金メダリストの梨紗子を連想してしまうだろう。

 計量時にハプニングは起こった。今年から採用されたシード制で、第2シードに川井が入っていた。「計量後、くじを引こうと思ったら、審判に引かなくていいと言われた。組み合わせを見たら自分が第2シードだった」。運営側のミスで川井には非がないのだが、組み直しする時間もなく、結局、川井は第2シードのまま闘った。それ以外でも、最近、事務的なところで姉の名前が書いてあったりと、間違われるケースが多発している。

 「姉がオリンピック・チャンピオンだから、仕方がない。悔しいというより、自分も勝って世界のトップに行かないといけないって思う」。間違われるほど、2人の置かれている立場が違うことは納得し、現状打破には自分自身の成長が必要だと自覚している。姉妹で世界選手権に出場したことで、それを打破するチャンスだった。だが、「負けちゃったのでアピールが全然できなかった。また次の機会に結果で示します」。

 川井は姉妹でレスリングをやっている! 東京オリンピックの女子63kg級は妹の友香子が目指します―。大きな声でそう言えるようにゼロからのスタートを誓った川井だった。


 







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