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2017.08.26

【2017年世界選手権・特集】逃げようと思っても逃げられなかったエビ固め…男子フリースタイル61kg級・中村倫也(博報堂DYスポーツ)


銅メダルを目指してキューバの強豪に挑んだ中村倫也(博報堂DYスポーツ)

 【パリ(フランス)、文=布施鋼治】「1秒の判断ミスが命とりになることを実感しました」。世界選手権の男子フリースタイル61㎏級代表の中村倫也(博報堂DYスポーツ)は、リオデジャネイロ・オリンピック57kg級5位のヨウリス・ボネロドリゲス(キューバ)にフォール負けを喫した3位決定戦を振り返った。

 1秒の判断ミスとは、ローリングやアンクルホールドのように一度の仕掛けで何度も回すエビ固めをボネドリゲスに仕掛けられたことを指す。「逃げようと思っても、全然逃げられなかった。アップになることを狙っていたけど、何回も何回も回されるような技だとは想像していなかった。国内の練習でも受けたことはない。あそこの判断ミスが、この結果につながったと思います」

 3位決定戦の相手がボネロドリゲスになることが分かった時点で、キューバンスタイルの対策はある程度立てていた。「キューバの選手はグラウンドの返しが強くて、全く同じ技しかしてこないですから」

 コーチ陣からは「力の強い選手だから投げに気をつけて闘うように」というアドバイスを受けた。「しかし」と中村は言葉を続けた。「来たら、手で相手の足を取ろうと思ったけど、それは自分ひとりの案で作った作戦だった。その選択がエビ固めをかけられることにつながってしまったと思う。これからはもっと人の意見を聞きながら作戦を立てたい」

2回戦、世界チャンピオンに1-10で完敗

エビ固め地獄から逃れられなかった

 2回戦では、2015年世界選手権優勝のハジ・アリエフ(アゼルバイジャン)に完敗を喫した。敗因について聞くと、中村は「最初に組んだ時に汗ですごく滑ってしまった」と分析した。

 「それが想定外でした。そこから自分のペースを乱されてしまった。僕はもともと相手に汗をかかれるのが苦手。どうにか突破口を見出そうとしているうちに追加点を重ねられた。汗をかかれたら、引っかかるものも引っかからなくなってくる。そういう時の相手の崩し方が課題になってくると思う」

 ただ、敗者復活戦出場が決定した時、気持ちはうまく切り換えることができたという。「会社の人も母親も応援に来てくれたので、情けない姿は見せられなかった」

 敗者復活戦2試合はいずれも10-0のテクニカルフォール勝ちで、最後の3位決定戦は0-10からのフォール負けだった。まさに「オール・オア・ナッシング」と水を向けると、中村は苦笑いを浮かべながらうなずいた。「僕はオフェンスが強くて、ディフェンスが弱い。やるかやられるかという試合が多い。これからディフェンス力を磨けば、まだまだ進化できると思います。伸びしろ? 僕には伸びしろしかないですよ」


 







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