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2017.08.30

【全日本学生選手権・特集】時差ぼけも連戦もなんのその! 「インカレ58kg級は楽しかったです!」…奥野春菜(至学館大)


(文=池田安佑美)

最初で最後の姉妹同時出場のインカレで、ダブル優勝を遂げた奥野春菜(左)と里菜

 世界選手権からの帰国直後のインカレで初優勝! 全日本学生選手権(インカレ)の女子58kg級は、世界選手権女子55kg級で初出場初優勝を遂げた奥野春菜(至学館大)が、決勝で同門の澤葉菜子(至学館大)を4−0で破って優勝した。

 世界選手権(フランス)は日本時間24日で、帰国は27日。翌28日が計量というハードスケジュール。世界女王になった直後の奥野から「次の試合はインカレです。優勝できるように頑張ります」とのコメントが出ると、報道陣は「休まないの!?」と目を丸くした。

 帰国して家には戻らずホテルで調整。シングレットは姉に持ってきてもらった。初戦で世界ジュニア選手権59kg級チャンピオンの熊野ゆづる(日大)と対決し、残り30秒までリードを許すというピンチから逆転勝ち。勢いに乗ってトーナメントを勝ち抜いた。

「全体的に調子が良くなかったし、58kg級は体格も違うし、重い」と連戦と体重差のハンディがありながらも優勝したのだから、奥野の才能に舌を巻くしかない。

同門対決となった決勝を制した妹・春菜

 世界選手権を55kg級でトライしたきっかけは、同大学の栄和人監督(日本協会強化本部長)のアドバイスだったが、今回のインカレの出場を決めたのは奥野自身だった。「世界チャンピオンは、(試合が行われた)今日までです」と、すでに世界女王の肩書に固執していない奥野は、「外国人より日本人のほうがやりにくいし、楽に戦えない。経験を積むために出た」と課題の克服に興味がある様子。

 負けてしまうというリスクより、「練習ばかりしても飽きちゃう。試合と練習は違う。どんなレベルの試合でも出たいです」とサバサバ話す。

 奥野は18歳。レスリングはまだまだ発展途上で、守りに入る考えはさらさらなさそう。そのマインドは、吉田沙保里の父、故・栄勝さんから叩きこまれている。「小さいころ、地方大会を含めて1年で20試合くらい出た。大人になると試合数が減るので、出られるものは、どんどん出たい」と、今後も実戦での成長を希望した。

 「(時差ぼけで)眠いです。けど、こういう状態で試合に臨むのもいい経験になると思う」と、すべてを今後の糧としてしまう。体重も56kgに満たない状態で58kg級で闘い、「自分より体が大きい人と対戦することが勉強になったし、課題も見つかった」とうれしそうに話し、最後に「インカレ、楽しかったです!」と締めくくった。

妹の活躍に感化され、姉の奥野里菜が最後のインカレで優勝!

一度も勝てなかった天敵を破って優勝の姉・里菜

 「妹が世界選手権で優勝してきたのが一番大きかった」。決勝女子の最終戦は、奥野春菜の姉で48kg級に出場した4年生の奥野里菜(至学館大)が、決勝で今まで一度も勝てなかった昨年のチャンピオン、加賀田葵夏(青山学院大)に初めて勝利。姉妹優勝を達成した。

 「学生の最後なので、気持ちで負けないようにした」。2年生の時のジュニアクイーンズカップで勝ったあと、負けぐせがつき、勝ち切れない自分を打破しようと、今大会にかけた想いが実った。「姉妹優勝できてよかった」とにっこり。

 卒業後は、「教員を目指したいけれども、妹が東京オリンピックを目指しているので、そのサポートをするのもいいかなと思う」と話し、選手活動の継続は未定だが、「卒業するまでは私もしっかり練習して強くなりたい」と、姉妹で全日本選手権での活躍を誓った。







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